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blog_hukyu_katano_f.jpg秋田県
片野英樹

片野英樹

秋田県で平成4年度採用から普及指導員ほぼ一筋で30年経ちました。主に水稲・大豆担当でしたが、一時期集落営農や法人育成にも携わりました。現在は裏方として、水稲新品種「サキホコレ」の普及に取り組んでいます。

普及計画外部評価と普及職員大会の開催

2024.02. 1

 秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。

 令和6年1月24日、普及計画の外部評価がありました。秋田県は課長(普及指導センター所長相当)が発表することになっています。今まで数々の実証ほ等の発表をしてきましたが、普及活動実績発表の緊張は別格です。なんせ、課員の汗と苦悩と喜びの結晶をわたしの拙い発表で外部評価委員に伝わらないとおおごとですから...

 そもそも、筆者は原稿を読みながら説明するのが大の苦手で、ほとんどの発表はスライドを見ながらその場で説明しています。今回もこのスタイルで臨みましたがはたして評価結果はどうなることやら(写真1)


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写真1:緊張しまくりの筆者


 評価委員からは全体の講評として、活動手法が適切だったのか、工夫や改良したことに焦点をあててほしいとありました。手法の評価はなかなか数値化できないため、この結果としての単収や販売額を記載しましたが、どうもそれだけではよくなかったようです。難しいものです。


 それはさておき。
 外部評価終了後に、普及職員大会を開催しました。今年度は農業改良助長法が施行されて75年目ですので、75周年記念講演として(一社)全国農業改良普及支援協会の関戸章一さんから御講演をいただきました。盛りだくさんな内容で、笑いあり滑りありと楽しい講演でした。若手普及職員は、腱鞘炎覚悟で必死にメモをとっており、筆者もこんなすごい普及指導員がいた(いる?)んだと感銘を受けました。ありがとうございました(写真2)


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写真2:終始なごやかだった御講演


 外部評価委員のアドバイスと関戸さんの講演内容を来年度の普及計画に活かしながら、産地や経営体を盛り上げていきたいと、懇親会でぼんやり考えながら関戸さんとひたすら飲み交わしました。

新そば発表会が開催されました。

2023.12.11

 秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。
 一時降雪があったものの暖冬傾向で今は積雪がなく、1時間半の通勤も心的疲労が溜まらず快適に運転できています。


 当管内は県内でも屈指のそば産地であり、県内の20%ほどを占めています。令和5年12月8日に由利地域そば生産者協議会主催の「第9回新そば発表会」が開催されました。
 毎年、2~3のそば生産組合が自前のそば粉を使って、打ち立ての蕎麦を振る舞ってくれます(写真1)。そば粉100%の蕎麦、二八蕎麦など地域によってさまざまですが、手打ちは歯ごたえがあって大変おいしゅうございました。


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写真1:今回提供のあった打ち立てのそば


 一方、各生産組織から令和5年産そばの状況を伺うと、6月の降雨、7月の集中豪雨、その後の高温・干ばつ、9月以降の降雨により作業等の遅れで生育が芳しくなかったようです。それでも、今回の新そば発表会の場で来年度も意欲的にそば栽培に取り組むことを誓ってくれました。ホント生産者の皆様は強い!


 試食後は、勉強会です。生産組織の代表から品種比較試験を行った結果や今年の作柄解析の報告がありました。
 筆者も実証ほの結果や秋そば減収要因の解析、次年度対策について説明しました。そばにおいて猛暑を乗り越える対策はリスクを伴いますが、勇気を振り絞って言い訳がましく提案しましたが無反応でした(やはり)(写真2)


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写真2:必死に説明する筆者


 来年度も単収向上と低コスト化に向けた実証ほを設置し、少しでも生産者の皆様のお役に立ちたいと、おいしい蕎麦をすすりながら意を決しました。

厳しい夏でした

2023.10.18

 秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。10月に入り最低気温が一桁の日がちらほらでてきました。庭の木々も色づいてきています。


