青森県
田島聖一
田島聖一
青森県上北地域県民局地域農林水産部農業普及振興室に配属となり3年目。前職は農協職員として販売業務を中心に産地形成に携わる。野菜・果樹・花きの基本を先輩から教えていただき、現場を通じて日々勉強中。
2017.08.30
7月25日、JA十和田おいらせ農業技術センターにおいて、農業機械実演会を開催しました。
ここでは、以前紹介した全国システム化研究会の事業を活用し、複数の排水対策技術の組み合わせにより、ごぼうの生育、収量に及ぼす効果を検討しています。
今回の実演会には、管内市町村、JA、県関係機関、生産者を中心に、およそ50名が参加しました。
はじめに、農業普及振興室からこれまでの経緯と試験内容について説明し、その後、各メーカーから作業機械の説明と実演を行いました。
実演は、ハーフソイラー、溝掘り機、自動操舵トラクターによるごぼう収穫機の3つが行われ、参加者も実際に作業する様子を見ながら、興味深く話を聞いていました。
排水対策技術により、生育にどのような差が出るのか、引き続き調査を行います。
2017.08.14
2017.08. 1
2017.06.12
5月17日、JAゆうき青森のにんにく種子ほ場にてウイルス検査を行いました。
産地の維持・形成のためには優良種子が欠かせません。農業普及振興室、農協、関係機関が一体となり、にんにくの優良種子生産に努めています。
検査では、ウイルスや病気の被害が多いものを抜き取ります。
昨年も経験しましたが、地道に歩きながら見極めなければならず、目と腰が痛くなる作業です。この繰り返しにより優良種子を残していきます。
左 :抜き取った株がウイルス症状かを見極める作業 / 右 :ウイルス症状
次回は2週間後に検査を行う予定です。
収穫まであと1か月。優良種子生産に向け、関係機関が一体となり取り組んでいきます。
2017.06. 5
5月10日、JA十和田おいらせ農業技術センターにおいて、自動操舵トラクターによるごぼうの植溝掘り作業が行われました。
上北地域ではながいも、にんにく、ごぼう等の根菜類が主力ですが、昨年の台風等の大雨により特に排水不良のほ場において腐敗等の被害が多く出ました。
そこで今年は全国システム化研究会の事業を活用し、複数の排水技術の組み合わせによりごぼうの生育、収量に及ぼす効果を検討することにしました。
試験は、額縁明渠を掘ったほ場の中に実証区として全面パラソイラ処理区と弾丸暗渠による通路の溝切り区を設け、慣行区と比較します。
また、作業の効率化を計測するため、植溝掘り作業及び収穫作業をトラクターの自動操舵と手動操作での比較を行います。
左 :普及振興室、野菜研究所、JA十和田おいらせ、全農あおもり、農機メーカー等、関係機関が参加した。
右 :トレンチャー耕起作業
植溝をまっすぐ掘るには熟練の腕が必要です。今回、初めて自動操舵トラクターの作業を見たのですが、できあがりを見て機械の精度に驚きました。これなら不慣れな方でもベテランの方と同等の作業が可能となります。
次回は、弾丸暗渠による通路の溝切り作業を行います。