埼玉県
九十九薫
九十九薫
埼玉県川越農林振興センター 新規就農・法人化担当の九十九(つくも)です。6次産業化担当です。埼玉県入間郡の農業情報をお伝えしたいと思います。
2017.02.20
埼玉りそな銀行と埼玉県が同時開催する「農と食の展示・商談会2017」「埼玉農商工連携フェア」が平成29年2月8日(水)に行われ、その1コーナーとして設置された「6次産業化PR会」のブースに川越農林管内から3団体が出展し、今年開発した新商品のPRを行いました。
出展した団体は「坂戸市 小島ぶどう園」「坂戸市農産物生産組合」「越生町 浅見農園」です。小島ぶどう園からは「巨峰ワイン」、坂戸市農産物生産組合は「乾燥すいおう」、浅見農園からは「ゆずドリンク」が出品され、展示・試食を行いました。
左 :小島ぶどう園 「巨峰ワイン」 / 右 :坂戸市農産物生産組合「乾燥すいおう」
初めて展示会に出展した生産者が多かったので、最初は会場の雰囲気にとまどっていましたが、お客様に自分の商品を説明していくうちに会話も盛り上がり、PRも上手になっていきました。
今後、直接の取引につながるかどうかは、相手方の反応次第となりますが、参加した生産者は「自分の商品の評価がわかって有意義だった」「販売先の需要を聞くことができた」と、それぞれに良い結果を持ち帰ってもらえたようです。
さらに商品に磨きをかけて、新たな展開を進められるように支援していきたいと思います。
2017.02.14
狭山市市民会館小ホールにおいて、平成29年1月13日(金)に管内の4Hクラブに所属する青年農業者を中心に「平成28年度 入間地方青年農業者会議」を開催しました。
前半は4Hクラブ員のプロジェクト活動の発表会が行われ、管内5つの4Hクラブから課題発表が行われました。今年の課題は消費者との交流や消費者の意向を把握するものが多かったですが、どの課題もよく活動されており審査員は審査に苦慮していました。
後半は「GAPを活用した経営思想の転換」という演題で(株)ファーム・アライアンス・マネジメント代表取締役の松本武氏から講演いただきました。
「安全・安心は差別化するためのものでなく、当然確保されるべきもの」「チェックリストの項目に取り組むことがなぜ必要なのか? を生産者が理解することが必要」など、GAPへの取組にあたっての生産者の心構えやその必要性について詳しくお話しいただきました。
GAPに興味のある農業者も多数参加し、GAPへの理解が深まった研修会となりました。
プロジェクト発表の結果は、狭山市4Hクラブと所沢市4Hクラブの2団体が2月10日に開催される埼玉県大会への出場を決めました。
今後は、県大会に向けて発表の練習を重ねていく予定です。
2017.01.30
平成28年12月6日(火)に、ウェスタ川越会議室において管内の6次産業化に取り組む農業者を対象に「農業の6次産業化研修会」を開催しました。
講師として、農業者と小売店とを直接つないで、こだわり農産物の販売を進めている(株)結農彩の宮本有里社長と、埼玉県内を中心に4店舗のスーパーを経営されている(株)スーパーヤオフジの小宮山直子社長をお迎えしました。
6次産業化に取り組む農業者は「販路をどう開拓していくか?」が主な悩みとなっているので、販売者から見た農産物や加工品に求められていること、販路拡大のためのポイントなどを講義していただきました。
参加者からも質問や積極的な意見があり、お互いの交流も深まった研修会となりました。
今後も、このような機会を設定して、農業者同士や異業種との交流の輪を広げていければと思います。
2016.11.24
ウェスタ川越交流広場で、平成28年11月12日(土)に県民ふれあいフェスタが開催され、いるま地域明日の農業担い手育成塾の塾生さんが販売研修会を、そして、川越管内の6次産業化商品のPRを行いました。
「いるま地域明日の農業担い手育成塾」は、新規参入で農業の自立経営を目指す人に、研修農場での2年間の実践研修を通じ、就農にあたっての知識・技術を養い、安定的な農業経営に結びつけることを目的としています。
今回は、販売研修ということで、塾生さんたちが栽培したこまつな、ほうれんそう、ねぎ、さといも、さつまいも等の新鮮野菜が出荷され、来場者の方々に対面販売を行いました。
塾生さんたちには「お互いの荷造りや値決め、宣伝方法など、普段聞けないことが直接情報交換できて有意義だった」と好評でした。
また、川越管内の6次産業化PRブースでは、管内の6次産業化加工品9品目を展示し、消費者の方にPRを行いました。
「販売はしていないの?」とか、「どこで売っていますか?」とか、消費者の方から質問があり、PRにつながったと思いました。
今後も、このような機会を活用してPR活動に努めたいと思います。
2016.11.16
越生町のJAいるま野越生支店梅部会で、平成28年10月31日に梅干し品評会が開催され、振興センターも審査員として参加しました。
越生町は埼玉県内一番の梅の産地で、古くから梅干の生産にも力を入れています。越生の梅干しは、漬けるときの塩分濃度を控えた減塩梅干で、健康にもよいと評判です。
今年は梅を干す時期に雨が多く、天候が安定しなかったので、農家の皆さんは管理作業に苦労されたと思います。梅の着果量はやや少なめでしたが、そのぶん大粒に育ったので、粒ぞろいの良い梅干しが出品されていました。
色、揃い、病害虫の有無等の外観審査の後、試食して塩分と酸味のバランスを見ながら食味の良好なものを選びました。
69点の出品の中から、県知事賞を含め金賞7点、銀賞5点、銅賞5点が選出されました。
今後も、越生特産の「べに梅」のPRを含め、梅加工品の品質向上を支援していく予定です。