普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
   普及指導員とは・・・こちら

RSS

◆2018年8月

島根県
奥野かおり

アスパラガス補植・生育調査 

2018.08.28

 島根県内におけるアスパラガス栽培面積は、施設栽培を中心に毎年少しずつ伸びています。露地栽培はというと、これまで栽培のなかった地域で取り組みが始まるようになりました。一方で、古くから露地で栽培しているほ場では、茎枯病対策と欠株になった部分の補植、改植の判断に頭を痛めています。


 今年は露地栽培における茎枯病対策として、防除状況の聞き取りを行うとともに、補植を試しています。5月にポット苗を補植させてもらったほ場で、現在はJA・地域普及部とともに定期的に生育調査を行っているところです。

 6月には活着良好な姿がみられ、7月は順調に生育していた株ですが、今回の調査では茎枯病が目立ち始めました。生産者によると10日に1回は防除、病株の抜き取り、焼却処分を行っているとのことですが、ほ場全体にも茎枯病の発生が見られるため、これが感染したものと思われました。


 露地アスパラガスの収量アップに向けて、茎枯病対策と欠株部分の補植の必要性を改めて感じています。他県の対策の状況について、情報交換できる機会があればと思います。


blog_okuno2-1.jpg
12年目のほ場。ていねいな管理で昨年の単収は1.3t/10aでした


blog_okuno2-2.jpg
5月に補植した株。茎枯病が発生してしまいました

奥野かおり

島根県農業技術センター技術普及部野菜技術普及課の奥野です。主にアスパラガス、メロンを担当しています。地域の技術的な課題解決、研究部門の開発した技術の橋渡しができるよう日々励みます。

島根県
長妻武宏

小豆の機械化体系による栽培研修会

2018.08.24

-平成30年度全国農業システム化研究会実証圃場(宍道湖西岸地区)-


 出雲市の宍道湖西岸地区において、全国農業システム化研究会の研修会を開催しました。
 昨年度につづき、今年度も(株)クボタの一発耕起播種機「トリプルエコロジー」を使って小豆栽培に取り組みます。
 昨年は大雨で研修会が延期になりましたが、今年は晴天、猛暑の中での研修会で、参加者も100名を大幅に超えました。今年度の取り組みを成功させ、それをステップに来年度以降、面積拡大に取り組む計画です。


blog_nagatsuma23_1.jpg  blog_nagatsuma23_2.jpg


 今回、平田高校の地域密着型カリキュラムの一環として、実証圃場の一角で小豆の手播が行われました。今後、地域一体の取り組みに発展していくことを期待しています。


blog_nagatsuma23_3.jpg


 出雲地方では、正月に小豆雑煮を食べる風習があります。
 私の実家では、元旦と2日は十六島(うっぽるい)海苔を使った雑煮で、3日が小豆雑煮でした。小豆雑煮はゆでた小豆の汁に餅が入った状態の雑煮で、各自が好みに応じて砂糖を入れて食べます。大さじ2杯の砂糖でも小豆に甘さがしみこまず甘くならなかったため、子供の頃はあまり好きではありませんでした。


 宍道湖の東岸、松江市は、日本三大菓子処として地元産の小豆ニーズはありますが、これまで小豆生産は零細な栽培が中心で、地元産の小豆はほとんどない状態です。今後、地域の特産品となるよう支援をおこなっていきます。

長妻武宏

島根県農業技術センター技術普及部畜産技術普及課の長妻です。課の名前のとおり畜産が専門の普及員ですが、過去には、イノシシの研究などもしていました。島根農業の応援団員として力になりたいと思っています。

島根県
長妻武宏

畜産担当普及員向けの研修会を開催しました

2018.08.20

 今回は、前回に引き続き採用2年目までの技師3名に、1名研究員を加えた4名を肥育研修の一環として、スキャナーの実習と子牛導入時の注意点などについての座学を行いました。


blog_nagatsuma22_1.jpg
新人研修座学の様子


 ここでいうスキャナーとは、音波を画像に変える機械で、皮下脂肪の厚さやロースに入るサシなどを見ることができます(病院で、お腹の中の赤ちゃんの画像を撮る時などに使う機械と同様です)。
 画像の診断については、経験が必要となりますが、牛のどの部分を撮影すれば良いかなど、基礎的なことについて理解してもらえたと思います。


 午後からは、上記の4名に加え県内畜産担当普及員全員を対象としたWCS用稲の栽培研修会を開催しました。作物担当の革新専門員からは、稲の栽培について、自分は収穫調整の問題点や生産費などについて説明しました。
 座学の後は研究員から、農業技術センターの圃場で栽培されているWCS用稲の品種特性などの説明を受けました。


blog_nagatsuma22_2.jpg
圃場での学習


 こういった研修の後には、受講者から「研修評価表」を出してもらいます。
 新人の研修では、「勉強になった」とか「現場の指導に役立てたい」などの評価表が返ってきますが、全員を対象とした研修会では辛口な評価表もあるので、実は結構へこみます。

長妻武宏

島根県農業技術センター技術普及部畜産技術普及課の長妻です。課の名前のとおり畜産が専門の普及員ですが、過去には、イノシシの研究などもしていました。島根農業の応援団員として力になりたいと思っています。

