普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2020年8月

大分県
塩崎洋一

色違い普及員

2020.08.28

 普及員は、農業・林業・水産の分野にそれぞれいますが、この日は水産の普及員チックな仕事をしました。コロナ禍の休日でしたが、水産業者さんへワクチンの指示書を出すことになった家内に同行です。


 業者さんから相談を受けたと家内が言うので、「指示書を出すにも現場も知らなければ話にならない。旦那が、農業とは言え普及員をやっているのだから当たり前じゃ」と、当該養殖場について、懇意にしている水産の普及員さんに伺いました。

 場所は前任地の管内。それもH普及員の実家の辺り。動物病院のスタッフとランチもかねて行ってみました。


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育った風景、H普及員に送ると、すぐに解りました。前にあるのは島ではなくて全部陸続きです。これぞ豊後水道のリアス式海岸。。。。


 養殖場は船に乗って1、2分の沖合。天気が良く、海もおだやか。普段何気なく食べているお魚も、こうやっているのかと、また勉強です。


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お魚たちをのぞき込んでいるのが獣医さん。このいけすの中のお魚さんを1匹づつ捕まえて、ワクチン接種だそうです。何千匹・・・・・


 農林水産物の加工流通販売に関わることもありますが、何をイメージしてその仕組みや筋書きを作るのか。それは"食卓"です。食べる風景をイメージして、マーケットにリンクさせてみる。すると、わが県の流通、特に農産物の流通がなぜにこうなのかが観えてきます。
 水産物は、豊後水道という、他に負けない地の利がある。一方で農産物はどうか。何を付加価値にするかなどなど。

 考え出すときりがない。これくらいにしておきます。。。。。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

blog_hukyu_inoued_f.jpg 佐賀県
井上大輔

新規就農者激励会を開催

2020.08.27

 少し前の話になりますが、7月28日(火)に新規就農者激励会を開催しました。
 全国的な傾向でもありますが、当地域でも後継者不足が問題となっているため、当普及センターは、新規就農者の確保・育成を最重要課題に位置付け、普及活動に取り組んでいます。
 コロナの影響で少なからず不安を感じているであろう、新規就農者を応援したいという思いと、支えあえる仲間を作ってほしいという思いがあり、開催に踏み切りました。


 当地域の今年の新規就農者は、鹿島市、太良町、嬉野市で合計27名と、目標の20名を超える就農者を確保できました。品目別では、施設野菜が10人、果樹8人、お茶3人など。新規学卒やUターンのほか婚姻により就農した方も増加しています。激励会では、そのような多彩な新規就農者と、地域の農業士(優れた経営を行いつつ、地域の新規就農者等の指導的役割を果たしている)や市町、農協などの関係団体の約40名に出席していただきました。

 新規就農者の自己紹介では、「不安ながらも頑張りたい」「父が亡くなり後を継ぐがしっかり経営したい」等の意気込みが聞かれました。それに対し、農業士からは、「農業は忍耐が大事」「情勢は厳しいが一生懸命やればなんとかなる」等、自らの経験を踏まえた実直なアドバイスをいただきました。


 激励会後には、現地研修会を行い、嬉野市で大規模雇用型経営を行う花苗・野菜苗農家と鹿島市でミカンの根域制限栽培を行う農業士、農産加工の研修施設「海道しるべ」を訪ねました。


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左 :激励会の集合写真(コロナ感染予防対策)
右 :経営概況や労務管理を話す農家


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左 :根域制限栽培について説明する農業士
右 :農産加工品に興味津々の女性就農者


 今回の激励会を通じて、新規就農者が「農業に対して前向きに取り組む」「農業士や関係団体の職員と面識をもち、いつでも相談できるようになる」というような変化が起こってくれたら、嬉しいなと思います。私個人としても、初めての経営担当で準備が大変でしたが、温かい会場の雰囲気や新規就農者同士が仲良く話している様子を見て、開催してよかったと思いました。

井上大輔

佐賀県杵藤農林事務所藤津農業改良普及センターの井上です。普及員5年目の新米経営担当です(4年間は畜産担当でした)。よろしくお願いします。

岩手県
菅野千聖

久慈農業改良普及センターを紹介します!

