牛のメイク
2022.09.26
和牛全共もあるけれど、地元県での共進会もあるわけで、これに向けた予選会が地区で開催されるということです。
この日は、わが地元、臼杵市の地区予選を通過した牛さんを手入れする巡回。
K副主幹とともに伺うと、「おう、洋ちゃん。いま、どげえしよるんか、こんどここか」と、子供の頃からかわいがってくれていた農家さん。「実はなあ・・・・」と、近況報告しながら牛を引いている私でした。
新入りの頃、ある町で地区予選が終わった日の出来事です。私の普及員人生の進路を決定づけた大先輩が、みんなの前でこう言いました。
「塩崎、明日から毎朝、こん牛を引き運動しち、わらずりするんぞ」
もちろん私に拒否権などあるはずがありません。翌朝6時30分からの引き運動と、わらで牛の体を乾布摩擦、本番当日まで一か月ほど続きました。
そして今がある、と言えるのですが、K副主幹に言いました。
「いまどき、牛ん毛刈りしよる普及員は、あんたぐらいかえ、俺どうはしよったけど」と言うと、すかさず「塩崎さんも私も、化石かもしれんですね」
普及員のスキルとは何か、永遠のテーマかもしれません。。。
背中がK副主幹。「こげえすりゃ農家のためになるんじゃけどなあ」が口癖です。なんだか、自分を見ているような・・・
農協Y課長さん。南部振興局時代に、一緒に牛の削蹄をした話を思い出しながら・・・