普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2016年2月

北海道
田所由理恵

北海道6次産業化展示交流会

2016.02.24

 札幌市で開催された「北海道6次産業化展示交流会」に出席してきました。
 この展示交流会は、その前段(午前)に「6次産業化ネットワーク交流会議」、午後から展示交流会、という流れで開催されました。


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午前に開催された「6次産業化ネットワーク交流会議」


 今回紹介したいのは、午後の「北海道6次産業化展示交流会」です。

 会場には全道各地から75事業者、農産加工品・畜産加工品・水産加工品等約100品目が出品されていました。
実は、交流会には昨年度も出席しています。昨年度は、農業者個人やグループで加工販売している加工品の出品が多くあったのですが、今年度はとても少なく、代わりに農業生産法人や民間企業(農業者などからの受託加工販売等を含め)が圧倒的に多いようでした。


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各ブースでは加工品の紹介や試食が行われ、その後商談へと展開している品目もありました


 今回の私の目的は、新年度に計画している活動への情報収集。
 上ノ国町の農産物の付加価値化活動を考えていますが、他地域の農産物の付加価値化状況と活動へのヒントを・・・と、目星をつけたブースの出展者と情報交換を展開しました。


 すでに農産物の付加価値化、加工、販売に取り組んでいる方たちからは、それぞれの立場や目線で「その農産物の特徴を活かすには?」「色は?」「形は?」「食感は?」「香りは?」「誰にむけて?」「どのように?」・・・etcのお話が伺えました。
 現物を手にして聞く『自分達はこの農産物の、この点を重視して取り組んでいます』という話は、心にずっしりと響き、思わず「う~ん、なるほど」とうなってしまいました。
 今に至るまでの失敗談や、付加価値品が出来た現在の課題も、これから取り組む者として大いに参考になりました。


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全道各地から、農産物を活用した付加価値品が出品されていました


 名刺交換を行い、「また相談に乗ってもらうかも知れませんので、どうぞよろしくお願いします」と会場を後にしたのですが、戻ってから「6次産業化展示交流会の際はお話をさせて頂いてありがとうございました」とのメールを下さった方(農業生産法人の方でした)もおりました。こうしたきめ細やかなフォローも、私をうならせるひとつになりました。

 これから取り組む付加価値化についても、"農産物に付加価値をつけて、付加価値品を作る・売る"に目が向きがちですが、その前後・途中に生じるきめ細やかなフォローにも気を配ることを忘れてはいけない、と思いました。
 
 
 最後にちょっと余談です。
 もう終わってしまいましたが、この展示交流会が開催されたのは2月初旬。「第67回さっぽろ雪まつり」の直前でした。雪像は完成しておらず会場は立入禁止でしたが、遠くから雰囲気だけを味わってきました。


 そして・・・
 ここにも北海道新幹線開業PRキャラクターの「どこでもユキちゃん」が!
 報道でご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、雪まつり期間中、この雪像にはプロジェクションマッピングで新幹線が走り、ユキちゃんは手を振っていました(私も報道で見ました)。
 皆さん、来年は新幹線に乗って「さっぽろ雪まつり」と「6次産業化展示交流会」へ、ぜひいらして下さいね!


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完成間近の大雪像。「どこでもユキちゃん」は安定の可愛らしさでした

田所由理恵

平成24年から檜山農業改良普及センター所属。25年度に高付加価値に係わる仕事に変わりました。北海道に新幹線が来るのも間近!北海道の入り口で地域農畜産物の付加価値向上に邁進します。

大分県
塩崎洋一

女性組織の交流会

2016.02.19

 最近、またまた6次産業が脚光を浴びてきていて、農村女性というか第一次産業に従事する女性の皆さんというか、農業に限らずですが、普及の関わる女性組織に期待が集まっています。


 今年度は、わが県でも女性組織の見直しがあり、体制が大きく変わりました。
 その見直しの検討の中で、女性農業経営士の組織は、担い手育成の上からも明らかにその機能集団であり、普及活動の対象としては、明確に位置づけられるものだと意見を出したことがあります。
 やはり、いくつかの組織は、同じような活動をしているかと思える場面もありますが、経営担当の自分としては、このように思えてならない次第です。


 そんな流れの中で、今回、縁あって隣の管内の女性組織の皆さんと交流会を行いました。
 わが管内からは女性農業経営士の皆さんとで話しが始まったので、お互いにそのメンバーでと思っていましたが、先方からは、経営士に限らず参加がありました。

 もちろん、先日の絆物語に出てきたKさんも参加されていましたが、案の定、色々な経営上の「よろず相談会」で盛り上がり、今度は合同の経営研修会をやってみたい、とのことでした。


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まずは、互いにどんなことやってるか、勉強です。初めての試みに、やや緊張・・・・


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だけど、食事が始まれば、もう、女子会・・・・

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

北海道
田所由理恵

「食遊祭」で情報収集

2016.02. 9

 先日、上ノ国町で「食遊祭」(しょくゆうさい)というイベントが開催されました。
 地域の飲食店や、女性農業者の皆さんがこだわりの「食」を提供(販売)するというお祭りです。「食遊祭」...なんてステキなネーミングだと思いませんか?
 当日は、「てっくい天みぞれ鍋」「ウニ・あわび入汁」「くじら汁」「かたこもち」「豆もち」等々、地域の特産品を活用した調理品や郷土食が、会場を取り囲んだブースで販売されました(全部は紹介しきれないので、興味のある方はこちらをご覧下さい


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左 :ステージでは腕相撲大会が開催! 写真は、小さな女の子と成人男性の戦いです(^^;)
右 :会場は、席がなくなるくらいに大勢の人が訪れました


 さて、この食遊祭。上ノ国町に住んでいない高付加価値化担当者(私)にとって、とても良い情報収集の場になります。
 地域飲食店の皆さんは各店の自信作や工夫を凝らした一品を、女性農業者の皆さんは日頃から取り組んでいる加工品や郷土食を、それぞれ出品します。中には同じ内容の出品物もあるのですが(例:○○のおこわ、△△の漬け物、等)、もちろんそれぞれの味があり、それぞれの特徴があります。

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上ノ国町のゆるキャラ「カミゴン」も登場! 子供達に大人気!(実は私もファンです)


 休日の開催なので、自分の所属や「高付加価値化」は名乗らず、プライベートの一般町民として参加しましたが、販売物の種類や味はもちろん、購入する際のお店の人とのやりとりや雰囲気もチェック! です。

 新年度、上ノ国町の農産物をテーマにした普及活動を計画しているのですが、地域の飲食店や商工業と連携して進めて行こうと思っています。これまでの普及活動の中には、農業以外の業界の情報はまったくなく、さらに自分が住んでいない町の飲食店や商工業のことは、ほとんど分からない...という状況の中、このようなイベントはとてもありがたい場です。

 おいしい料理を頂きながら、普及指導員のアンテナはバリバリ立てて、目と耳と鼻と口と・・・第六感までフル出動して情報収集をしたら、とてもおなかいっぱいになってしまいました(*^_^*)


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情報収集中の普及指導員3名。誰ですか? 「単に楽しんでいるだけじゃないの?」と思っている方は!?

田所由理恵

平成24年から檜山農業改良普及センター所属。25年度に高付加価値に係わる仕事に変わりました。北海道に新幹線が来るのも間近!北海道の入り口で地域農畜産物の付加価値向上に邁進します。

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