普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2010年11月

広島県
延安清香

ブロッコリー出荷最盛期を迎えました

2010.11.30

 広島県内最大のブロッコリー産地であるJA広島北部管内(安芸高田市・北広島町)で、ブロッコリーの出荷が最盛期を迎えています。


 今までは生産者ごとに選果し、共通のダンボールによる共同出荷(個選・共販)でしたが、今作は選果場を整備し、共同選果・出荷をおこなっています。
 個別選果では、人により大きさ・品質等がばらつくことがありましたが、共同選果場へ出荷することにより、そのばらつきをなくし、市場評価を上げ、販売力を上げることができます。
 さらに、生産者が収穫し、箱詰め等出荷までの作業時間の約60%を占めていた出荷調整作業をなくすことにより、生産者一戸あたりの面積の拡大をめざすことができ、産地のさらなる発展を期待しています。


  
左 :逆さまに置き花蕾の大きさと重量で選果します / 右 :サイズごとに分けられ箱詰めされます


 ちなみに、今回導入されたブロッコリー選別機は、しいたけの選別に使われる機械をブロッコリー用に改良したもので、全国でも珍しいものとなっています。
 当産地のブロッコリーは、おもに大阪・中国地方に出荷しています。見かけたらぜひご賞味ください。

延安清香

広島県西部農業技術指導所芸北地域チームで、野菜と集落農場型農業生産法人の育成・支援を担当しています。普及員暦12年(途中3度の育児休業あり)。その間生活、情報と担当してきましたので、幅広い支援が出来る普及員を目指しています。

千葉県
平野堅一

サトイモ「ちば丸」の生産・販売支援活動

2010.11.18

 サトイモ「ちば丸」は、日本一のサトイモの産地、千葉県が10年の歳月をかけて育成した新品種です。
 県内の主要産地を担当する印旛農林振興センターと香取農林振興センターが連携し、「ちば丸」の生産振興を図っています。
 今回は、サトイモ「ちば丸」の生産・販売支援活動について、ご紹介します。


 平成22年10月6日、JAかとり園芸部連絡協議会ちば丸部会による「ちば丸」の作柄検討会が行われ、部会員、関係機関合わせて34名が参加しました。


 今回の検討会では、「ちば丸」の品質向上を目的に設置した試験ほ場から株を収穫し、慣行栽培との有意性について比較するとともに、12月の販売に向けた生育状況について検討しました。
右 :展示された「ちば丸」を見ながら栽培方法を確認する生産者


 夏場の記録的な高温少雨により、かん水できなかったほ場では、生育不良となっているものもありましたが、形状や品質は良好で、昨年多かった「芽つぶれ症」も少ない傾向でした。
 また、早期出荷に向けた課題についても活発な意見交換が行われ、作型や食味の検討などさまざまな取り組みについて、挑戦することを確認しました。


 平成22年11月13日、香取市において、農産物の宅配事業会社主催による消費者交流会が開催され、47家族、150名のお客様が参加しました。


  
左 :参加したお客様とスタッフで記念撮影 / 右 :「ちば丸」を食材とした豚汁のサービス


 農林振興センターでは、旬を迎えたサトイモ「ちば丸」の消費宣伝を目的に、掘り取った株を展示し、その特徴を説明しました。



初めてみるサトイモの株にビックリ


 さらに、「ちば丸」を食材とした豚汁も振る舞われ、「みて」、「たべて」新品種を堪能していただくとともに、さつまいもの掘り取り体験や大根のお土産もあり、参加したみなさんに喜んでいただきました。

平野堅一

千葉県香取農林振興センター地域振興部改良普及課北部グループの平野堅一です。さといも「ちば丸」や食用かんしょ、イチゴを主とした野菜担当をしています。

富山県
柳瀬美智代

一粒の種から、咲く幸せ

2010.11. 4

<あなたも書けるキャッチフレーズ>をテーマに、研修会を開催しました。
対象は、若い青年農業者です。

これからの農業は作るだけでは、生き残れません。

1.いかに、売っていくか?
2.消費者に訴えていくにはどうすればいいのか?

この日は、コピーライターを講師に迎え、研修しました。


「人のこころをキャッチするフレーズ」
「消費者が共感できるフレーズ」
ことばのプロの、一つ一つの言葉にうなずく、青年農業者たち(写真右)



この鉢花(写真上)は、管内の青年農業者が、種から作ったものです。
この鉢花を売るために、どのようなキャッチフレーズがいいのか?


「一粒の種から、咲く幸せ」 
このフレーズはどうでしょうか? 10個フレーズを考えてきました。



自分が丹精こめて作った鉢花を手に取り、質問する青年農業者


コピーライターI氏、いわく、
「キャッチコピーに正解はない。が、不正解はある。最低、20ぐらいは考えてみてください」

「(消費者から)気になる、気づきがある、気が利いている・・・と、感じてもらうには、消費者が共感してくれること、言いたかったことを伝えてあげることが大事です」


農業も奥が深いけど、ことばの世界も奥が深いな・・・と、感じました。

柳瀬美智代

富山県高岡農林振興センターで、地域担当しています。地域担当の役割は主穀作(水稲、大麦、大豆)の技術改善や集落営農等の組織化など、地域全体のコーディネートです。

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