普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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佐賀県
平野稔邦

平野稔邦

佐賀県佐城農業改良普及センターで果樹を担当しています。佐賀県ではテレワーク推進の一環で普及指導員は、一人一台のタブレット端末を持ち日々の普及活動に活かしています。タブレットを活用した普及活動を中心に、産地の動き等を紹介します。

ドローンを使ってカラスを撃退!

2019.04. 3

 以前、当普及センターで活用しているドローンで撮影を行った際に、みかん園付近にたむろっていたカラスが、しばらく近づかなくなった事がありました。

 「もしかして、ドローンを飛ばせば、カラスを撃退できるのでは・・・」と考え、鳥獣外担当と検討したところ、「カラスより大きいドローンなら効果が期待できる」「逆にドローンがカラスにちょっかいを出される」等、さまざまな例があるようでした。

 そんな中、みかん園や周辺の雑木林にカラスが大量にいて、近隣の墓の花や庭の花をイタズラしたりするため、カラスが近づかないようになるなら、ドローンを飛ばしてみてくれないか、との話がありました。


 そこで今回、ドローンでの追い払いを試してみました。
 みかん園周辺のカラスの群れに向かってドローンを飛ばすと、一斉に飛び立つものや、気にせず止まり木で無視しているもの等、カラスによってさまざまな反応が見られました。
 私が30分程度執拗に追い回していると、あれだけいたカラスも見かけない状況になりました。多分、しばらく様子を見てから戻ってくるかもしれませんが、飛ばした効果は、一応あったのではと思われました。


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左 :ドローンに追われるカラス群  / 右:ドローン(赤で囲まれた部分)


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ドローン(赤で囲まれた部分)


 あまり頻繁に飛ばすとカラスが慣れてしまうかもしれないので、今後はカラスの発生具合に応じて不定期にフライトさせてみたいと思います。また、もう少し上手にカラスを追えるように、操縦技術を上げるよう、練習も重ねたいと思いました。
 このようなドローンの鳥獣害対策については、今後も報告していきたいと思います。

農福連携による労力支援体制を構築

2019.02.18

 当地区では、山間部でのホウレンソウ栽培において、農福連携による労力支援を普及課題として取り組んできていましたが、山間部のため市街地の福祉施設からは移動時間が課題となり、広がりが見られませんでした。このため、市街地に近く、福祉施設からの労力支援体制が整いやすい果樹部門で新たに取り組めないかと、障害者福祉ネットから依頼がありました。
 そこで、普及センターで福祉施設に依頼可能な作業を選択した上で、福祉ネットの担当者とともに、みかん部会に対して推進を行いました。


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選果場と福祉施設の契約書の取り交わし


 その結果、まず二つの作業に対して、農福連携による労力支援の取り組みが始まりました。
 一つは、デコポンのセンサー選果作業です。コンテナ単位の単価計算を基に契約された選果作業が開始しています。
 作業スピードはやや遅く設定していますが、作業精度は問題なく、丁寧に実施されており、評価も上々のスタートとなりました。さらに、生産者の出役でまかなうしかなかった労力に対しての支援であり、生産者からは「助かった」という声も聞かれています。


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デコポンのセンサー選果作業

 二つ目は、現地で堆肥を入れたマルチ抑えのビニル袋を回収する作業です。
 簡単な作業ですが、生産者にとっては出荷に追われる中で、遅れ遅れになっていたことから、すぐに契約して作業の実施につながっています。これに続いて、剪定枝の集積作業も依頼したいと連絡もあり、この生産者も、労力支援に対して前向きにとらえています。


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マルチ抑え用堆肥袋の回収作業


 支援者の体制や作業時間、作業の内容も含め制約もあり、すべての作業で労力支援という訳にはいきません。
 しかしながら、農福連携に向く作業を少しずつでも実績として積み上げることで生産者の理解をより深め、農福連携による労力の利活用体系をしっかり構築していきたいと思っています。

みかんの根域制限栽培リース団地の造成進む

2019.01.28

 みかんの根域制限栽培は、気象要因に左右されずに高品質果を安定的に生産することが可能な栽培法で、これまで管内では、約60aで栽培されていました。ただ、補助事業の対象であっても導入経費が高いなどの課題もあり、思ったほど増えない状況にありました。そこで、JAが中心となって、耕作放棄地を基盤整備して66aのリース団地を造成する事業に取り組んでいます。


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 今回、入植予定の5名の生産者を集めた現地検討会を開催し、これからの定植等の管理作業や用水確保のための事業内容を確認しました。寒い中ではありましたが、これから栽培に取り組むリース園地を前にして、入植者の高い生産意欲が伝わってくる、熱気ある検討会となりました。


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造成された圃場での検討会


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用水タンクの位置を検討


 これまで普及センターでは、根域制限栽培みかんに対しては細かい栽培指導等の支援を実施してきましたが、今後も関係機関と連携を取りながら、高品質のみかん生産と安定的な所得向上に向けて取り組んでいきたいと思います。

鳥獣害対策の点検にもドローン活用を検討中

2018.12.21

 今年度当普及センターに配備された撮影用ドローンは、作物や果樹の栽培状況確認等に利用してきました。
 色々な使い方を模索している中、今回は、鳥獣害対策のモデル集落における、集落内の圃場点検作業に利用できないか、検討しています。


 近年は、鳥獣害対策として集落や地域単位等広域にワイヤーメッシュを設置するのが一般的な取り組みとなっていますが、イノシシ等に破損させられたままで、メッシュの機能が発揮できない状況になっている場合が多く見受けられます。
 そのため、定期的に集落等地域で、共同での点検に基づく管理・補修が必要なのですが、広域であること、また、山中や急傾斜地に設置した場合等では労力的な負担が大きいことなどから、なかなか点検が実施されずにいる状況です。そのため、この集落点検を効果的に行うことにドローンが利用できるのではないか、ということになりました。


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集落点検の様子。通路からの点検(左)と、傾斜地の山中での点検(右)


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左 :イノシシによるメッシュの破損個所
右 :トタンで補修したメッシュ


 具体的な活用方法として、急傾斜地の点検に、ワイヤーメッシュに沿って飛行・撮影して、破損場所の特定や上空から圃場全体の状況確認をおこない、水稲の被害場所から侵入口の予測につなげられないかと考えています。
 まずは、管内のモデル集落での点検作業に役立てられるよう、準備を進めていきます。
  

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左 :ドローンによるワイヤーメッシュのチェック
右 :ワイヤーメッシュ設置地区の空撮


佐賀県の普及センターにドローンが配備!

2018.09.13

 本年度、佐賀県の普及センターに初めて撮影用ドローンが備品として配備されました。
 昨年度までは、事前に申請して佐賀県農業試験研究センターのドローンを借用していましたが、必要に応じた空撮が可能になりました。
 今回、マルチの現地確認が予定される中、「みかん園地のマルチ被覆の現地確認に利用できないか」と生産部会に提案して、実際に現地圃場の撮影を行って現地確認を行ってみました。


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マルチ設置を確認するための空撮映像


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部会委員の意見を踏まえた撮影風景


 これまでは、地域の担当委員が実際に現地を見て確認するのが通常の確認作業でしたが、ドローンを活用した写真と圃場地図とでマルチの実施状況を判断できるので、大幅な労力カットにつながりました。
 撮影角度の問題で、詳細な設置状況は現地での再確認も必要ですが、担当する委員からは、かなり良い評価を得たところです。


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空撮映像と地番地図を利用した確認作業


 ドローンが普及センターに常備されたことで、生育状況の変化等の指導場面や、もしもの災害時も含めて機動力のある活用につなげていきたいと考えています。

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