普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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大分県
塩崎洋一

塩崎洋一

大分県豊肥振興局で経営全般の普及活動を展開中です。大分県臼杵市生まれ、九州東海大学卒。昭和63年に畜産普及員で採用されました。実家は平成6年まで肥育農家でした。

会社作って経営立て直し

2020.06.10

 一昨年紹介したかもしれませんが「会社がやばい」との相談があってV字回復を目指したH社です。

 今期から管内の高原地帯で別会社設立、夏作の生産体制を強化し、さらなる経営の展開を目指しています。
 一昨年から昨年にかけては、H社の資金繰り、金融対策で対応していましたが、白ネギの冬作がメインで、前期は10haの作付けでした。夏作はピーマンなどをやってましたが、昨年の地域的な病気発生により大打撃。


 そこで、私が頭の中でSWOT分析をやった結果、「夏も高原地帯で白ネギ、やりましょう。会社の強みは白ネギです、どう考えてもそうです。冬作10haやってるんで、夏作も10haやる絵を描いても不自然じゃない。それも隣の市だから、そっちで新法人作って県の事業使えば、補助金使って、例のやつも買えますよ」と、昨年度にトントン拍子で法人設立。二つの会社でヒト・モノ・カネを回してやってきたところです。


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高原地帯の畑でただいま定植(作業はもちろん機械)中です。ここはK社でやってます。冬作メインのH社があるエリアよりも約400m高いところ。ここの他に、もう100m高いところにもあります


 で、で、そんな矢先にコロナの嵐。今年の春先には相場下落でやばかったのですが、さまざまな経済対策が飛び出してきたところ、これまた会社を2つ持っているメリットも出てきたのです。
 この夏作を軌道に乗せて、両社の経営も安定、としたいところです。

久々の牛さん

2020.06. 4

 普及現場で「全体像を把握する」と言えば、どんなイメージでしょうか。
 この日は、若手2人を連れて、久しぶりの肥育現場です。先般紹介したAくんと、久しぶりに畜産普及員になったNさんを連れて、行きました。


 「牛小屋に入っての観察は、五感を使うんじゃ」と言いながら、牛舎全体を見て、次に、牛房、飼槽、水槽、牛床、個体、牛房の中でのグループ、それぞれの違い、観察した時間帯にその光景は適切と言えるか、前回はいつ来たか、今の時期の季節要因で牛の状況は適切か、などなどを、さらに五感で見ていくのです。

 目、鼻、耳、口、手触り、感触での観察です。
「目」はイメージしやすいですが、どこ見てんだ、となる。「鼻」はアンモニア臭はしないか、など。「耳」は異常な鳴き声、排尿の音なのか下痢便なのか。「口」は、場合によっては飼料の味をみる。「手触り」は、飼料の乾燥度合いなど。「感触」は肌の感触ですが、牛舎内の風通しや湿度の感触の違いなどなど。状況によっては、さらに細かくなのは、言うまでもありません。

 加えて、技術改善をしっかりやっていくには、こうした観察に並行して個体の変化を数字で追いかけます。しかも、場合によっては体重とかだけでなく、血液検査もです。


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この牛とこの牛、チェック。なぜかというと・・・・・じゃ、この農場の出荷前の組はさっきの農場と比べてどうか・・・変化で見るんじゃ、違いで見るんじゃ、というOJTでした


 農場を出た後には、「マスクをとれ! 匂いがわからんろうが。肥育の餌の話がもとじゃ、匂いがわからんでどうするんか!」というやり取りがあったのでした。

県の役員、やったろうぜ!!

2020.05.28

 ということで、管内の農業青年ONくんが、今年度の県組織の役員に立候補しました。県庁事務局のK普及員が取材に来て、時節柄、WEB挨拶回りにするそうです。


 ONくんは、林業青年もやっていて、先般、丸太の処理中にお邪魔した彼のことです。
 さらにお気づきの方がいるかもしれませんが、ONくんの実家は、管内の三重町というところに、ポツンと一軒家で建っています。先日は、お父さんお母さんがテレビに登場しました。彼も写真で参加したところです。


 それはさておき、この日、水田の受託作業中だったONくん自己紹介を動画に収めるため、JRでやってきたK普及員を乗せて、現地まで送っていると、
「ここが終わったら、隣町の青年組織のOTくんの畑まで送ってくれませんか」とのこと。
「いいけど、地元(の普及員)は行かんのか? 俺は管轄外やけど別に良いで。青年対応は普及員の"錦の御旗"じゃ、今日はそのつもりやし」
 それ以上は聞きませんでしたが、いつでもどこでもなんとかするのがプロ、と思っているので快く送迎しました。