2020.08.25

 こんにちは! 岩手県久慈農業改良普及センターの菅野(かんの)です。第2回目の今回は、久慈農業改良普及センターの業務内容についてご紹介します。

 久慈農業改良普及センターには現在17名の職員がおり、それぞれ「経営指導課」「産地育成課」「地域指導課」の3つのチームに分かれて仕事をしています。


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事務所内の様子(職場の入口から撮影)
(日中は農家さんの所に出張している職員が多く、人が少ないです)


 私の所属する「経営指導課」では、規模の大きな農家さんを対象に、実際に農家さんと話し合いながらそれぞれの課題を明らかにして、その課題解決に向けた支援を実施しています。

 「産地育成課」では、農家さんの栽培がうまくいくよう、新技術の導入などの技術的な支援を、「地域指導課」では、新しく農業を始める人への支援、産直活動など農村の活性化に向けた支援を行っています。


 農家さんの課題は、栽培技術の向上や作業の省力化、雇用の確保、円滑な事業承継など様々ですが、課題の早期解決に向け、課内や所内、関係機関と連携しながら、業務を行っています。
 次回からは具体的な業務の内容について紹介します!

菅野千聖

岩手県一関農業改良普及センター産地育成課の菅野千聖(かんのちさと)と申します。
産地育成課で小ぎくやりんどうといった花の担当をしております。県職員歴は11年目、普及員としては8年目となりました。
本県の農業の現状や一関地方の農業の特徴を皆様にわかりやすくお伝えできるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

島根県
長妻武宏

島根県大田市「ごいせ仁摩」道の駅に新規登録

2020.08.21

 令和2年7月1日付けで、島根県内29番目となる道の駅「ごいせ仁摩」が新規に登録されました。道の駅は全国で1180駅、中国地方では107駅となります。
 「ごいせ仁摩」のオープンは、令和3年10月頃の予定です。建設予定地は、山陰道仁摩IC出入口に隣接していて、「世界遺産石見銀山」まで約7kmに位置しています。物産販売、レストラン、RVパークやドッグランのほか、来年開催予定の全国植樹祭後に、お野立所を移築した屋根付き観覧スペースも整備される予定です。


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建設予定地(インター出入口の真向かい)


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石見銀山へ行く道路沿いにある景勝地:龍岩とノウゼンカヅラ


 地元の農産物販売も計画されていて、7月下旬~8月下旬にかけて、市内12地区で農産物出荷について意見交換をしています。各会場の出席人数は少なく、出席者0人の会場もありますが、出席された農家からは、出荷意欲の高い声も聞くことができました。


 今回は、大田市の仁摩町と温泉津町を中心とした意見交換会でした。
 個々の農家の生産量単位が少ないこともあり、生産した農産物を物々交換したり、無料(タダ)で配ったりという地域なので、今後販売まで結びつけられれば良いと思いました。

 また、サル被害が多い地域なので、対策指導をする必要もあります。
 ちなみに、「ごいせ」というのは、仁摩町沿岸部の方言で「いらっしゃいませ」に近い、あいさつの言葉で、「ごいせ祭り」という夏祭りもあります。

長妻武宏

島根県の長妻です。畜産が専門の普及員ですが、過去には、イノシシの研究などもしていました。島根農業の応援団員になりたいと思っています。

大分県
塩崎洋一

時には山羊さん

2020.08.14

 ある日、自宅に着いたら、家内が「いま、山羊に点滴しよる」とのこと。一昔前の家畜タイプではないけれど、かなり衰弱していました。


 畜産普及員としては、何とかしてあげたいと思うところです。同じ食べさせるなら雑草チックなものよりはと、近くに生えていたカヤを小さく刻んでやり替えました。余分に刈り取って、翌日用に乾草調整もしてあげました。そして、ちょうど農家さんでテストするために仕入れていたバイパスタンパク飼料があったので、それを振りかけてあげました。


 起き上がってムシャムシャと食べ始め、時間がたつと反芻もし始めたので、やれやれと思いきや、翌日に様態が急変して。。。。。
 いろいろ聞いてみると、子ヤギの時からの衛生管理や飼養管理に問題がありそうでした。大学時代に実習で少し関わったくらいでは、やはり駄目だと思い、山羊のテキストを取り寄せて、改めて勉強を始めた次第です。


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 『頑張れ!』と思いましたが、悲しい結末となりました。
 命あるもの、必ず寿命があります。受け入れていかねばならない出来事も起きます。
 家内が獣医で開業しており野生動物保護にも関わっていますが、以前、交通事故でパトカーで運び込まれたバンビも、腰が立たないままで、やっぱり。。。。。
 一方で、「かわいそう」と思う感情論主体の動物愛護精神は、本当にその子のためになるのかなど、色々と考えさせられました。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

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