普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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大分県
塩崎洋一

塩崎洋一

大分県豊肥振興局で経営全般の普及活動を展開中です。大分県臼杵市生まれ、九州東海大学卒。昭和63年に畜産普及員で採用されました。実家は平成6年まで肥育農家でした。

時には、林業青年

2019.09.24

 普及活動のエリアと言いますか、管内の地域農業のとらえ方と言いますか、部門に対して地域と言うか、様々です。要は、農業で生活していく上では、時に山仕事もあると言うことです。

 当県の中山間地域の営農類型は「米+肉用牛+椎茸」が主でした。最近では「肉用牛または園芸品目+椎茸」などもあります。ご存じの通り、干し椎茸は全国的にも有名です。もちろん、農業と林業を切り離す必要はないので、私たちは林業のことは知らない、というよりは、知っていて損ではない、と思っています。


 よく解らない前振りとなってしまいました...


 この日は、農業青年組織のメンバーが家を建てる準備中とかで、丸太を成型しているところでした。


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①まずは丸太の皮むきです


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②墨を打ちます


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③線に添ってチェーンソーのエッジをまっすぐに切り込んでいきます。これにコツがあるのです


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④できあがり


 ちなみに、丸太の成型やチェーンソーによる加工なども手伝いました。彼は、農業経営の法人化も検討中なので、そういうアドバイスもしながらの、昼下がりでした。


次回へ続く。

値頃感、はたして。。。。

2019.09.10

 ちょっとした日程調整でも、農家さんの畑や家で、直接顔を見ながら会話する。用件はメールかLINEか、電話でもこと足りるが、それを車で20~30分かけて出向く。このひと手間が、普及方法の基本中の基本。農家さんと普及員の間に信頼関係を築く、超大切な基礎、です。

 この日もそうでした。後継者組織の会長のところへ出向き、本人はともかく、調整作業中の奥様ともやりとりをした次第です。


 先般、私が後継者組織を2つ担当していることはお知らせしましたが、両方の会長の奥様方は、女性組織の活動を通じて仲良しこよしなのです。会長本人とだけLINEで用件を済ませたならば、奥様との会話はできません。

 今回は、2つの後継者組織の皆さんで交流会をする話です。ここ10数年以上、一緒に交流も活動もしていないので、実質は初めての試み。両者を仲良く結びつけたいこちらとしては、まずは会長役員だけで一度顔見せをやろうぜ、ということです。
 そこで「会長の奥様同士が仲良し」というのがものすごい付加価値であることは、普及員ならピンとくるところ。組織育成のポイントです。


 ところで、現在「かぼす」の出荷最盛期。この日会長宅では、調整作業中でした。大分県は全国一の産地ですが、流通面にいまひとつの感を持つのは、私だけでしょうか。
 作業場でおもむろに声をかけると、写真のコンテナは、なんとジュース用だとか。


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数年前にUターンした二人。今では文句なしに地域の中核です


 「うそやろー、こんなん直売所に持って行こうぜ。ジュースでキロ何十円か知らんけど、これなら一個100円でんいいやんか。直売所にもよるけど、大きいのが好きなお客さんもおるで。これで3個300円。これなら見栄えもするで。。。。。かぼすは売り方じゃあ。ついでにレシピもつけてだすとか、してみらんかな。小さいのが3個300円より、よっぽどいいでなあ。。。。」

 つまり、3Lサイズは規定の流通には向かないそうで、系統出荷でのジュース行きだとのこと。


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さすが、プロのできばえ。趣味でやっている私とは、全然違うのです・・・・ジュース用も不足してるとは聞きますが、かぼすの使われるシーンを思い浮かべれば、この子たちの活躍の場は、加工の場ではないと思うのは、私だけか・・・・


 普及員の仕事は農家さんに儲けてもらうこと。いかに手取りを増やすかだ、と心に決めて毎日を過ごす私としては、ひさびさに「なんとも言えない感」が心を支配した瞬間でした。

仲間作り成功!!!

