普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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青森県
田島聖一

田島聖一

青森県上北地域県民局地域農林水産部農業普及振興室に配属となり3年目。前職は農協職員として販売業務を中心に産地形成に携わる。野菜・果樹・花きの基本を先輩から教えていただき、現場を通じて日々勉強中。

第2回ながいも早掘りNo1決定戦を開催

2017.05.11

 4月2日、「第2回ながいも早掘りNo1決定戦」が青森県十和田市で開催されました。
 このイベントは昨年からJA十和田おいらせながいも部会や農業普及振興室、JA、全農あおもりが実行委員となり、管内の名産品であるながいもの掘り取りを体験することで、市民の方にも収穫の苦労や喜び等を感じてもらうことを目的として開催しています。


 参加者はスコップを使い、掘ったながいものきれいさや掘り取り時間を競いました。
 今年は農家部門12チーム、一般部門6チーム、親子掘り取り体験部門に9家族が参加しました。
 農家部門では慣れた手つきで次々と掘り上げていきましたが、そのほかの参加者はながいもを傷つけたり、途中で折れてしまうなど苦戦しました。見かねたベテランの農家からアドバイスをもらい、きれいに掘れると畑には歓声が上がりました。


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左 :開会宣言 / 右 :白熱した勝負!


 競技終了後には、野菜ソムリエが腕をふるったながいも料理がずらりと並び、参加者全員が掘り取ったばかりのながいもを堪能し、大会は大成功に終わりました。


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左 :子ども達も一緒に掘っています / 右 :掘ったながいもを野菜ソムリエの皆さんがその場で調理してくれました

上北地域へのGAPの普及について

2017.04.10

 2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック競技大会を契機に、国際的な認証規格であるGAPに取り組む産地が増えると予想されます。青森県でも国の基準に準拠したGAPの取り組みを推進しており、県内のJAや全農あおもりと協議を重ねてきました。

 上北地域でも管内の農協担当者と協議し農業普及振興室とJAで協議を行い、平成29年度よりJA十和田おいらせで国の基準に準拠したGAPに取り組むことが決定しました。
 それに合わせて、GAPの取り組みについて研修会を開催し、生産者への理解を深めました。


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研修会で配布した資料


 GAPの取り組みではチェックリストを基に自己点検を行い、改善につなげていくことが重要です。今後は自己点検の結果を基に講習会等で指導を行っていきます。

産地直売所の取り組みについて

2017.04. 4

 管内の産地直売所ではさまざまな野菜が1年を通じて出荷され、地元の新鮮な野菜を求めて多くの人でにぎわっています。
 近年、産地直売所では安全・安心への意識が高まってきていて、農業普及振興室が講師となり、定期的に講習会が開催されています。


 今回は効果的な農薬の使用方法を中心に、健康な土づくりや農薬適正使用について指導しました。生産者からも活発な質問や意見が出され、次年度の作付けに向けた熱意を感じました。
 今後も安全・安心な野菜作りに向け、支援していきます。


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左 :熱心にメモを取る生産者 / 右 :質問も多く熱意が伝わってきます

「とわだ生産者まつり」に参加しました

2016.11.14

 10月2日、十和田青果株式会社が開催した「とわだ生産者まつり」に参加しました。
 秋になると、農協、市町村、市場で収穫感謝祭が行われます。会場では農産物の品評会や有名歌手によるコンサート、飲食物の出店、農産物の即売会等、さまざまな催し物があり、生産者や市民の方も参加し、大いににぎわいます。


 農業普及振興室では、毎年、園芸相談コーナーを開設しており、その隣では上北地域の水稲の主力品種である「まっしぐら」に関するアンケート調査を行いました。
 園芸相談コーナーでは、家庭菜園の質問を受けたのですが、私はまだ知識が足りず、資料を片手に冷や汗をかきながら対応しました。


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園芸相談コーナーで市民の方に指導中


 まっしぐらのアンケート調査では、普段食べているお米や、購入するときのポイントを聞き取り、終了後は、まっしぐらの新米をプレゼントしました。うれしいことに、まっしぐらの認知度と、食味に対しての評価は高く、「地元のお米を応援しているから、これからもがんばって」と声をかけてもらいました。


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アンケート協力者にプレゼントした、ペットボトルに入った、まっしぐらの新米


 普段は生産者の方と接する機会が多いのですが、今回は市民の方とふれあい、地域の農産物に興味をもってもらうことができました。
 今後も積極的に地域の農産物を宣伝していきます。

トマト専門技術強化研修に出席しました

2016.11.10

 9月30日、普及指導員の専門的な知識や技術の習得に向けた研修に出席しました。


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各地域から集まった普及指導員


 青森県の夏秋トマトは生産量が全国第7位で、その多くは関東地方に出荷されています。年間を通じてトマトの需要は高く、本県の園芸作物の中でも主力品目として、県内各地で生産されています。

 上北管内でも生産は盛んですが、近年、管内の夏秋トマト栽培は、ハウス内の高温の影響から花落ちが目立ち、着果しても果形が乱れて秀品率が伸びず、現在の主力品種である「りんか409」、「桃太郎セレクト」、「桃太郎ギフト」では収量や品質が伸び悩む状況にあります。


 この課題を解決するため、農業普及振興室では農協と共同で、タキイ種苗が新たに開発した「TTM-111」の実証展示ほを設置し、管内に適した品種を選定する比較検討試験を行っています。

 この品種の特性は、桃太郎ギフトと比べると
①果形は腰高で豊円、
②空洞果や乱形果の発生が少ない、
③高温下での花落ちが少ない、
④果実が固く裂果の発生が少ない、
⑤生育スピードが速く1~2段多く収穫できることから、収量や品質の向上が期待できます。


 今回の研修ではタキイ種苗から講師を迎え、生産者からの評価も聞きながら新品種の特性を確認しました。集まった普及指導員からも質問や意見が活発に飛び交い、非常に有意義な研修となりました。
 今後も管内の夏秋トマト振興のために、知識と技術を習得します。


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生産者も交えて、活発な意見交換を行った

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