厳しい夏でした
2023.10.18
秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。10月に入り最低気温が一桁の日がちらほらでてきました。庭の木々も色づいてきています。
9月中旬から徐々に稲刈りが始まりました。9月上旬まで高温が続いたため、稲の登熟が進み品質低下防止のため早めの刈り取りを呼びかけてきましたが、"刈り取りいざ本番!"というときから断続的に降雨が続き刈り取りが進まず、品質低下が懸念されています。
そんな中で、米の農産物検査も始まり、県内の登録検査機関から例年より1等米比率が低いという声が聞こえてきてます。
白未熟粒の発生が多く落等に影響をおよぼした主因は夏場の異常高温です。猛暑の中、稲体の活力を維持するため、かけ流しや湛水管理等を指導しましたが、天候には勝てませんでした。我々普及指導員にできることは、作柄解析と優良事例の収集と分析により次年度以降の対策を講じることです。
9月上旬に、篤農家のほ場で水管理の事が話題になりました。
この農家はときどき水田の温度を測っており、湛水管理だと地温は下がらない、かけ流しだと水が流れる部分は低くなるが水が動かない部分は全然下がらない、飽水管理だと表面温度はかなり下がって効果的だとお話していました。具体的な数字を出されると説得力があります。
つくづく、課題も解決方法も現場にあることを感じ、現地活動の重要性を再確認しました。管理職などやっている暇はありません!