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片野英樹

たまねぎの取り組みについて

2023.09.29

 秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。
 9月の下旬になってようやく暑さが和らいだと思ったところ、急に気温が下がって肌寒く感じております。


 当管内では、令和5年3月に大手商社と地域の法人・個人が出資し、たまねぎ生産法人を設立しました。たまねぎの取り組みが盛り上がっており、まだまだ面積は小さいものの、数年後には40haを目指しております。


 猛暑の夏、たまねぎの乾燥調製施設の稼働状況を調査してきました。
 同法人は全国のたまねぎ産地を視察し、様々な機器を検討してきた結果、吸引式の乾燥機を導入することに決めました。この乾燥機の性能が生産者も驚くほど高性能で2日もあれば十分乾燥できるようです。

 乾燥施設内は32℃程度でしたが、湿度が低い分涼しく感じられ、音はかなりうるさいですが中から出るのが億劫になりました。
 1回の乾燥で26t処理できるのですから、調製作業は大変です。ケルセチン入り飲料を摂取しなくても十分痩せそうだなと、別の観点から感心しました。


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吸引式の乾燥施設


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調製作業の風景


 来年度、他の地区にも乾燥調製施設を導入する予定ですが、法人ではこの処理能力から、施設規模を縮小しても目標面積を達成できると試算しています。
 常にコスト計算しながら、状況に応じて投資額を修正できる法人はそんなに多くないと思います。よりよい経営を行ってもらいたいと、ケルセチン入り飲料を飲みながら思いました。

片野英樹

秋田県で平成4年度採用から普及指導員ほぼ一筋で30年経ちました。主に水稲・大豆担当でしたが、一時期集落営農や法人育成にも携わりました。現在は裏方として、水稲新品種「サキホコレ」の普及に取り組んでいます。

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