佐賀県
井上大輔
井上大輔
佐賀県杵藤農林事務所藤津農業改良普及センターの井上です。普及員5年目の新米経営担当です(4年間は畜産担当でした)。よろしくお願いします。
2021.02.12
10月に「農業女子交流会を開催しました!」で紹介した農業女子グループ「藤津農業女子FJT84」の新たな取組について紹介します。
今回は、県庁地下1階のカフェスペースをお借りして、「さがちかマルシェ」を開催しました。
10月の交流会の折に、三神地区の農業女子グループ「グリーンフィンガー」と一緒に"マルシェを開催したいね!"と意気投合し、今回の合同開催に至りました。
マルシェ当日は、TVや新聞で紹介されたこともあり、多くの方々に来店いただきました。自慢の商品を笑顔で紹介し、購入したお客様もまた笑顔になるという、とても温かみのある雰囲気でした。
2020.10.27
当センターでは、女性農業者への支援の一環で、若手女性農業者グループの活動支援を行っています。グループの1つである「藤津農業女子FJT84」は、藤津地域の20代~40代の女性農業者で構成され、研修会や直売会等を開催しています。「他の地区の女性農業者と交流したい!」という声が挙がっていたことから、今回は、佐賀県の東部地区の若手女性農業者グループの「グリーンフィンガー」との交流会(現地研修と意見交換会)を9月4日に開催しました。
現地研修では、みやき町の「大富牧場 フライングカウ」の大富藍子さんから、"牧場プリン3"の商品開発や小窓販売の取組み事例を紹介していただきました。大富さんの加工から販路開拓、販売までの取組みについて、参加者は熱心に話を聞き、盛んに質問もされていました。「とても素敵な小窓販売を自分で作られていてすごい」「加工施設を実際見学させていただいて勉強になった」などの声がたくさん聞かれました。
左 :大富牧場フライングカウ紹介 / 右 :フライングカウ窓口店舗
その後、吉野ヶ里町「道の駅吉野ケ里さざんか千坊館」に移動し、交流会を開催しました。
昼食は、地元女性農業者グループの手づくりお弁当や大富さんのプリンを紹介していただき、参加者同士和やかな雰囲気で話も弾みました。
グリーンフィンガー代表 本間綾氏と藤津農業女子FJT84代表 安東美由紀氏から、各組織の活動について紹介していただき、「私たちの活動は、若い女性農業者にとって家族に理由をつけて出かけられる機会である。交流会やマルシェ等を通して各自の経営力向上につなげ、ネットワークで地域を元気にしていきたい」と元気の出る言葉で伝えられました。
グリーンフィンガー(左)と藤津農業女子FJT84(右)の取組紹介
意見交換会では、コロナウィルスの影響等による新たな販路開拓の取組みも情報交換されました。「農業や地域を元気にするために[佐賀支え愛マルシェ]を三神・藤津農業女子で一緒に開催したい」と声が挙がりました。
ネットワークが広がったことで、女性農業者の営農意欲の向上や経営参画の促進につながっていくきっかけとなる交流会となりました。
左 :参加者の自己紹介 / 右 :三神&藤津農業女子 集合写真
今後、さらに県内の他地区の女性農業者組織へもネットワークを広げ、佐賀県農業の担い手育成に向けて関係機関一体となって支援していきます。
2020.09. 4
8月20日(木)に藤津地区農村青少年クラブ(4Hクラブ)と新規就農者の交流会を開催しました。
4Hクラブでは、20~30代の若手農家が中心となって組織され、農業経営をしていくうえでの身近な課題の解決方法を検討したり、より良い技術を検討するためのプロジェクト活動を中心に、消費者や他クラブとの交流、地域ボランティア活動を行っています。
現在、藤津地区農村青少年クラブは鹿島市、嬉野市、太良町の若手農家15名で構成されており、ミカンやキュウリ、アスパラ、酪農、茶など経営品目は多様化しています。
今回の交流会は、新規就農者に4Hクラブの活動について理解してもらい、4Hクラブに入会して経営発展を目指してほしいという思いで開催しました。
