普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2020年6月

岩手県
菅野千聖

久慈地方のご紹介

2020.06.22

 はじめまして! 岩手県久慈農業改良普及センターの菅野(かんの)と申します。
 今回は第1回目の投稿ということで、私が勤務する久慈地方を簡単にご紹介します!

 久慈地方は岩手県の沿岸北部に位置し、久慈市、洋野町、野田村、普代村の4市町村から構成されており、かつてNHK朝ドラ「あまちゃん」の舞台として一躍有名になりました。


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久慈地方の位置


 梅雨頃から夏にかけて吹く北東風「やませ」の影響で、8月の平均気温は21.8℃と涼しく、冬は雪が少なく日照時間が比較的長いことが特徴です。

 久慈地方では、夏季冷涼な気象条件を生かし、ほうれんそうや菌床しいたけ栽培が盛んで、生産量は県内トップクラス! また、酪農や短角牛をはじめとする肉用牛、養豚、養鶏等の畜産も有数の生産地となっています。さらに、特徴ある農産物としてヤマブドウの産地としても知られています。


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久慈地方の主力農産物(左から、ヤマブドウ、菌床しいたけ、短角牛、ほうれんそう)


 久慈農業改良普及センターでは「"収益アップ"で"幸福度アップ"!久慈地域の農業・農村をもっと元気に!」をキャッチフレーズに、職員が一丸となって日々業務に励んでいます。
 次回からは、久慈農業改良普及センターについて詳しくご紹介します!


▼久慈農業改良普及センターでは、Facebookでの情報発信も行っております!

菅野千聖

岩手県一関農業改良普及センター産地育成課の菅野千聖(かんのちさと)と申します。
産地育成課で小ぎくやりんどうといった花の担当をしております。県職員歴は11年目、普及員としては8年目となりました。
本県の農業の現状や一関地方の農業の特徴を皆様にわかりやすくお伝えできるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

大分県
塩崎洋一

会社作って経営立て直し

2020.06.10

 一昨年紹介したかもしれませんが「会社がやばい」との相談があってV字回復を目指したH社です。

 今期から管内の高原地帯で別会社設立、夏作の生産体制を強化し、さらなる経営の展開を目指しています。
 一昨年から昨年にかけては、H社の資金繰り、金融対策で対応していましたが、白ネギの冬作がメインで、前期は10haの作付けでした。夏作はピーマンなどをやってましたが、昨年の地域的な病気発生により大打撃。


 そこで、私が頭の中でSWOT分析をやった結果、「夏も高原地帯で白ネギ、やりましょう。会社の強みは白ネギです、どう考えてもそうです。冬作10haやってるんで、夏作も10haやる絵を描いても不自然じゃない。それも隣の市だから、そっちで新法人作って県の事業使えば、補助金使って、例のやつも買えますよ」と、昨年度にトントン拍子で法人設立。二つの会社でヒト・モノ・カネを回してやってきたところです。


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高原地帯の畑でただいま定植(作業はもちろん機械)中です。ここはK社でやってます。冬作メインのH社があるエリアよりも約400m高いところ。ここの他に、もう100m高いところにもあります


 で、で、そんな矢先にコロナの嵐。今年の春先には相場下落でやばかったのですが、さまざまな経済対策が飛び出してきたところ、これまた会社を2つ持っているメリットも出てきたのです。
 この夏作を軌道に乗せて、両社の経営も安定、としたいところです。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

大分県
塩崎洋一

久々の牛さん

2020.06. 4

 普及現場で「全体像を把握する」と言えば、どんなイメージでしょうか。
 この日は、若手2人を連れて、久しぶりの肥育現場です。先般紹介したAくんと、久しぶりに畜産普及員になったNさんを連れて、行きました。


 「牛小屋に入っての観察は、五感を使うんじゃ」と言いながら、牛舎全体を見て、次に、牛房、飼槽、水槽、牛床、個体、牛房の中でのグループ、それぞれの違い、観察した時間帯にその光景は適切と言えるか、前回はいつ来たか、今の時期の季節要因で牛の状況は適切か、などなどを、さらに五感で見ていくのです。

 目、鼻、耳、口、手触り、感触での観察です。
「目」はイメージしやすいですが、どこ見てんだ、となる。「鼻」はアンモニア臭はしないか、など。「耳」は異常な鳴き声、排尿の音なのか下痢便なのか。「口」は、場合によっては飼料の味をみる。「手触り」は、飼料の乾燥度合いなど。「感触」は肌の感触ですが、牛舎内の風通しや湿度の感触の違いなどなど。状況によっては、さらに細かくなのは、言うまでもありません。

 加えて、技術改善をしっかりやっていくには、こうした観察に並行して個体の変化を数字で追いかけます。しかも、場合によっては体重とかだけでなく、血液検査もです。


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この牛とこの牛、チェック。なぜかというと・・・・・じゃ、この農場の出荷前の組はさっきの農場と比べてどうか・・・変化で見るんじゃ、違いで見るんじゃ、というOJTでした


 農場を出た後には、「マスクをとれ! 匂いがわからんろうが。肥育の餌の話がもとじゃ、匂いがわからんでどうするんか!」というやり取りがあったのでした。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

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