普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
   普及指導員とは・・・こちら

RSS

blog_hukyu_katano_f.jpg秋田県
片野英樹

新そば発表会が開催されました。

2023.12.11

 秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。
 一時降雪があったものの暖冬傾向で今は積雪がなく、1時間半の通勤も心的疲労が溜まらず快適に運転できています。


 当管内は県内でも屈指のそば産地であり、県内の20%ほどを占めています。令和5年12月8日に由利地域そば生産者協議会主催の「第9回新そば発表会」が開催されました。
 毎年、2~3のそば生産組合が自前のそば粉を使って、打ち立ての蕎麦を振る舞ってくれます(写真1)。そば粉100%の蕎麦、二八蕎麦など地域によってさまざまですが、手打ちは歯ごたえがあって大変おいしゅうございました。


blog_katano6-1.jpg
写真1:今回提供のあった打ち立てのそば


 一方、各生産組織から令和5年産そばの状況を伺うと、6月の降雨、7月の集中豪雨、その後の高温・干ばつ、9月以降の降雨により作業等の遅れで生育が芳しくなかったようです。それでも、今回の新そば発表会の場で来年度も意欲的にそば栽培に取り組むことを誓ってくれました。ホント生産者の皆様は強い!


 試食後は、勉強会です。生産組織の代表から品種比較試験を行った結果や今年の作柄解析の報告がありました。
 筆者も実証ほの結果や秋そば減収要因の解析、次年度対策について説明しました。そばにおいて猛暑を乗り越える対策はリスクを伴いますが、勇気を振り絞って言い訳がましく提案しましたが無反応でした(やはり)(写真2)


blog_katano6-2.jpg
写真2:必死に説明する筆者


 来年度も単収向上と低コスト化に向けた実証ほを設置し、少しでも生産者の皆様のお役に立ちたいと、おいしい蕎麦をすすりながら意を決しました。

片野英樹

秋田県で平成4年度採用から普及指導員ほぼ一筋で30年経ちました。主に水稲・大豆担当でしたが、一時期集落営農や法人育成にも携わりました。現在は裏方として、水稲新品種「サキホコレ」の普及に取り組んでいます。

上へ戻る

カレンダー

loading ...

みんなの農業広場に戻る

アーカイブ