豊後高田市の35歳以下の農業青年で構成する「高田地区営農青年同志会」は、プロジェクト活動や先進地視察研修などを通じて資質向上に取り組んでいます。
今回は新たな視点で、元ラジオパーソナリティをされていた講師を招き、「話し方講座」の研修会を開催しました。
今までの研修は農業経営など農業に関することが中心でしたが、社会人として、人間としての基礎である話し方を学ぶ研修は新鮮で、いつも以上に講師の話を真剣に聞いている農業青年たちがいました。
座学の後は全員で自己紹介をする実践編です。話す姿勢や印象に残る内容になっているか? 滑舌は? など、いつも気にせず話していることがこれだけ指摘を受けるものだとは誰も思っておらず、自分を振り返る良い機会になったようです。
話し方講座の実践編で話す姿勢を指摘されています
研修の最後には一人一人「明日からやることの決意表明」を参加者の前で行い、笑顔の実践や姿勢を良くする、妻の話をよく聞くなど研修を振り返り、自らの行動を変えていくきっかけになったようです。
一人一人が明日からやることの決意表明。全員の前で言うことで、次に会ったときに実践しているかみんなで確認できます
品目が違う農業者が集まっての研修は共通項が少なく、講師選定や研修内容が難しいという話がよく出ますが、話し方やマナー、接遇など社会人として一般的な教養を学ぶことは、農業経営者の第一歩として必要な研修だと思います。
私は県職員として採用1~2年目に接遇研修を受けているのに、農業者は接遇研修を受ける機会がないのでは? と考えて開催した今回の話し方講座は、普及指導員が農業者に対して行う研修の幅を広げるものにもなりました。
大分県北部振興局で農業青年や農村女性などの担当をしている鹿島です。大分県国東市生まれ、愛媛大学卒。平成13年に大分県に採用されました。今は豊後高田市に住んでいます。