三好地区住民協議会祭りまで、あと40日!
2024.04.11
<これまで(第一話から第四話)までのあらすじ>
地域経営という事業の中で、普及指導員と住民の間を取り持つNPO(中間支援組織)が協力し、青森県五所川原市の三好地区の住民を巻きこみながら、地域経営モデルを作るストーリー。
住民の激しい抵抗に会いながらも次第に信頼関係を構築し、三好地区でジャズ演奏会を開催したところコロナ禍にも関わらず大盛況!
勢いに乗って、「コロナ禍だから祭りは中止」と決めた住民協議会の決定をなんと覆し、住民らと祭りをついに復活させることになった!
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突貫工事だったのです。
コロナ禍だったので「やらない予定だった行事」を、急遽やることになったのですから当然です。
しかし、三好地区の住民の瞳はむしろキラキラしています。
行動制限下でじっとしているより、何かに向かって活動している方が元気になるもんです。
とは言っても屋内で食堂はできないし、賑わいを演出するカラオケ大会なんかも完全にアウトです。さらに普段から住民座談会に出席している若手(60代、70代)は、三好地区住民協議会祭りの準備で手一杯です。
ではどうやって祭りに賑わいをもたらせば良いのでしょうか?
ここは、NPOと公務員という我々の業務枠を取っ払って協力することにしました。
まずは「賑わいの演出には、やっぱり音楽!」と、住民から声が上がりました。
そんな訳で筆者(笠原)は、ツテのツテを辿って、「三好地区住民が喜んでくれそうなステージ」を「無料でやってくれる」ミュージシャンを探しました。
結局のところ引き受けてくれたのは、三好地区のある五所川原市から高速道路を使っても片道2時間もかかる八戸市の「ニコ♡ニコ」さんという二瑚奏者でした。ガソリン代だってかかるのに申し訳ないなーと思いつつも、「地域の賑わいへの協力」という趣旨を理解してくれた「ニコ♡ニコ」さんに大感謝です。
一方、中間支援組織であるNPOジャズネットワークは、廃品のリサイクルや環境保全にも力を入れており、「ボランティア(タダ)で協力してくれるメンバー募集」という虫の良すぎるお願いで仲間を募り、子供向けリサイクル楽器づくりで三好地区を応援することになりました。
そして迎えた当日の様子が、これ・・・。
(上・下)なかなかの賑わいです。もちろん、コロナ禍なので、屋内での飲食は禁止です。
コロナ禍では必須!入り口検温! すでに過去の習慣。みんな、忘れちゃったかな?
演奏開始前から立ち見が出るほど・・・。二瑚の演奏は、三好地区では初めて!
2年間お披露目する機会がなかった三好小学校獅子舞による、念願の演舞! 卒業する6年生とその親にとって、まさに「感動!」のひととき。卒業前にお披露目できて、良かったね~(´∀`*)
結果として、三好地区住民協議会祭りは大盛況、コロナ禍の生活で辟易(へきえき)していた住民からは、大喝采です。
ちなみに、無料で演奏してくれた「ニコ♡ニコ」さんの帰りの車には、地元の農産物がどっさり!
地元で採れた農産物と漬物が次々とお礼として運び込まれました。さすが農村!
「ニコ♡ニコ」のお二人も顔をほころばせながら、三好地区を後にしました。
To be continued.
<次回予告>
次回、筆者(笠原)は、エラそうに、ちょっと小難しい講釈をたれる(と思う)。