普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2019年12月

島根県
長妻武宏

亥年末にイノシシの話

2019.12.27

 今年もイノシシの被害が多くありましたが、柵の普及により、年々少なくなってきたように思います。
 以前は、農作物の防護の物理柵としてトタンが使われてきましたが、近年、ワイヤーメッシュ型の柵が多く使われるようになりました。集落ごとワイヤーメッシュ柵で囲うこともありますが、数年もすると、イノシシの出入りが確認されるようにもなってきました。
 農家から相談を受けることもありますが、面的な変更が簡単にできる心理柵として、利用実績がある電気柵を勧めることがほとんどです。ただし、電圧などの管理をしっかりするよう指導をしています。


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イノシシの寝床(左)と、電気柵(右)


 今年、美郷町に山くじらブランド推進課が新設され秋には「山くじらフォーラム」が開催されました(山くじら=イノシシのこと)。
 美郷バレー(シリコンバレーをもじって)として産官学が集い、新たな電気柵の発表もありました。


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 昨年の豪雨災害では、イノシシ処理施設が水害にあいましたが、現在は新設工事が開始されています。
 ジビエ料理の食材として、イノシシ肉「おおち山くじら」が全国的に販売されていますので、見かけたら手に取ってもらえればと思います。

長妻武宏

島根県の長妻です。畜産が専門の普及員ですが、過去には、イノシシの研究などもしていました。島根農業の応援団員になりたいと思っています。

長崎県
内田早耶香

麦の栽培講習会を行いました

2019.12.26

 五島地域は、平年よりも暖かい日が続いています。
 皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 さて、五島地域の麦は、播種後おおむね1か月が過ぎました。今年は暖冬の影響もあり、平年よりもやや生育が早いようです。


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 そんな中、栽培講習会を開催しました。
 内容は、「麦の今後の管理(追肥、防除)について」です。とくに硬質小麦は、子実のタンパク含量が少ないとランクが下がってしまうので、重点的に説明を行いました。

 参加者からは、「基本に基づいた管理を行い、収量・品質の良い麦を栽培したい」などの前向きな意見があり、今後の栽培管理について、意識向上が図られました。


ツイッターで五島の旬な情報を発信中!


内田早耶香

長崎県五島振興局農業振興普及課の内田です。普及員5年目の農産担当(水稲、麦、大豆、かんしょ等)です。農家さんのお役に立てることを夢見て、日々現場に出ています。

徳島県
清水昇

海部きゅうり塾4期生の黒川さんを紹介

2019.12.23

 海部きゅうり塾4期生で、「農業」と「釣り」のスローライフを満喫している黒川敬悟さんを紹介します。

 黒川さんは兵庫県出身。前職は運送業で会社勤めをしていましたが、「奥さんの実家が当地区」と「釣りが大好き」がきっかけで「きゅうりタウン構想」を知り、移住就農を決断したそうです。

 釣りはプロ級の腕を持ち、メーカーとコラボしてきゅうりカラーのルアーを開発するなど、釣りキチ三平顔負けの存在です。「きゅうりタウン構想」が売りの「半農半X」の部分は私に任せてとばかりに、 「きゅうり」と「釣り」に毎日励んでいます。 


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左 :黒川敬吾プロです!! /右 :プロが釣った見事なイカ!!


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左 :これが県南きゅうりカラー!! /右 :プロがつくった見事なキュウリ!!


 また、家族思いで、休日にはドライブや公園に行き、ここでは家族と一緒の「半農半X」で、やさしいパパさんです。


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家族一緒!!「半農半家族」


 また、今回はお知らせがあります。
 12月22日掲載予定の、読売新聞オリジナル企画「会長 島耕作」の中で「きゅうりタウン構想」が紹介され、黒川さんが登場します。是非ご覧ください。

清水昇

徳島県南部総合県民局美波農業支援センターで、特産品キュウリを核とした担い手育成を中心としたプロジェクト活動を展開中です。キュウリを担当していますが本当の専門は花きです。実家は徳島県特産のスダチや全国的に有名な「木頭ゆず」を栽培しています。

島根県
長妻武宏

『A級グルメ』を支える野菜たち

2019.12.19

 「A級グルメの町」として話題となっている島根県の邑南町では、グルメを支える西洋野菜の栽培にも取り組んでいます。
 今回の巡回指導の対象は、邑南野菜の西洋野菜研究会に参加されている農家です。


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黄金カブ(左)とハウス内のようす(右)


 各農家の栽培面積は小さいですが、農家の人も、作った野菜がどんなスタイルで調理されるかをシェフから聞いて勉強され、熱心に野菜作りをされていました。


 ▼参考:にっぽんA級グルメのまち連合【島根県邑南町】(外部リンク)

長妻武宏

島根県の長妻です。畜産が専門の普及員ですが、過去には、イノシシの研究などもしていました。島根農業の応援団員になりたいと思っています。

佐賀県
平野稔邦

農福連携による労力支援活動状況報告!続報!

2019.12.17

 当地区で行っている、NPO法人の福祉ネットや行政、JAが協力した農福連携による労力支援活動の続報をお伝えします。
 前回お伝えしたみかんの収穫補助作業の体験会を踏まえて、一戸の農家から希望があり、福祉ネットを経由して契約した3事業所が、交代で作業を実施しています。

 さらに今回、昨年度からの取組みであるセンサー選果機での作業について、12月から2月までの選果期間すべてで可能にするため、複数の事業所を集めた体験会を実施しました。
 4事業所から5グループ約30名が参加し、交代で体験していただきました。


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体験会に集まった4事業所の利用者と支援者さん


 必ず手袋をして、ていねいに扱うことや、コンテナに入れる量、いっぱいになったコンテナの移動方法等を指示した後に、事業所ごとに作業を実施しました。
 このように、複数の事業所が交代で作業することで、選果期間全体を通して安定的な作業が可能となり、計画的な選果・出荷に対応できることが期待されています。


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センサー選果の体験作業の様子


 また、空いた時間の作業として、果実をビニルで個装する作業と、包装袋へのシール貼り作業も体験してもらいました。これらの作業については、これまでの福祉事業所の作業状況を目にしていた選果場職員から提案があったもので、農福連携に対する理解の深まりの一端と感じています。


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左 :新たにビニル個装作業を体験
右 :シール貼り作業体験に取り組む利用者


 今後、福祉事業所の支援作業が、選果場でいつでも目にすることができれば、その働きぶりを見た農家からの新たな作業依頼にもつながるのではと、期待しています。

平野稔邦

佐賀県佐城農業改良普及センターで果樹を担当しています。佐賀県ではテレワーク推進の一環で普及指導員は、一人一台のタブレット端末を持ち日々の普及活動に活かしています。タブレットを活用した普及活動を中心に、産地の動き等を紹介します。

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