普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2014年6月

北海道
田所由理恵

インターンシップがやってきた!

2014.06. 6

 ここ数年、わが檜山農業改良普及センターには依頼がなかったインターンシップ(職業体験)。
今年度は地元の中学校から1名が、2日間の日程で職業体験を行いました。


 緊張した面持ちで"出勤"した彼は、所長・次長から地域農業や農業改良普及センターの仕事についての講義を受けた後、若手普及指導員とともに現地活動へ...。
 実際の農作物にふれながら農家の方から日々の管理や経営の話を聞き、また、対応する普及指導員の仕事を体験しました。
 翌日は、土壌や作物の分析診断などを実習し、日ごろあまり気にすることがなかった"野菜の糖度"についても考えるきっかけになったようです。


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左 :実際の作物や土壌をサンプルに、分析診断を実習
右 :「トマトの糖度って何度くらいだと思う?」「...え~っと...」


 今回のインターンシップでの体験が、日常の暮らしの中で接する農業や農産物・食糧等への関心を高めるきっかけになることを期待!
 でも、本当は"将来、普及指導員の道へに進まないかぁ~"との想いを持ちながら、2日間の日程が終りました。 ...10年後が楽しみです...!


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お昼休みの卓球にも参加。中学生とはいえ、現役卓球部員のスマッシュにタジタジ...(^^;)

田所由理恵

平成24年から檜山農業改良普及センター所属。25年度に高付加価値に係わる仕事に変わりました。北海道に新幹線が来るのも間近!北海道の入り口で地域農畜産物の付加価値向上に邁進します。

大分県
塩崎洋一

今年度の大分型放牧

2014.06. 3

 「大分型放牧」については、昨年度紹介したところですが、春になって市役所の担当から、ここでやってみてはどうかとの打診がありました。
 この地区はあまり畜産農家がいないところですが、集落営農の代表者が労をとってくださり、地主さんとも話が進みました。とりあえずは、管内の畜産技術者協議会で実証展示しよう、ということにしました。


 水気の多い、何を作るにも不便な水田で、見てのとおり葦のやぶです。
 日陰もないので、鉄パイプで移動可能なえさ場を作りました。実はこれがないと、撤収の際に牛を捕まえるのも大変です。


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葦の藪がどうなるか、約1カ月の実験です


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彼女たちは、ここで餌がもらえると思っています


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水路をせき止めて、水飲み場を作りました


 またしばらくたったら変化をご紹介します。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

富山県
柳瀬美智代

乾田V溝直播の生産安定に向けて

2014.06. 2

 富山県では、直播の普及拡大を図っています。
 本県はコシヒカリの作付比率が80%と高く、作業が集中し、品質低下にもつながっています。この問題を解決する手段の1つが、直播による作期分散です。

 私の担当する管内でも、乾田V溝直播の播種作業が始まりました。
 北陸地方にしては珍しく晴れ間が続き、土壌は乾き、播種には最適の状態です。播種後に雨が降れば、適度な覆土ができ、苗立ちが安定します。
「雨が降らないといいのに、雨が降るといいのに」と、勝手な事を言いながら、稲が無事に出芽してくれるのを待っています。


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砂煙をあげて、播種するオペレーター
10分弱で10a。速く作業できるのも乾田V溝直播の魅力です。


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播種前の調整
初めての農家に、播種量と肥料の調整を指導。
ダイヤルはあくまで目安です。実際に図ってみると・・・ずれているのが普通。
この作業を怠ってはいけません。何度もの調整し、目標通りになった時、農家と「やったー」と喜んでいました。


●農家の挑戦
この農家は、覆土装置を自分で開発しました。重い鎖をひきずることで、覆土します。
けっこうきれいに覆土されていました。
農家みずからが問題点に取り組む姿勢に感動しました。


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(後ろから)除雪用の重い鎖をひきずります


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(覆土状況)きれいに覆土されています


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播種後40日後の状況
きれいに苗立ちしました。

柳瀬美智代

富山県高岡農林振興センターで、地域担当しています。地域担当の役割は主穀作(水稲、大麦、大豆)の技術改善や集落営農等の組織化など、地域全体のコーディネートです。

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