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大分県
塩崎洋一

時には自分の普及活動

2024.12.30

 この日は、肥育のSさんところで、体重測定でした。
 年末で勤務期間終了なので、挨拶もしておかねば、と思ったところです。


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まずはGET。ロープで輪投げです。農場によっては、長めのフックで鼻ぐりを引っかけたり、いろいろです


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他の牛を捕まえることを考慮して、繋ぎます。注意するのは、他の牛が、この子を繋いだロープの下をくぐることです。だから長めに、なるべく高さのあるところで繋いでおきます。捕まえながら、牛の観察もします。こいつ、元気ねえなあ、とか


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終わったあとの雑談が大切。60年やってるSさんでも、うっかりがあったりします。雑談の中から、牛舎での改善点を提案したり、本人が解りやすく、やりやすい方法で伝えます


 さて、ブログを始めた南部振興局勤務の前の広域普及員時代、県庁の普及主務課でのこと。


塩崎「耕種園芸の反収調査は坪刈りとかじ、男(子)でん女(子)でんでくるけど、肉用牛の反収はデイリーゲン(DailyGain:1日増体)やから、体重量らんとならん。けど、牛捕まえよっち怪我したら、公務災害になるんかな。『若えもんを鍛えてくれ』ち言われてん、畜産担当は牛を捕まえなならん」


主務課担当「公務災害にはならんから、そりゃあ、農家か農協に捕まえてもろうて」


塩崎「そげぇ言うてん、それじゃあ普及員が牛も引ききらんじ、農家ん信頼は得られんで」と返すが、議論にもならず。
 技術もデータ収集も普及方法もセットだという、典型的な会話です。


 ですが、やっぱり大きくなった肥育牛は、大変です。でも、やらねばならないし、牛に怪我はさせられない、自分も怪我をするわけにはいかない。若手に怪我はさせられないけれど、覚えさせねばならない。こんなことの繰り返しです。
 たまに思いますが、試験場でのデータと現場でのデータ、やっぱり違うなあ、と。私だけでしょうか。


 さて、これにて普及活動の第3幕が終わります。
 これまでお読みいただき、ありがとうございました。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。そして第二幕を終えて、自社で色々やっていたところ、北部振興局の要請によって、普及活動の第三幕を上げることとなった。臼杵市在住。

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