檜山の農業は、水稲やばれいしょが中心ですが、「檜山の野菜」として今めざましい発展を遂げているのがアスパラガスです。特に檜山南部産のグリーンアスパラガスは、平成24年実績で2億円を超える生産となり、野菜の中ではカボチャに続く生産額第2位の主要作物となっています。
普及センターでは、そのアスパラガスに付加価値をつける活動に取り組んでいます。
昨年度、北海道新進アグリフーズ(函館市の加工業者)の協力で、檜山南部産アスパラガス切り下ペースト(以下:アスパラペースト)を試作しました。しかし、量的にも時期的にも活用について充分な検討ができず、生産供給や仕組みの整理を行い、シーズンを終えました。
昨年度試作されたアスパラペーストを活用して作られたパン(H24実績より)
普及センターホームページ(▼こちら)もご覧下さい
そして今年度!
アスパラガスの出荷がはじまった4月下旬から、出荷調整の工程で出される「切り下」を原料に、ペースト加工の本格的な試作が始まっています。
これを受けて、先日、地域での活用についての打合せを行いました。
5月某日、ペーストを加工している北海道新進アグリフーズ、檜山南部地域から江差町・上ノ国町の飲食店等、檜山振興局商工労働観光課(今年度より新設された「新幹線観光対策室」が担当です!)・農務課、農業改良普及センターの担当者など10名が集まり、アスパラペーストの現物を手に、特徴や扱い方、活用について協議・情報交換を行いました。
アスパラペーストの色彩・繊維質などの状況を確認し、活用をイメージ
活用サンプルとして準備されたアスパラペースト(冷凍パック)
営業中・営業前の仕込み時間等をさいて集まった飲食業のみなさんからは、「色持ちは?」「アスパラの風味は?」「加工予定量は?」「将来性は?」等の確認とともに、各自が考える活用方法についてのアイディアも提供されました。これから、各飲食店でアスパラペーストを活用した試作メニューが産まれて来る予定です。
この活動は、農業生産と加工業、地域商業が結びついた6次化の活動として動き出したばかりですが、今後、地域の特産品やご当地グルメなどの大きな発展につながることが期待されています!
平成27年には、北海道新幹線も開業します。
全国のみなさん、アスパラペーストグルメを味わいに、北海道の檜山へいらして下さい!(...気が早いですね...(^^;))
平成24年から檜山農業改良普及センター所属。25年度に高付加価値に係わる仕事に変わりました。北海道に新幹線が来るのも間近!北海道の入り口で地域農畜産物の付加価値向上に邁進します。