岩手県
菅野千聖
菅野千聖
岩手県久慈農業改良普及センター経営指導課の菅野千聖(かんのちさと)と申します。
産地育成課で地域特産果樹(ヤマブドウ)とほうれんそう、花などの担当をしております。県職員歴は10年目、普及員としては7年目となりました。
本県の農業の現状や久慈地方の良さを皆様にわかりやすくお伝えできるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
2022.08.10
岩手県久慈農業改良普及センターの菅野(かんの)です。
久慈農業改良普及センターに配属になって3年目となりました。ヤマブドウやほうれんそう、花などの担当をしております。引き続きよろしくお願いします!
今回は、担当3年目となりましたヤマブドウの業務についてご紹介します!
ヤマブドウ栽培技術の向上や、生産者相互の交流促進を目的に、今年度2回目となる栽培技術研修会を令和4年7月28日に開催し、生産者や新規栽培者、関係機関など8名が参加しました。
普及センターが講師となって、気象経過と生育状況、今後の栽培管理の注意点や病害虫の発生状況と防除について説明しました。冬の低温で発生した発芽不良樹の生育状況、樹勢に応じた摘房作業、病害虫被害の見分け方などについて、圃場内を移動しながら情報交換できました。
また、ヤマブドウとの交配品種である醸造用ぶどう「ヤマブラン(白)」の試験栽培圃場も見学。特性や現地適応性などの質問が出され、生産者の関心の高さが伺えました。
ヤマブドウとの交配品種である醸造用ぶどう「ヤマブラン(白)」
令和4年度の研修会は、あと2回の開催を計画しており、普及センターでは適期管理や病害虫防除の指導、新規優良系統や、省力化に向けた栽培技術の情報提供等を行っていきます。
2022.03.30
岩手県久慈農業改良普及センターの菅野(かんの)です。
かなりご無沙汰しておりまして申し訳ありませんでした!
年度末なので、今年度行った業務について簡単に紹介します。
久慈農業改良普及センターでは、今年度からほうれんそうの空きハウスを活用したアスパラガスの半促成栽培実証を行っています。
定植1年目である今年度は株養成期間だったので、栽培管理や病害虫防除など、栽培に係る支援を実施しました。
私自身初めて見る品目だったので、栽培がうまくいくか心配しておりましたが、こちらの心配を余所にアスパラガスは順調に生育し、ハウスの天井につくくらいまで順調に成長しました。
現在は暖かくなってきたので、徐々に春芽が出てきており、少しずつ収穫が始まっています。
今後は、春芽と夏芽の収穫状況を確認し、収益性を検討しつつ、有望な品目と判断できれば地域に広めていきたいと思います!
2021.06. 3
岩手県久慈農業改良普及センターの菅野(かんの)です。
この4月に内部異動がありまして、「経営指導課」から「産地育成課」の所属となりました。昨年度に引き続きヤマブドウに加え、今年度は新たにアスパラガスなども担当することとなりました! 新しい業務の内容も今後お知らせしていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします!
さて、第8回目の今回は、今年度から新たに担当になったアスパラガスについて紹介します!
当地域はほうれんそうが主力の産地ですが、生産者の高齢化や、労力不足などにより近年生産量は減少傾向となっており、空きハウスなどが増えているのが実態です。
そこで、今年度は、空きハウスを活用した生産者の所得向上に向け、省力的で収益性の高い品目として、アスパラガスの半促成栽培実証を実施することとなりました。
1年目は株養成期間なので収穫は出来ませんが、2年目からは春芽が収穫できる予定です。
定植1年目のアスパラガス。新しい芽も出てきて、順調に生育しています
普及センターでは、2年目からの収穫が順調にできるよう、栽培管理や病害虫防除など、栽培に係る支援を実施しています。
今後は、2年目の収穫状況を確認し、収益性などについて検討していくこととしています!
2021.03. 4
岩手県久慈農業改良普及センターの菅野(かんの)です。
第7回となる今回は、過去にご紹介したヤマブドウの新たな系統である「高森早生系」「佐藤系」について、岩手県工業技術センターでワインを試作していただき、地域の関係者によるワインの評価会を開催しましたので、その様子をお伝えします。
評価会にはヤマブドウ生産者、ワイン等製造業者、岩手県工業技術センター、その他関係機関・団体など19名の方々に参加いただきました。
まず、普及センターから新系統の生育特性や収量性について、工業技術センターからヤマブドウ新系統のワイン醸造適性について説明しました。その後、それぞれのワインについて、涼海の丘ワイナリー(野田村)の坂下所長から解説いただきながら、参加者で試飲・評価を行いました。
涼海の丘ワイナリーの坂下所長から各ワインについて解説いただきました
評価の結果、高森早生系は「色・香りが良く、味もバランスが良い」、佐藤系は「個性的な香りとビターで厚みのある味」といった声があり、それぞれにワインに適した特徴・個性があることが明らかとなり、いずれの系統もワイン加工適性があるとの評価が得られました。
また、試飲後に行われた意見交換会では、それぞれの系統を選抜した生産者の方から、これまでの経緯などもお話しいただきました。
今後は、この結果を生産者に広く周知し、新系統の普及・拡大を進め、ヤマブドウワインの評価をより高めて原料需要を確保できるよう、支援していきたいと思います。
2021.02.17
岩手県久慈農業改良普及センターの菅野(かんの)です。今年もよろしくお願いします!
第6回の今回は、ヤマブドウの加工に関する業務についてお知らせします。
令和2年度、野田村の地域おこし協力隊が中心となり、野田村にあるジュースの加工施設を活用してジュースの試作に取り組み、普及センターではジュースの商品コンセプトの整理や製造・販売に向けたアドバイスなどを行いました。
左 :ジュースの加工場と機械の使い方を確認中
右 :品種別に絞ったジュース(品種や収穫時期によって、ジュースにした時の色や味が大きく異なります)
12月末には、野田村産ヤマブドウ100%ジュース「たますぽおろぎ」が完成しました!
商品名は岩手県三陸地方の方言で「驚くほど」という意味で、3種類のヤマブドウをブレンドし、「驚くほど」飲みやすく、おいしい仕上がりになっています。
商品は収穫ボランティアの参加者に優先して販売されるほか、後日、ネパリ・バザーロの通販ショップでも販売されるとのことです! 是非ご賞味ください!
試作に関わった地域おこし協力隊のひとりは、令和3年度からヤマブドウでの就農を希望しており、「自身が栽培したヤマブドウを使って、ジュースを製造してみたい」と話しています。
普及センターでも、引き続き伴走支援を行っていきます!