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"錦の御旗"とは言ったかどうか覚えていませんが、私の中では、完璧にそうなっています。「人」にフォーカスする普及活動、どこかに置き忘れている気がします、特に最近の○○組織においては・・・・ほんの一部のことだけかなあ。

白鳥(はくう)の恩を黒鳥(こくう)に返す

2020.05.19

 もう6、7年前になりますが、広域普及指導員で肥育の担当をしていた時、新しい濃厚飼料を作りました。これは「技術と普及」2013年10月号にも紹介された、肥育の技術確立を目指して取り組んだ普及活動ですが、その後、本当に色々なことが現場では起こってきました。

 何が起こったかはともかく、当時作ったものに限りなく近い内容の餌が出てきたというので、管内の肉用牛担当者、AくんとNさんを連れて、畜産研究部でひと仕事。
 研究部の後輩に、「作業場を借りるぞ」と電話を一本入れて向かいました。


 濃厚飼料のサンプルを現場で少々頂いていてきた二人に、「濃厚飼料の特性が限りなく近いというのならば、例えば、タンパク材料に対して穀物の圧ぺんの比率を見ればいい。それなら、ふるいにかければすぐ解る」と、作業してもらった次第。


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濃厚飼料をふるいにかけて、圧ぺんの量を調べる二人。Nさんは10年ぶりの普及現場で、がんばっています


 実はAくん、今年2年目のホープですが、わけありです。親父さんは私の大学の先輩で、しかも、同じ下宿の釜の飯を食った関係なのです。親父さんに世話になった恩返しをやらねばなりません・・・・。お昼をごちそうしたのはもちろんです(一度のお昼くらいでは済まないのは、当然です。ガッツリ鍛えねばなりません・・・・)。


※タイトルの「白鳥(はくう)の恩を黒鳥(こくう)に返す」、というのは仏教説話です。ある王様が、白いカラスに助けられたので、恩を返そうとして探すのですが、白いカラスは居ない。そこで、黒いカラスに恩を返す、という話です。詳しくは何かの機会に

難局を乗り越えて

2020.03.27

 管内には二つの農業青年組織があります。そのうち、今年度、プロジェクト活動に取り組んだZ会ですが、なんと、先日の県の発表大会で総合優勝を果たしたのです。これは、ポイント制ですが、プロジェクト発表の部で2位、意見発表の部で1位を受賞してのこと。


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総合優勝の証、ライオン賞。Z会では初の受賞


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左端がプロジェクト2位のA君。右から2番目が意見発表で優勝したO君。O君は、先般紹介した、林業の彼です


 一昨年の秋、所内事情で私が担当になった際には、県の組織からは脱退、会の存続も危ういところでした。もちろん理由があってのことですが、後継者組織育成を進める普及員の立場としては、黙って見過ごすわけにはいかない状況でした。
 このZ会のメンバーの半数は、十数年前に私が県の組織を担当していた頃の顔ぶれでした。つまり、塩崎ワールドを知っているメンバーです。年が明けて昨年の春先、総会前の決算処理と総会資料作成をやっていたところ、その時は来ました。総会を行って新年度に臨むにあたり、組織内の様々な問題が浮き彫りになってきたので、私がダイレクトに指導、指示、アドバイスを行い、その問題を自分たちで解決、並行して今年度のプロジェクト活動に向けて団結を図ったのでした。


プロジェクト活動、始動
仲間作り成功!!!


 また、プロジェクト活動だけでなく、通常の定例会や県の組織活動に絡んだ打ち合わせの中で、意見発表の部にも挑戦することとなりました。これには私はあまりタッチせず、練習の時に何度か意見を言った程度でしたが、なんと県で1位をとったのです。


 一時は解散、とまで落ち込んでいた状況を、彼ら自身が問題意識を持って乗り越え、その上、今年度は対前年比150%の会員数へと、自分たちで組織作りにも動いたのでした。
 また、令和2年度、3年度までプロジェクト課題を設定するところまで目標設定できたことは、所内の連携も合わせての結果でもあります。主役の彼らが羽ばたけるように、頑張ろうと思ったところです。

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