富山県
井上徹彦

認定新規就農者の現地巡回指導

2018.08.16

 高岡農林振興センター管内では、『次世代人材投資資金(開始型)』や『農の雇用事業』を活用して、近年では毎年で20人前後の新規就農者が誕生しています。
 その中には、お盆時期前後に出荷ピークとなる小ギクや日本なしの生産者がいることから、8月9日に経営支援班長と園芸振興班長とともに現地巡回を行い、今年の作柄や今後の作業の段取りなどの確認をしてきました。


 最初に巡回したのは、就農3年目のSさんのほ場。Sさんは、小ギク栽培3年目であるにもかかわらず、毎年市内で一番品質のいい切花を出荷しています。
 昨年は、残念ながら開花時期がお盆に間に合わず、6割以上を出荷することができませんでした。そこで、今年から、赤色LEDを活用した電照栽培に取り組みました。
 今のところ、ほ場の9割がお盆までに咲く予定です。


blog_inouet3-1.jpg
キクほ場を見る経営支援班長(高岡市)


 次に、就農2年目の日本なし生産者のSさん。なし園が2市にまたがっており、毎日忙しそうです。
 富山には『呉羽なし』としてブランド化しているなし産地があり、『幸水』の出荷が8日から始まっています。
 Sさんのほ場でも成園のほとんどが幸水ですが、今年は猛暑と水不足のためまだ果実が小さく、出荷も13日の週からの予定です。
 なお、Sさんはジョイント栽培にも取り組んでおり、早期の成園化で経営の安定化を目指しています。


blog_inouet3-2.jpg
S氏の現況を聞き取る経営支援班長と園芸支援班長(射水市)


 最後に、今年から射水市で小ギクとトマトなどを生産しているOさん。やや切り遅れの花がありましたが、病害虫はなく、ひと安心。
 また、Sさんと同じく赤色LEDを活用した電照栽培に取り組んでおり、8月10日には全量が出荷されました。
     

blog_inouet3-4.jpg
O氏のほ場は、95%以上が出荷済み(射水市)


 今回訪問した3名はいずれも独立自営就農の方々で、みなさん早期の経営安定を目指して、基本技術の徹底に熱心に取り組んでいらっしゃいます。

 今後も、主穀作や園芸(ハウスイチゴ、ナガイモ、レタス及びモモなど)そして酪農など、独立自営就農から年数の浅い生産者のみなさんの経営を、ほ場での技術指導と決算時期を中心とした経営指導でバックアップしていく予定です。

井上徹彦

富山県高岡農林振興センターで、担い手と経営指導の担当をしています。 ただし本来は花きが専門なので、時々現地で花き栽培についての指導をすることも♪

富山県
井上徹彦

「れんげの会」研修会

2018.08. 8

 高岡農林振興センター管内(高岡市、射水市、氷見市、小矢部市)の若い女性農業者で構成する「れんげの会」は、農業への参画意欲を高め、仲間づくりを進めるために、毎年研修会を開催しています。

 今回の研修はメンバーなど12人が参加し、管内の農業女子が取り組んでいるハーブ畑の見学と、ハーブの効能についての学習、そしてハーブを使ったリース作りを体験しました。


blog_inouet2-1.jpg
ちょうど花盛りだった"マーシュマロウ"。以前は、お菓子のマシュマロの原料として使われていました。【効能】消化器系の炎症や呼吸器系の不調に効果あり


 ハーブガーデン平田の園主である金丸さんは、自分がハーブで心身ともに元気になった体験から、ハーブを通してたくさんの人を元気にしたいと一念発起し、亡くなられた祖母の田んぼを借りてハーブ農家になりました。
 現在は100種類以上のハーブを、農薬や化学肥料を使わない地球にやさしい農法で栽培しています。
 また、平田さんは農林水産省の農業女子プロジェクトに参加して、他県のメンバーとともに「女子の視点」からミニ耕耘機の改良などにも携わっています。
 

blog_inouet2-2.jpg
ピンクの服と揃いの帽子が、園主の金丸さん


 ハーブ園では、その効能を学ぶだけでなくそれぞれの葉の香りをかぐなどし、参加したメンバーは興味津々の様子でした。


blog_inouet2-3.jpg
オレガノの香りをかぐ参加者


 ハーブ園の見学後は、ハーブやトウガラシ、松ぼっくりなどを使い、それぞれのセンスでハーブリース作りを体験しました。
     

blog_inouet2-4.jpg blog_inouet2-5.jpg
左 :ハーブティを飲みながら、グルーガンと針金を使ってリースを作成しました 
右 :子どもには、白とピンクと青のグラデーションがきれいな"コモンマロウ"カルピスをプレゼント♪

                       

 1時間足らずで、みんな素敵なリースを完成させました。お疲れ様でした。


blog_inouet2-6.jpg

井上徹彦

富山県高岡農林振興センターで、担い手と経営指導の担当をしています。 ただし本来は花きが専門なので、時々現地で花き栽培についての指導をすることも♪

1  2

上へ戻る

カレンダー

loading ...

みんなの農業広場に戻る