岩手県のピーマン生産を学ぶ
2016.10.11
十和田おいらせ農協のピーマン生産者が、栽培技術の向上と産地振興を図るため、東北でも有数の大産地である岩手ふるさと農協(奥州市)で視察研修を行いました。
視察先では、まず選果施設で、産地づくりの経緯について説明を受けました。
現在の生産者数は約300名、出荷額約5億円で、選果施設はピーマン生産を始めた昭和53年から、わずか2年後の昭和55年に導入されました。袋詰めの労力負担がなくなり、その労力を活用して規模拡大を図ったため、急速に産地の栽培面積が拡大したとのことで、自分で選別して段ボール詰めを行っている十和田おいらせ農協の生産者は、共同選果の必要性を強く感じていたようです。
左 :選果場で説明を受ける部会員 / 右 :熱心に質問する生産者
ほ場研修では、露地栽培でありながら、かん水設備を設置し、通路にはマットを敷いて非常に綺麗な管理を行っていました。栽培のポイントとして、①枝を上に立たせて樹勢を弱くしないことと、②花を落とさないように葉面散布を時期別に使い分けることが重要であるとの説明を受けました。
参加した生産者からは、「今後の産地の方向性について考えさせられた、有意義な研修であった」との感想が得られ、高品質生産と生産拡大に向けた意欲の高まりを感じることができました。