 9月中旬から徐々に稲刈りが始まりました。9月上旬まで高温が続いたため、稲の登熟が進み品質低下防止のため早めの刈り取りを呼びかけてきましたが、"刈り取りいざ本番!"というときから断続的に降雨が続き刈り取りが進まず、品質低下が懸念されています。


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稲刈り風景(本文とは関係ありません)


 そんな中で、米の農産物検査も始まり、県内の登録検査機関から例年より1等米比率が低いという声が聞こえてきてます。
 白未熟粒の発生が多く落等に影響をおよぼした主因は夏場の異常高温です。猛暑の中、稲体の活力を維持するため、かけ流しや湛水管理等を指導しましたが、天候には勝てませんでした。我々普及指導員にできることは、作柄解析と優良事例の収集と分析により次年度以降の対策を講じることです。


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玄米品質を確認する筆者


 9月上旬に、篤農家のほ場で水管理の事が話題になりました。
 この農家はときどき水田の温度を測っており、湛水管理だと地温は下がらない、かけ流しだと水が流れる部分は低くなるが水が動かない部分は全然下がらない、飽水管理だと表面温度はかなり下がって効果的だとお話していました。具体的な数字を出されると説得力があります。

 つくづく、課題も解決方法も現場にあることを感じ、現地活動の重要性を再確認しました。管理職などやっている暇はありません!

たまねぎの取り組みについて

2023.09.29

 秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。
 9月の下旬になってようやく暑さが和らいだと思ったところ、急に気温が下がって肌寒く感じております。


 当管内では、令和5年3月に大手商社と地域の法人・個人が出資し、たまねぎ生産法人を設立しました。たまねぎの取り組みが盛り上がっており、まだまだ面積は小さいものの、数年後には40haを目指しております。


 猛暑の夏、たまねぎの乾燥調製施設の稼働状況を調査してきました。
 同法人は全国のたまねぎ産地を視察し、様々な機器を検討してきた結果、吸引式の乾燥機を導入することに決めました。この乾燥機の性能が生産者も驚くほど高性能で2日もあれば十分乾燥できるようです。

 乾燥施設内は32℃程度でしたが、湿度が低い分涼しく感じられ、音はかなりうるさいですが中から出るのが億劫になりました。
 1回の乾燥で26t処理できるのですから、調製作業は大変です。ケルセチン入り飲料を摂取しなくても十分痩せそうだなと、別の観点から感心しました。


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吸引式の乾燥施設


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調製作業の風景


 来年度、他の地区にも乾燥調製施設を導入する予定ですが、法人ではこの処理能力から、施設規模を縮小しても目標面積を達成できると試算しています。
 常にコスト計算しながら、状況に応じて投資額を修正できる法人はそんなに多くないと思います。よりよい経営を行ってもらいたいと、ケルセチン入り飲料を飲みながら思いました。

秋田県農業士交流研究会に参加して

2023.08. 2

 秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。他県の方に笑われるかもしれませんが、毎日蒸し暑いです。今年も肌が褐変しています。


 先日、秋田県農業士(普及指導協力委員)交流研究会が開催され、全県から農業士24名が参加しました。
 私が農業士を担当していた時代は全県から50名近くが参加したものでしたが、集落型農業法人等の増加に伴い農業士の認定数も減少傾向にあり、時代の流れとはいえ寂しいものです。

 が! しかし、人数は少ないものの参加者の熱量は半端ありません。懇親会に近づくにつれてボルテージがあがり、2次会は深夜まで及んだそうです(私は途中でドロップアウト、「不休飲(ふきゅういん)」失格です)。


 当日は2コースに分かれて、大規模園芸団地や6次産業への取り組み、きのこ栽培、北限のいちじく産地について視察し、講演会では先進的な事例の発表など、内容の濃い研究会でした。


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大規模園芸団地の視察


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きのこ栽培に取り組む法人の視察


 15年ほど付き合いのある指導農業士とも再会し、互いの近況や健康状況を確認しましたが、年月の流れの速さと昔ほど生産者を訪問できていないなぁと感じた一日でした。

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