2019.09. 2

 近年、農業青年組織の会員数が減少してきているのは、自分の周囲だけだろうかと思いながら、一方で新規就農者の数は、色々な都合はありながらも、一定の人数を確保できていると気がつきました。


 私が担当する農業青年組織は2つありますが、そのうちのひとつで今回、新規会員獲得に向けた取り組みを行いました。

 このグループ、春先の総会後に、正会員が6人だけになってしまったのです。新会員の募集については、こちらからはあまり強く言わず、「正会員でなくても、飲み会参加の準会員でもいいじゃん。声かけてやろうぜ」程度でした。


 すると、誰が言うともなく「皆で新会員の候補者を誘って来て、研修会と交流会をやろう」となりました。徐々にLINEのグループで情報が飛び交い始め、あわせて、「普段あまりやりとりしていない普及員の皆さんも遠慮なく参加してください。市役所の皆さんも!」となり、盛況な場ができあがりました。


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活動紹介。こんなことやってます! と事務局長が熱弁。このあと、経営勉強会は「なぜこの決算書でお金を借りれたのか」との、実際事例による塩崎講座でした


 正会員は県の組織にも加入する、準会員は地元での交流会やイベント・プロジェクト活動に参加できる、みたいなゆるーいものでしたが、交流会の終わりには、正会員1人、準会員2人の新会員紹介となりました。
 総会後に準会員になってくれた1人を入れると、6人だったメンバーが10人になりました。人数で言うと4人ですが、比率では167%の増加。これは大きい。昨年秋に、会を解散しようという声まで出ていたのは、何だったのか・・・・。


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会長が率先してホストしてます。本日の食材は会員持ち込みがメイン。お店のマスターも会員に同級生がいたり、初めて会った普及員さんが同級生つながりだったり、誰かが母校の大先輩だったり、世の中狭いと痛感。これも普及方法のOJTです


 農業後継者育成、農業青年組織育成、とよく言われますが、普及活動においてはどうすればいいのか。能動的普及活動になっているか、自問自答しながら進んでる今日この頃です。

経営指導力自己研鑽

2019.08.15

 農業経営の普及指導に関しては、私自身かれこれ四半世紀を超える普及員家業において、これまでいつの頃も、もちろん今でも、同じ様な議論、同じ様な内容での検討がされているように感じます(もちろん、私だけかもしれませんが・・・・)。
 同じような議論や検討というのは、経営指導の手法やそれに関わる普及員のスキルアップについて、事務所の体制などなどです。

 今回、そうした農業経営に関する普及指導活動に一石を投じるべく、普及職員協議会の自主研究グループで、自己研鑽を図る研修会を始めました。募集に応じた若手は8人。各所属から1名以上が応募したことになりますが、これはすばらしいと感じた次第です。


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みんな経験値はバラバラで、広域普及員のリードで研修開始したけれど、内容はほとんど自分たちで作っていきます


 どこかで紹介したかもしれませんが、四千年前の遺跡の石版に「最近の若い者は・・・・」という記述があったそうです。落ちは、いつの時代でも・・・・ということでした。
 が、今回の場面は、意味が違うようです。みんな前向きな姿勢。仕事に対してだけでなく、自己のスキルとも向き合って、向上させようとする気配が感じられます。この気配は、顔つきや話の聞き方に出てきます。つまり、そうした気配の積み重ねが、自己の発するオーラへと変わり、普及方法での農家さんとのコミュニケーション能力向上にも、きっと、つながるのです。

農業青年の熱意・・・・

2019.08. 9

 管内の後継者グループから、今年度の三役があいさつに来ました。
 今年は会員でそろいの名刺を作成して、こんなことをやるから、協力してください、のスタンスです。毎度のことですが行政に対して、「補助金くれ」「予算ないですか」だけは言うなと、事前にうるさく言っています。


(会長)
「今度、新規会員の募集もかねて、勉強会と交流会をやります。普段、担当の方以外知らない方も多いので、ぜひ、多くの普及員さんに参加してもらいたいのです」

(部長)
「それはよいことだ、ぜひ協力する」

※こんなきれいな共通語ではないこと、ご想像におまかせします。。。。


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後継者活動のポイントは、そこに関わる人間の熱量だと、最近とくに感じています


 後日、あらためて所内会議で協力依頼をしたところ、庶務担当総括からも「研修会の時間帯は、遠慮なく超勤扱いしてください」と援護射撃。
 農業青年とは言わず、普及組織と農業者組織との関係性、とくにこうした担い手育成面では、昔に比べて希薄になってきていると感じるのは、私だけでしょうか。

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