交流会では、ブランド化したアスパラガスを日本全国で販売している事例や、地域のミカンブランドの再興に寄与した事例、農産物をチーズやミカンジュースに加工して販売額を伸ばしている事例など、クラブ員から紹介してもらいました。日々の農作業では学ぶことができないことを学べる場として、4Hクラブを活用してほしいことを強調して交流会を終了しました。
参加した新規就農者全員から入会希望を確認でき、事務局としてはうれしい限りです。
2020.08.27
少し前の話になりますが、7月28日(火)に新規就農者激励会を開催しました。
全国的な傾向でもありますが、当地域でも後継者不足が問題となっているため、当普及センターは、新規就農者の確保・育成を最重要課題に位置付け、普及活動に取り組んでいます。
コロナの影響で少なからず不安を感じているであろう、新規就農者を応援したいという思いと、支えあえる仲間を作ってほしいという思いがあり、開催に踏み切りました。
当地域の今年の新規就農者は、鹿島市、太良町、嬉野市で合計27名と、目標の20名を超える就農者を確保できました。品目別では、施設野菜が10人、果樹8人、お茶3人など。新規学卒やUターンのほか婚姻により就農した方も増加しています。激励会では、そのような多彩な新規就農者と、地域の農業士(優れた経営を行いつつ、地域の新規就農者等の指導的役割を果たしている)や市町、農協などの関係団体の約40名に出席していただきました。
新規就農者の自己紹介では、「不安ながらも頑張りたい」「父が亡くなり後を継ぐがしっかり経営したい」等の意気込みが聞かれました。それに対し、農業士からは、「農業は忍耐が大事」「情勢は厳しいが一生懸命やればなんとかなる」等、自らの経験を踏まえた実直なアドバイスをいただきました。
激励会後には、現地研修会を行い、嬉野市で大規模雇用型経営を行う花苗・野菜苗農家と鹿島市でミカンの根域制限栽培を行う農業士、農産加工の研修施設「海道しるべ」を訪ねました。
左 :激励会の集合写真(コロナ感染予防対策)
右 :経営概況や労務管理を話す農家
左 :根域制限栽培について説明する農業士
右 :農産加工品に興味津々の女性就農者
今回の激励会を通じて、新規就農者が「農業に対して前向きに取り組む」「農業士や関係団体の職員と面識をもち、いつでも相談できるようになる」というような変化が起こってくれたら、嬉しいなと思います。私個人としても、初めての経営担当で準備が大変でしたが、温かい会場の雰囲気や新規就農者同士が仲良く話している様子を見て、開催してよかったと思いました。
2020.05.25
佐賀県の藤津農業改良普及センターで経営を担当しています井上と申します!
普及員ブログの先代;平野先輩のバトンを受け継ぎ、今年度からブログを執筆することになりました。佐賀県の藤津地域(鹿島市、嬉野市、太良町)を中心に、産地の動きなどをご紹介したいと思います。何分、不慣れですが、よろしくお願いします(^o^)丿
さて、今回は管内のトレーニングファームの動きについてお伝えします。
トレーニングファームでは、農産物の生産技術・農業経営等の技術・ノウハウを2年間かけてきっちりと習得できます。JAさがが主体となって、地域(市町、地域農業者、農林、普及等)が連携してサポートしているので、それぞれの立場を生かした幅広い支援が可能です。藤津地域には「トマト」の、隣の杵島地域には「キュウリ」と「イチゴ」のトレーニングファームが整備されており、研修生は杵島・藤津地域での就農に向けて着々と準備を始めています。
藤津地域出身の研修生(写真左側)がいちごトレーニングファームで育苗方法の指導を受けている様子。ハウスは和やかな雰囲気でした
また、当県では、5月14日(木)に緊急事態宣言が解除され、農家を集めた研修会等をようやく開催できるようになりました。
研修会には研修生の他に、農協・市町・農林事務所・普及センターが出席。関係機関一体となって支援していきます
5月21日(木)には、鹿島市で国の補助事業の活用勉強会が開催され、研修生は申請方法や今後のスケジュールなどを確認できました。今後も地域一体となって支援していきます。
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