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blog_hukyu_kasahara2_f.jpg青森県
笠原 均

鳥獣害対策という名目で柿が食べたい(前編)

2025.01. 9

 別に隠している訳ではないですが、私は本業の普及活動だけでは物足りず、自宅のある町内を中心に「地域おこし活動」をやっています。本業だとあんまり無茶できないのですが、地元でやる分には知り合いもいるし、思いっきりやれるのです。


 どこでもそうですが、高齢化が進むことで収穫されない果樹って、確実に増えていきますよね。私が地元で気になっているのは、柿、クルミ、イチジク、栗です。そういえばザクロもありますね。私は普及指導員ですので、鳥獣害対策も重要な業務な訳で、野生動物を肥やす行為には、鋭く目を光らせてます。


kasahara_30_1.jpg
生成AIによる地域の鳥獣害のイメージ


 そこで誰にも収穫されない近所の柿を、今回は私が「採ってあげる」ことにしました。「採ってあげる」などとエラそうに言ってますが、私は柿が大好物で、ポリバケツ一杯でも独り占めしたいくらいです。ですから野生動物に食べられるくらいなら、私が食べたい。


 それでも「お宅の柿、どうせ食べないんだから、私、勝手に食べてもいいですよね?」と言うのは、今後のお付き合いに影響しそうです。さらに柿を収穫すると言っても、柿の木一本、丸々収穫するはかなりの労働力が必要です。さらに青森県で生えているのは渋柿で、渋を抜くには焼酎がいるし、焼酎につけた柿を保存する大きなビニール袋も入ります。とにかく金がかかるのです。


 そこで私は考えました。
「そうだ!食育イベントにしてしまおう!」


 ということで、柿の木の持ち主の了解を得て、近所のお友達らに「参加費一人300円! 柿取り放題! 渋抜き指導します! 子供の食育体験に!」とLINEしました。すると、なかなか好意的な反応なので、続けざまに「11月3日(日)9時、我が家の玄関前に集合!」とやると、当日は近所の人や子供が結構集まりました。すでに皆さんやる気で、軍手、脚立、かご、高枝ばさみも用意しているじゃないですか!しかも、近所のおじいちゃんに至っては、トラックで来ている・・・。


・・・と、今回はここまで。一気に書くとネタがなくなっちゃうのよ。

笠原 均

青森県の農業改良普及指導員(普及員)です。普及員歴はすでに20数年となるのですが、お話し好きが高じて、農業の担い手育成を担当していることが多いです。 プライベートでは、「気分はプロフェッショナルカメラマン」、「YouTube再生回数が伸びないけど作曲家とウインドシンセサイザー奏者」です。 加えていうと、15年前から音楽の秘められた力をフル活用して地域おこしをやっています。そんな活動のお陰で町内会役員から目をつけられ(勧誘され)、町内会の理事なんかやっています。もちろん、町内の草刈りやしめ縄づくりも、町内会最年少として参加しています。

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