普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
   普及指導員とは・・・こちら

RSS

◆2014年8月 5日

大分県
塩崎洋一

牛舎改造

2014.08. 5

 わが管内の和牛の肥育農家さん、実は1戸です。
 その農家さんは共励会などで上位入賞をされたこともあるのですが、その性格ゆえか、飼養管理方法が昔ながらのままなのです。

 以前、広域普及指導班肥育担当の頃、この農家さんの牛舎を改造して、飼養管理しやすい、牛のストレスを軽減できるようにしたことがあります。そんないきさつもあって、今回、「塩崎さん、この牛舎を何とかできないかなあ」との相談を受けました。
 もちろん、条件付きです。工務店ではないので、いつもいつもはできません。時間のある時に、基本自分でやるのをお手伝いするのなら、ということで始めました。


 1頭ずつ、つないで管理しているのをつながずに、牛さんが牛房内で自由に動けるようにしてあげたい、とのことです。すべての牛房ではとてもできません。廃材の鉄枠を利用して、牛舎の中の1列、10頭分をやることにしました。


blog_shiosaki33_1.jpg
鉄枠を立てて、番線で縛りつけます。筋交いの入れ直しもしました


blog_shiosaki33_2.jpg
手前の柱の横から向こう側の柱に向けて、カンヌキを差し込むようにします


 農家さん自身、年も年です。後継者もいません。本人がこれで少しでもやる気が出て、そろそろ経営を止めようかという話が、あと5年でも10年でも延ばしてもらえるなら・・、という気持ちです。


 普及活動とはいえ、基本は行政施策の下で活動しています。本県でも、粗生産額の向上や担い手の確保など、いろいろな施策や目標が打ち出されています。ですから年間数千万円の粗生産額が、一人役の普及活動で確実に維持確保できるならしめたものだと思っています。
 完了したら、またお知らせします・・・・。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

1

上へ戻る

カレンダー

loading ...

みんなの農業広場に戻る

アーカイブ