普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2025年8月

blog_hukyu_enokida_f.jpg 北海道
榎田純子

牧草地の植生を維持するためには

2025.08.29

 根室地域は、イネ科牧草のチモシーを主体にした草地が広がる酪農地帯です。
 草地の植生を維持するための草地管理をどうしたらいいか参考にするために、地域第1係の重点地区(根室市和田地区)で試験展示ほを設置しています。
 8月8日に、職員間での情報共有を目的に、試験展示ほ検討会in根室を開催しました。


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根室農業改良普及センター試験展示ほ検討会in根室


 根室市和田地区は、牧草を低水分ロールサイレージに調製して利用している農家が大勢を占め、原料草にはチモシーが好まれています。
 マメ科牧草を混播することで、マメ科牧草と共生する根粒菌により空気中の窒素を固定し、それをチモシーが利用することで、適正な草地植生を長く維持できるといわれています。試験ほではチモシー主体草地に白クローバの追播を行い、施肥の違いによる植生変化をみています。


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チモシーと白クローバー


 さらに草地にマメ科牧草があることで、裸地が少なくなり雑草の侵入を防ぐことができ、植生維持が期待できます。
 根室の地域にあった草づくりについて、たっぷり学んだ1日になりました。

榎田純子

平成10年に北海道庁に普及職員として入庁し勤続26年、昨年(令和6年)50歳になりました榎田純子と申します。現在は、北海道の東、酪農王国別海町にあります根室農業改良普及センターに主任普及指導員(農業革新支援専門員)として勤務しています。こちらのブログで、北海道の農業・農村で働く普及の仕事について紹介していきます。どうぞ、よろしくお願い致します。

blog_hukyu_katano_f.jpg 秋田県
片野英樹

雨にも負けず、雷にも負けず

2025.08.25

 秋田県水田総合利用課の片野です。8月上旬に大雨があって、農業者の皆さんも若干ホッとしたことと思います。少雨からいきなりの大雨となり温暖化の影響でしょうか、極端な気象変化で困っています。


 作物担当の普及指導員の重要な業務の1つに、指定種苗のほ場確認(昔はほ場審査といっていました)があります。7月下旬から8月上旬は大豆の開花期や水稲の出穂期であり、県内の普及指導員が、連日ほ場確認を行っています。水稲と大豆を合わせて、県内で26か所・約800haのほ場で種子が生産されていますが、一般の生産者に優良種子を供給すべく、異形株はないか、雑草はないか、病害虫は発生していないかなど、厳しくチェックしています。


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ほ場確認する普及指導員(赤丸です)


 普及指導員が不在で対応できない場合は、私にも声がかかります。現場に出られる絶好のチャンスですので、喜び勇んで8月8日に行ってきました。


 ほ場確認も傍からみれば、ただ回っているように見えますが、実際は大変です。先ほど述べたように、異形株などのチェックはもちろんのこと、畦畔から足を踏み外して転ばないようにとか、畦畔にころがっている獣の排泄物を踏まないようにとか、排水升や排水路に落ちないようにとか、あらゆる方向に気を配りながら確認します。

 さらに、この時期は最も暑い時期なので熱中症対策が欠かせませんし、天候の急変にも気をつけないといけません。最初は晴天でしたが、30分もすると遠くから雷鳴と暗雲が近づいてきました。傘は持っていませんが、土砂降りでも中止するわけにはいきません。自称"晴れ男"ですので、もちろん結果的に雨に打たれませんでしたが...。


 種子生産者や一般の生産者の努力があって、消費者の皆さんにおいしいお米を届けることができます。巷では増産というキーワードが広まっているようなので、ご飯をたくさん食べましょう!

