普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
   普及指導員とは・・・こちら

RSS

◆2011年6月

秋田県
高橋一子

えだまめで日本一を目指す

2011.06.27

-えだまめ日本一総合推進事業の取り組み-


 6月ももうすぐ終わります。
 暑い日が続いた秋田県でも平年より1週間遅れで梅雨入りとなりました。 
 

 秋田県では、昨年から3年間かけて日本一のえだまめ産地を目指して、さまざまな活動を行っています。組織の育成、栽培技術、販路とあらゆる部分に対し支援しています。
 北秋田地域でも大規模経営体を対象に産地化を目指しています。

 経営体によってはエダマメ栽培が初めてなこともあって、わが普及指導員のかなり濃密な栽培指導、情報提供、産地育成支援が必要です。
 最近は「虫がでた」「葉っぱが黄色くなった」「次は何をすればいい?」と、ひんぱんに要請が入ります。

 まるで小さな赤ん坊に四苦八苦するお父さん、お母さんに似ています。
 生まれて間もない小さな赤ちゃん産地を日本一に育てるため、担当の普及指導員は今日も土煙をあげて現場へ向かっています。

高橋一子

秋田県の北秋田地域振興局農林部普及指導課兼務で花の担当をしています。主に「トルコギキョウ」を担当しています。 山本・鹿角地域振興局も兼務していますので、活動エリアは秋田県の県北地域全域になります。

富山県
柳瀬美智代

大豆の品質向上に向けて

2011.06.23

富山ではエンレイが主力品種です。5月下旬から播種作業が始まっています。
昨年は猛暑の影響もあり、収量、品質ともに低下しました。しかし、今年は、戸別所得補償制度導入も意識しながら、収量、品質の向上を図る必要があります。


管内のT営農組合は、昨年、虫害で小粒化、品質低下しました。
対策は防除ですが、実際にどのくらいの害虫の発生があるのか? 農家に把握してもらうため、フェロモントラップを設置しました。
1週間に1度、害虫の誘殺数を確認し、適期防除につなげます。



ウコンノメイガフェロモントラップ設置
調査は農家が行います


大きい経営体の苗立ち状況を調査しました。



S営農組合の苗立ちは、14,020本/㎡(目安14,000)となっていました。
しかし、茎疫病らしき大豆が散見されました(写真左)
聞くと、種子消毒が不十分だったと反省しきり・・・



畝立ては種機の実演会

大豆は本格的な梅雨に入る前に、いかに初期生育を確保するか! がポイント。
そのため、畝たて播種は必須です。


農家と一緒に地域課題を解決しながら、大豆の品質向上と経営発展を狙っていきます。

柳瀬美智代

富山県高岡農林振興センターで、地域担当しています。地域担当の役割は主穀作(水稲、大麦、大豆)の技術改善や集落営農等の組織化など、地域全体のコーディネートです。

沖縄県
照屋清仁

地区青年クラブ総会

2011.06.14

沖縄は一足早く梅雨明けをして、暑い日が続いています。
さて、少し前になりますが、5月19日に、私が担当している沖縄県中部地区農業青年クラブ連絡協議会の定期総会が開催されました。

ここ数年、中部地区の会員数は右肩下がりで、去年の総会ではクラブ員が2名減り、10名でしたが、現在は18名にまで増えています。
会長をはじめ会員が、新規就農者などに「青年クラブに入りたい」と思わせるような取り組みを、1年間行った結果だと感じています。
担当になったときは、「このまま減り続けて人がいなくなるんじゃないか」と心配していたので、私もうれしいです。
役員改正では、会長・副会長は再選となりましたが、書記会計が新規会員の青年となり、新しい風も入りました。


  
左 :平成23年度の役員 / 右 :昨年加入した会員の皆さん 


そして、今年度の活動テーマ「新規会員の開拓!実りある活動!!」が会長から発表されました。
「今年度も、1人でも多くの新規会員が入るような取り組みを行っていく」と、会長から力強いあいさつがありました。

せっかく青年クラブに入ったのだから、仲間づくりだけではなくて、なにか自分の農業経営に持ち帰って、ためになるような活動ができるように、今年度もサポートしていきたいです。

照屋清仁

沖縄県中部農業改良普及センターで新規就農、青年農業者を担当している照屋清仁です。新規就農者や青年農業者が安心して農業を続けられるように支援を行っていきたいです。

長野県
平谷敏彦

ウイルス病簡易診断キット

2011.06. 1

 人間にとって快適な気候のこの時期は、ウイルスにとっても元気が出るのか、この時期、花でもウイルス症状の持ち込みや相談が多くなります。



INSVに感染したトルコギキョウ


 このウイルス病診断に威力を発揮するのが、「イムノストリップ」という簡易診断キット。検体の葉をすりつぶした液に、ウイルス別(CMV、TSWV、INSVの3種類)に用意された判定用の検査紙を差し込むだけで、2~3分で判定が可能です。

 写真で見るとわかりづらいですが、真ん中のINSVだけ2本の赤い線が出ており、上に1本の線だけだと陰性、上下2本の線が出た場合は陽性となります。このところ判定しているトルコギキョウでは、ほとんどINSVの陽性反応が出ており、地域全体に感染が拡がっている可能性があります。


  
左 :診断中  / 右 :判定結果


 事後対策として、被害株の抜き取りやアザミウマ類の防除、防虫ネットの設置を呼びかけますが、やはり限度があり、いかに感染を防ぐか、冬期間も含めた管理が次年度の課題となりそうです。


(画像をクリックすると大きくなります)

平谷敏彦

25年4月から諏訪農業改良普及センター勤務、20年ぶりに戻ってきた職場です。慣れない次長職で事務に追われる毎日ですが、花の現場に出ると元気をもらえます。

1

上へ戻る

カレンダー

loading ...

みんなの農業広場に戻る

アーカイブ