普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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blog_hukyu_katano_f.jpg秋田県
片野英樹

片野英樹

秋⽥県で平成4年度採⽤から普及指導員ほぼ⼀筋で32年経ちました。主に⽔稲‧⼤⾖担当でしたが、⼀時期集落営農や法⼈育成にも携わりました。現在は県庁内で水田農業の全般的な推進と普及職員の育成支援に取り組んでいます。

第148秋田県種苗交換内に参加して

2025.11.14

 秋田県水田総合利用課の片野です。晩夏から一気に晩秋になり、雪の気配が感じられる季節になりました。あっという間に11月となり、来年度の事業策定に向けて目を三角にして頑張っています。


 毎年、10月下旬から5日間にわたって、秋田県農業の祭典「秋田県種苗交換会」が開催されます。今年は県南の湯沢市で開催され、148回目となりました。期間中は様々なイベントがあり、私は2日にわたり参加しました。


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出品展示場のオブジェ


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株稲の出品物


 1日目は、JA全農あきたのブースでお米に関する質問に対応しました。真摯に説明しましたが、最後に「オレ、〇〇県(他県)の農家だけどな、ワハハ」と言われて、がっくりすることもありました。会場には、昔お世話になった多くの農家が顔を出してくれて、今年の作柄や品質について意見交換して過ごしましたが、展示会場は老体に染みるほどの寒さでした。


 問題は2日目です。交換会のメイン行事である談話会に登壇しなければなりませんでした。テーマは「秋田米の生産拡大に向けた取り組みについて~生産現場における増産の課題と対応~」と題し、生産者やJAグループ、県行政の会員(なぜか登壇者は会員と呼ばれる)と意見交換をしました。
 談話時間は、9時半から15時までの長丁場です。打合せの時に配布資料を見て、時間はミスプリントと思いましたが、間違ってはいませんでした。増産の課題と対応でしたので、培った普及指導員の知識をフル投入して、なめらかに一番長くしゃべったと自負しております。


 翌日の新聞を見たところ、主役である生産者はばっちり載っていましたが、私は、極良食味米「サキホコレ」のミニのぼりに隠されて写っていませんでしたし、発言内容も一切掲載されていませんでした。こんなもんですよね!
 いい経験をさせてもらいました。

雨にも負けず、雷にも負けず

2025.08.25

 秋田県水田総合利用課の片野です。8月上旬に大雨があって、農業者の皆さんも若干ホッとしたことと思います。少雨からいきなりの大雨となり温暖化の影響でしょうか、極端な気象変化で困っています。


 作物担当の普及指導員の重要な業務の1つに、指定種苗のほ場確認(昔はほ場審査といっていました)があります。7月下旬から8月上旬は大豆の開花期や水稲の出穂期であり、県内の普及指導員が、連日ほ場確認を行っています。水稲と大豆を合わせて、県内で26か所・約800haのほ場で種子が生産されていますが、一般の生産者に優良種子を供給すべく、異形株はないか、雑草はないか、病害虫は発生していないかなど、厳しくチェックしています。


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ほ場確認する普及指導員(赤丸です)


 普及指導員が不在で対応できない場合は、私にも声がかかります。現場に出られる絶好のチャンスですので、喜び勇んで8月8日に行ってきました。


 ほ場確認も傍からみれば、ただ回っているように見えますが、実際は大変です。先ほど述べたように、異形株などのチェックはもちろんのこと、畦畔から足を踏み外して転ばないようにとか、畦畔にころがっている獣の排泄物を踏まないようにとか、排水升や排水路に落ちないようにとか、あらゆる方向に気を配りながら確認します。

 さらに、この時期は最も暑い時期なので熱中症対策が欠かせませんし、天候の急変にも気をつけないといけません。最初は晴天でしたが、30分もすると遠くから雷鳴と暗雲が近づいてきました。傘は持っていませんが、土砂降りでも中止するわけにはいきません。自称"晴れ男"ですので、もちろん結果的に雨に打たれませんでしたが...。


 種子生産者や一般の生産者の努力があって、消費者の皆さんにおいしいお米を届けることができます。巷では増産というキーワードが広まっているようなので、ご飯をたくさん食べましょう!

野菜栽培に挑戦しよう!