片野英樹

秋⽥県で平成4年度採⽤から普及指導員ほぼ⼀筋で32年経ちました。主に⽔稲‧⼤⾖担当でしたが、⼀時期集落営農や法⼈育成にも携わりました。現在は県庁内で水田農業の全般的な推進と普及職員の育成支援に取り組んでいます。

島根県
長妻武宏

水稲種もみ採取圃場の審査が始まりました

2025.08.15

 水稲種もみ採取圃場の審査が始まりました。
 島根県では、普及員が中心になって実施する審査です。地区ごとに交代制での審査となりますが、自分が最初に審査に入った圃場は、仁多米の産地でもある、奥出雲町内の圃場審査でした。


 今年の夏は雨が少なくて、水田に水が張れない地区もありました。
 水田に入って、イネ縞葉枯病の稲や、田植えをした筋と違う合間に育った株を、株ごと抜き取って処分するなど、マンパワーでの審査~作業となります。


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 今年は連日、外気温が35℃を超える炎天下での審査となったため、体調を壊さないように、水分の補給や休憩が必須です。

 栽培農家については、審査後も収穫まで引き続き管理が必要で、食用米との買い取り価格差が少なくなる中、大変な状況ですが、「稲作を守るんだ」という使命感のようなものも感じられました。


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 先日審査に入った水田は、長さが100m以上の圃場でしたが、膝まではまってしまい、大変でした。
 島根県ではコシヒカリから始まり、続いてきぬむすめや酒米など、様々な品種についても実施が予定されています。
 来年も、種もみ由来の病気のない良好な稲が栽培されるよう、願います。

長妻武宏

島根県の長妻です。畜産が専門の普及員ですが、過去には、イノシシの研究などもしていました。島根農業の応援団員になりたいと思っています。

blog_hukyu_katano_f.jpg 秋田県
片野英樹

野菜栽培に挑戦しよう!

2025.08. 4

 秋田県水田総合利用課の片野です。
 7月から少雨で経過し、水不足が深刻なっています。水がないことには、どうにも対処が難しいですが、一日も早く適度にまとまった雨が降ることを祈るばかりです。


 個人的な話ですが、趣味の1つで家庭菜園をやっています。3aほどの農地で、定番のトマトやキュウリ、ナスなど、約20品目と数種の果樹を栽培しています。
 私は作物担当で、野菜や果樹について全くの素人でしたが、身近にたくさんいる普及指導員の助けを借りて、徐々に知識と技術が上がってきています。
 昨年度まで普及組織に所属していたのですが、様々な生産者と会っても、野菜などの話題に、ある程度ついていけるようになりました。


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家庭菜園


 すでに実践している若手の普及職員が多くいると思いますが、野菜などをプランターや畑で栽培することをおすすめします(果樹だと厳しいかもしれませんが...)。
 毎日、観察することで、生育の新たな気づきや、指導資料に書かれていることはこのことだったのか! と知識が深まると思います。他にもプチ実証もできそうです。


 また家庭菜園の話に戻りますが、基本的に無農薬で栽培しているため、ときどき知らない病害虫が大発生します。
 今年はジャガイモの葉が生育途中で枯れてしまい、水分不足だったからなぁと思っていましたが、よく見るとテントウムシがたくさんいました。さらにじっくり見ると、テントウムシが葉を食害(!)していました。今の世の中は便利です。スマホのカメラをかざすと、対象の正体をすぐ知ることができます。昔は、捕まえて資料や普及指導員から判別してもらっていましたが、便利な時代になったもんです。
 正体はテントウムシダマシでした。彼らは今、ナスを元気に食害しています。


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食害されたナス

 
 こうしてまた、新しい知識や対処方法を吸収することができました。
 若い普及職員の皆さん、是非野菜などの栽培にチャレンジしてみてください。

片野英樹

秋⽥県で平成4年度採⽤から普及指導員ほぼ⼀筋で32年経ちました。主に⽔稲‧⼤⾖担当でしたが、⼀時期集落営農や法⼈育成にも携わりました。現在は県庁内で水田農業の全般的な推進と普及職員の育成支援に取り組んでいます。

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