乳牛の成育目標を持とう
2025.02. 4
令和6年2月に酪農女性を対象とした、ほ育・育成牛の飼養管理研修会を開催しました。
その研修会で、講師の酪農試験場OBから、こんな投げかけがありました。
「自分の牧場の乳牛の現状を知った上で、どんな牛に育てたいのか、そのためにどんなことをしていくのか、目標を立てて実現していくことが大切ではないでしょうか」
目標を立ててみたいと手を挙げた酪農女性の牧場で、ターゲットグロース調査に取り組みました。
5月に、ほ育・育成牛全頭と成牛10頭の体測調査を普及センター地域係と酪農試験場研究員と共に行いました。
実測した体測データから成育曲線を講師と酪農試験場で作成し、酪農女性、普及センター、試験場で検討を行いました。
理想の初産分娩月齢にはなっていないこと、成育停滞が初回授精開始の前に起こっており、密飼いになっていることが要因ではないかと検討されました。
牧場では、密飼いを解消すべく、10月に群分けを実施しました。
11月に2回目の体測調査を行いましたが、群分けをした効果はまだ現れていませんでした。次の体測調査では、効果が数字に現れることを期待しています。
この取組で、農業者自身が自分の牧場の課題に気づき、改善策を考え実践することができました。普及センターは、農業者と共に調査し共に検討したことで、農業者の取組を支援しました。