2025.08. 4

 秋田県水田総合利用課の片野です。
 7月から少雨で経過し、水不足が深刻なっています。水がないことには、どうにも対処が難しいですが、一日も早く適度にまとまった雨が降ることを祈るばかりです。


 個人的な話ですが、趣味の1つで家庭菜園をやっています。3aほどの農地で、定番のトマトやキュウリ、ナスなど、約20品目と数種の果樹を栽培しています。
 私は作物担当で、野菜や果樹について全くの素人でしたが、身近にたくさんいる普及指導員の助けを借りて、徐々に知識と技術が上がってきています。
 昨年度まで普及組織に所属していたのですが、様々な生産者と会っても、野菜などの話題に、ある程度ついていけるようになりました。


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家庭菜園


 すでに実践している若手の普及職員が多くいると思いますが、野菜などをプランターや畑で栽培することをおすすめします(果樹だと厳しいかもしれませんが...)。
 毎日、観察することで、生育の新たな気づきや、指導資料に書かれていることはこのことだったのか! と知識が深まると思います。他にもプチ実証もできそうです。


 また家庭菜園の話に戻りますが、基本的に無農薬で栽培しているため、ときどき知らない病害虫が大発生します。
 今年はジャガイモの葉が生育途中で枯れてしまい、水分不足だったからなぁと思っていましたが、よく見るとテントウムシがたくさんいました。さらにじっくり見ると、テントウムシが葉を食害(!)していました。今の世の中は便利です。スマホのカメラをかざすと、対象の正体をすぐ知ることができます。昔は、捕まえて資料や普及指導員から判別してもらっていましたが、便利な時代になったもんです。
 正体はテントウムシダマシでした。彼らは今、ナスを元気に食害しています。


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食害されたナス

 
 こうしてまた、新しい知識や対処方法を吸収することができました。
 若い普及職員の皆さん、是非野菜などの栽培にチャレンジしてみてください。

作物担当の研修に参加して

2025.06.26

 秋田県水田総合利用課の片野です。4年ぶりに作物担当の研修会に参加してきました。20人ほどの参加があり、この半分以上が若手普及職員でした。


 秋田県では、センシング技術を用いた簡便な測定方法による水稲の生育状況の把握と、新たな生育指標の作成に向けて動き始めました。これに活用する機器の使用方法について研修会があり、若手に紛れて聞いてきました。


 今は、決まった期日に草丈・茎数・葉数・葉色等を測定し、指導に活用していますが、調査のおかげで私を含め腰痛を患っている職員がけっこういます。この機器を使うことで腰痛から解放される可能性が出てきました。そんなことより、調査時間が大幅に短縮されるとともに、講習会の会場でもサッと測定し、活用できる可能性の方が重要ですね。
 機器については、いろいろあって公表できませんが、写真と文面から「あぁ、あれね!」と推測できると思います。


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 実際、この機器がどれくらいの効果を発揮するかは未知数です。私が、ようやく歩ける程度のおじいさんになる頃には、若い普及指導員がこれを持って、「数値が○○だから、減数分裂期に窒素成分で1kg/10a追肥しましょう!」という時代になっているかもしれません(そもそも技術の進歩で追肥という概念すらないかもしれませんが...)。
 時代と世間に取り残されないよう、アップデートしつづけます。

雨続きの中で...

2025.05.12

 秋田県水田総合利用課の片野です。定期人事異動により水田農業の本丸に異動となりましたが、あっという間に1か月半が経ってしまいました。
 直接農業者と接する普及現場は離れましたが、細々と普及と繋がっていますので、普及に関わる情報を提供していきたいと思います。


 令和7年3月下旬から雨の日が多く、なかなかほ場が乾きません。耕起作業も平年より1週間ほど遅れています。秋田県内の2か所で乾田直播の実証を行う予定にしていますが、この雨で播種床の造成ができていません。1か所目は、4月20日頃に播種することになっていましたが...


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播種準備がすすまないほ場


 それでも現地の普及指導員が様々なアイディアを出しながら、少しずつですが播種床の造成を進めています。このような状況でも、臨機応変に対応できる職員が育っていることをうれしく思います。ちなみにこの普及指導員はわたしと一緒に活動していました、エヘン。


 毎年、大なり小なり異常気象が発生しています。今年度こそ穏やかな年になりますようにと、毎晩御神酒(晩酌)を飲みながら祈っているのですが、天気が相手なだけあって、思うようになりません。
 平成5年の大冷害時、普及指導員になりたてのわたしは、おろそろするばかりでした。そんな中で先輩普及指導員は、実態把握や農家への適切な指導を行っており、大変勉強になったことを思い出しました。大災害が発生しないことを願っていますが、万が一発生した場合は自分の経験を若い職員につたえたいと思います。

 あ~した天気にしておくれ!

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