青森県
伊藤和彦
伊藤和彦
青森県上北地域県民局農業普及振興室で野菜の産地育成を担当しております。仕事のストレスを家の家庭菜園で癒し、家庭菜園の疲れを忘れて普及活動を行っております。
2016.05.19
5月10日、七戸町白石地区コミュニティーセンターで、家庭菜園の講習会を行いました。
白石地区は、みちのく有料道路の七戸側の南に位置し、田園が広がる静かで落ち着いた地域です。
この地域では、平成26年から弘前大学が中心となり、伝統芸能の継承と地元で採れる山菜・野菜の活用について話し合いを続けています。
そんな中、無人販売所の設立に向け「山の恵み部会」が組織されました。普及振興室では、野菜栽培の指導を平成27年の3月から月1回のペースで行い、平成28年度も地域からの要望により、継続して指導を続けています。
毎回、地域住民が1か月間ため込んだ質問を一気に爆発させるので、ほとんどは質問コーナーで終わります。農の薬適正使用や食品表示等については、時には厳しく対応しますが、終始和やかな雰囲気で講習会は行われています。
無人販売所は、地域住民が整地から建設までを担い、子供達が描いた絵を看板に使うなど、すべて手作りの販売所です。
品物は100円均一で、利益の一部は子ども会や地域に還元しており、地域を元気にする持続可能な地域づくりのモデルケースとなっています。
2016.04.29
4月14日、ゆうき青森農協主催のトマトの育苗講習会が、七戸町(旧天間林村)で行われました。
ゆうき青森農協のトマト生産者は41名で、面積は5.7haです。これまでは農協野菜部会の下部組織という位置付けでしたが、販売額が1億円を突破したことを契機として、平成25年にトマト部会となりました。
七戸町ではトマトが重点推進品目に指定されており、町と農協でパイプハウスの建設や、循環扇等の設備に対して補助を行っており、新規栽培者(特に若い栽培者)が増えています。
新規栽培者が多いため、育苗講習会は、実際に移植やかん水の方法について実演しながら行いました。質問も多く出され、アットホームな講習会になったと思います。
今後、8月までは毎月講習会が行われますが、現地巡回指導を中心に、新しい産地を盛り上げていく予定です。
2016.04.27
4月13日に八戸市南郷区で、そらまめの先進地視察を行いました。昨年秋に引き続き2度目の視察となります。
六戸町では昨年からそらまめの生産に取り組んでおり、生産者は11名で面積は75aです。六戸町は「大玉にんにく日本一」の看板を掲げており、重量野菜の生産が盛んですが、小規模生産者でも簡単に取り組める野菜ということで、そらまめの作付けをすすめています。
当日は、八戸農協主催のそらまめ講習会の日で、三戸地域県民局の佐藤技師から定植後の管理について説明が行われました。
ここ数年は春の時期に乾燥した年が続いているため、かん水チューブの実演も行われました。
昨年は春の乾燥により単価が高かったものの収量が低く、課題が残ったことから、今年は課題を1つずつ克服しながら、そらまめ産地の育成に向けてがんばります!
2016.04. 1
3月11日に夏秋ピーマンの育苗講習会を行いました。
夏秋ピーマンは、十和田湖や奥入瀬渓流で有名な十和田市を中心に推進しています。
近年、価格が安定していることもあり、平成26年は栽培者数が35名だった露地ピーマン生産者数は、平成27年は41名、平成28年は45名と、徐々に生産が拡大しつつあり、農業者の生産意欲は高まっています。
平成27年度は、通常行っている栽培講習会の回数を2回から3回に増やし、現地巡回や先進地視察も行いました。
管内は、まだ栽培のレベルが低く伸びしろの大きい品目であるので、新技術の実証試験を行いながら、平成28年度も夏秋ピーマンの産地育成に向けてがんばります!
2016.03.28
はじめまして。
私の勤務している青森県上北地域は、ながいも・にんにく、ごぼう等の露地野菜の生産が盛んな地域です。
これらの野菜は、栽培を開始するために多くの大型農業機械等の投資が必要になりますが、Uターンや定年退職を機に農業を始めたものの、大規模な農地を持たない農業者が近年増えていることから、高額の投資をしなくても10年、20年先も経営の柱として栽培できる「次世代野菜(新野菜)」として7品目(夏秋ピーマン、1果どりかぼちゃ、ハウス立茎アスパラ、そらまめ、夏秋トマト、しゅんぎく、加工業務用小松菜)を選定しました。
今年度は、次世代野菜ごとに実証試験ほを設置し、新規参入者が栽培するにあたって目安となるような栽培マニュアルの作成を行いました。
今後は、次世代野菜ごとの取組の詳細についてレポートしますので、よろしくお願いします。