83歳のタフガイ
2024.11.25
当ブログに投稿を始めた(2013年)南部振興局勤務の前は肥育の広域普及指導員として、県内全域を走り回っていたところですが、その頃に巡回していたのが、和牛肥育農家のSさんです。
この日は担当のNさんと、牛房別に濃厚飼料給与量を掲示してあるシールの張り替えに来ました。
牛舎前でSさんと話すNさん、牛舎の裏には県内随一の水田地帯が広がっています
現在40頭ほどいますが「それなりの経営規模なのに、そんなこと、普及がやってるの?」と思われるかもしれません。
実はSさん、牛飼い経験60年を超える、御年83歳です。大型機械を操っての牛舎の管理作業もさることながら、水田も20haほどやっているのです。もちろん、休日には息子さんが手伝いをしていますが、それでも驚くほかはありません。少々耳が遠い、年相応に膝が痛いほかは、年齢を感じさせないタフな親父さんです。
そんなこんなの、これまでの付き合いの流れでやっているわけですが、このSさんも、先日ブログで紹介したエサを使っているのです。そのエサに変えた際に、給与量を間違わないように、特に、肥育前半の給与量を増加させる期間に、貼り出しをしているという次第です。
それでも、枝肉の出荷成績を見せてもらった7月の着任当初、「もしや?」と思い、稲わらの給与量を伺ったところ、やはり少ない。Nさんと一緒に本人の前で計量して、増量を指示しました。給与量の変更を指示したので、そこから毎月体重も量ることにしたのは、言うまでもありません。