「北海道でさつまいも!?」 ...と思われたでしょ~??
そうなんです。北海道でさつまいもの話題です。
3月中旬、道南農業試験場主催「道南さつまいもフォーラム」が厚沢部町で開催されました。
厚沢部町といえばメークイン発祥の地、"イモつながり?"が関係するのかどうか、当初の予測以上の多数申し込みがあり、急きょ会場が変更になるという盛況ぶり。当日、会場には檜山管内だけではなく、全道各地から100名以上が参集しました。
フォーラムの内容から...、
最近はさつまいもがブーム。さつまいもが身近になり、季節を問わず消費者から広く求められるようになったと。
確かに、身近なスーパーマーケットでも店内に焼き芋コーナーがあり、とても良い香りが漂い、ふらふらと引き寄せられることが多くあります。
消費者の嗜好も変化し、これまで"ホクホク感"が求められていましたが、次第に"甘くてねっとり感"へ変わってきていると。そしてさらに、寒冷地適正品種の育成や栽培技術も向上!
『ここはひとつ、北海道の出番では!?』というところでしょうか。
そして、「高付加価値化」を職名に持つ私の主たる目的は、コレ。干しいもの試食です。
この日の試食品は全6品種。人生初の「干しいもの食べ比べ」です(道産子なので? さつまいもを食べ比べた事は今まで一度もありませんでした)。
色も香りもしっとり感も、そして味も・・・ 今さらですが、品種によって全然違い、一品種ごとに「ん?」「へぇ」「ほぉ」「えぇ?」と、その違いを堪能しました。
試食品を準備した試験場の担当者は「調理技術がイマイチなので・・・」と謙そんされていましたが、なかなかどうして、一品種ごとの違いがはっきり感じられて、比較するには充分でした。
参加していたある生産者の方は、加工品として直売所での販売を検討されているとのことで、"充分イケル!"を体感したようでした。
「北海道産のさつまいも」が市場に出回るにはまだまだ時間がかかるでしょうし、北海道農業の起死回生・一発逆転ホームラン! とは行かないまでも、地域農業に新たな石が投げ込まれた感を受けました。
そして、先ほどの干しいもの試食、一口大にされた6品種を次々と食べ比べている間にお腹がいっぱいになり、夕方遅い時間まで満腹状態が続きました。添加物を使わない自然食品で、半生とはいえ乾物。腹持ちもよく、災害時用の保存食としての需要も考えられるのでは!? と、満腹で緩慢になった思考回路で考えてみましたが、みなさまどう思われますか?
『北海道でさつまいもぉ!?』(こう思ったのは私です...)と参加したフォーラムでしたが、色々な切り口が見えた有意義なフォーラムとなりました。今後、北海道からさつまいも関連の情報が流れていくかも知れません。ご期待下さいね!
最後に、全国のみなさまへお礼を伝えさせて下さい。
私事ですが、この3月をもって北海道職員を退職することに致しました。
このコーナーに初めて投稿させて頂いたのが2009年4月で、丸7年間(途中中抜け? サボり? あり)お世話になりました。提出した後に"自分ダメだし"で修正をする私に根気強くおつきあい頂いた支援協会のみなさま、読んで下さった全国のみなさま、「見てるよ~がんばってるね~」と時々声をかけて下さったみなさま、本当にありがとうございました。
"伝えたいこと"を"読んでもらえる文章にする"ことの難しさを学ばせて頂きました。それができたかどうかは分かりませんが、7年間とても楽しく書かせて頂きました。本当に長い間お世話になり、ありがとうございました。
私は農業改良普及事業から去りますが、全国の普及指導員のみなさま、これからの日本の普及事業をどうぞよろしくお願いしますっ!!(スケールが大きすぎですか?^^;)
平成24年から檜山農業改良普及センター所属。25年度に高付加価値に係わる仕事に変わりました。北海道に新幹線が来るのも間近!北海道の入り口で地域農畜産物の付加価値向上に邁進します。