普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
   普及指導員とは・・・こちら

RSS

大分県
塩崎洋一

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興で普及活動の第二幕、北部振興局で普及活動第三幕を終えた矢先、北部からさらなる要請があって第4幕が上がった。なかなか自分のやりたいことに集中できない、でも断れないジレンマを抱えながら、それでも全力で普及員をやる気持ちです。

鳥獣害対策(電柵)研修

2025.12. 4

 この日は鳥獣害対策の研修で、主に電柵についてでした。
 「電柵張りは、もうやってるじゃん」という声も少し聞こえてきましたが、そこは私の考え方があります。
 これまで、現地でも電柵張りはやってきたし、自分なりに工夫もしてきましたが、電柵を専門でやっている技術屋さんからの話は聞いたことがありませんでした。
 現場仕事としては、自己流で問題なくやってきましたが、良い機会なので、「自分のやり方で問題がないか」「無駄はないか」などを確認して、今後に活かそうということです。


 得てして、座学であれ実習であれ、研修が先ということがほとんどですが、実際の現場では、その通りに行かないことも多々あります。OJTと言えば聞こえは良いですが、いま思えば、OJTどころか丸投げされていた感もあります。それでも、「これが仕事だ」と思ってやっていたと思いますが、いまならどうでしょうか。きっとパワハラ・・・・・。


 研修ではねらいどおり、自分のスキルの隙間が埋まりました。なんでもない電柵の設置ですが、やはり、鳥獣害対策という目的があるならば、その目的に適うような技術がある、そこにはきちんと理屈もあったのです。
 現場での経験値が先にあるので、話を聞いても瞬時に腑に落ちます。先に知識として研修を受けてもそうはいきません。この納得感、です。
 

blog_shiosaki196_1.jpg
向こう側で杭打ちをしているのは、うちの事務所のルーキーHさん。気持ちよく打ち込んだのか、撤収の際に抜けずに困ったのが、この1本だったかなあ

肥育の現地実証

2025.12. 1

 この日は、次の和牛全共(全国和牛能力共進会)に向けた現地巡回日でした。細かい内容については省きますが、全共に向けての予行演習のようなモノです。
 写真は、胸囲と腹囲を測定しているところです。


 ところで、広域普及員のころ、長崎全共がありましたが、その巡回の中で、気づいたことがあります。
 ある農場で、横から見ると体積のある牛に見えたのですが、後から見ると幅がイマイチだったのです。胸囲の数字はそれなりに伸びていたのですが、結果的に、ロース芯が小さめだったということになりました。
 牛の枝肉でロースは背中のところに位置しますが、牛さんの幅が小さくて背中が平らでないほど、ロースの入り場所が狭い、ということです。
 そこで、この日同行していた担当者に、牛の幅も測った方が良いと伝えたところですが・・・・。


blog_shiosaki195_1.jpg
メジャーで測っているのは、うちのNさん。農場への往復は「こんなことがあった、あんなことがあった」と、全共対応の昔話をしながらの車中でした

新商品開発に向けて

2025.11.27

 この日は、管内の養豚農家さんのところで、地元の商工会や加工のアドバイザーさんが集まり、加工品の検討会がありました。
 会場は、町内で居抜きで借りてやっている、惣菜ショップの楽屋裏です。店が休みなので、営業中ののぼりは、出ていません。
 何をどのように加工するかは秘密ですが、この検討会、実は2回目です。1回目はアドバイザーの先生とうちの事務所の若手などを集めての試食会。その後、あの手この手でさらなる試作をしてからの、第2回目でした。


blog_shiosaki194_1.jpg
「これはこうしてやってみた」「こっちはこんなやり方です」などなど。アドバイザーの先生からは、様々な意見が飛び出します。商工会の担当の方は、次に繋げるために、記録に余念がありません

こんな違いがある!!

2025.11. 5

 とある売上数億円の経営体の会長さんから、牛の餌の件で問い合わせがありました。
 この牧場は私が広域普及員時代に御縁があって、配合飼料の配合割合を見直したことがありました。
 飼料はA社B社の2社から購入していましたが、要はコスト削減のため、また、長年の取引の都合からとのことでした。どちらも配合を指示できることから、当時、私が別途取り組んでいた普及活動(※)を参考に、配合を見直しました。広域普及員から異動してしばらくたってから、大阪の枝肉共励会で良い成績が出たとの連絡も、いただいていたところでした。

  『大分県和牛肥育産地再編に向けた普及活動』(月刊誌『技術と普及』2013年10月号)


 そして、色々な事情があって、今回また、見直しをおこなうこととなりました。AB各社にお願いしましたが、牧場に供給されるようになったある日、ふと気になって調べたところ、「ああ、こんなに違うのか」ということに気づきました。


blog_shiosaki193_1.jpg blog_shiosaki193_2.jpg
トウモロコシ圧ペン。A社(左)とB社(右)。一目瞭然・・・・


 詳しくは省きますが、要は、配合飼料に使われている材料の違いです。同じトウモロコシ圧ペンでも、粒ぞろいや圧ペン処理後の厚さが違うのです。SくんやOくんに、実験室で拾い出しをやってもらいましたが、「やっぱり」という感じでした。
 この違いが技術的にどうなるのかなどは、またいつかの機会に紹介します。

海が違う

2025.10.27

 実はこの日、プライベートで南部振興局時代の某所へ出向きました。イチゴ農家さんを中心に、集会所で簿記作業会をやったあたりです。

 その時は気づかなかったのですが、集会所からちょっと歩いたところでこの風景です。


blog_shiosaki192_1.jpg


 「海が違う」というのは、現在の勤務地は海辺があっても大分県北部の遠浅地帯です。一方、こちらは県南部のリアス式海岸地帯。
 昔聞いた話ですが、山と海の関係で、遠浅になるか否かだそうです。海に迫る山の形の違いです。私の自宅がある臼杵市も県南部でリアス式海岸エリアになりますが、この写真のように、山際が海に迫ってはないので、潮干狩りができる浜辺があります。そんな違いです。


 普及指導員として県内を異動しますが、行政職員としては様々な地域の情報を蓄積していくと良い、そう感じることがあります。
 こんな風景がある、その場に行ったことがなければ、その価値には気づかない。
 金をかけて何かを作らなければならないのが仕事、それが関わる者の価値観だとすれば、こんな風景の価値、といっても関係のないことになりますね。

1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11

上へ戻る

カレンダー

loading ...

みんなの農業広場に戻る

アーカイブ