普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2008年11月

長崎県
尾崎哲郎

長崎県金子知事が「こいのか」を試食!

2008.11.28

長崎県金子知事がいちご新品種「こいのか」を試食!


 壱岐では2010年春に、長崎県立埋蔵文化財センター・壱岐市一支国博物館がオープンします。
そのプレイベントとして、11月15日~24日の期間、一支国弥生まつりが開催されました。

 オープニングイベントで、長崎県知事金子原二郎氏が来島され、ご挨拶をいただきました。
 その後、現地視察で農業現場を1箇所見学するということで、急遽、壱岐地方局総務課と普及センターで視察先を検討し、いちご新品種の展示圃を受けていただいている、市山いちご部会長宅を見ていただくことに決まりました。

知事を囲んでの記念撮影。前列左より、市山いちご部会長、壱岐市長 白川氏、長崎県知事 金子氏  いちごを試食される知事
左 :知事を囲んでの記念撮影。前列左より、市山いちご部会長、壱岐市長 白川氏、長崎県知事 金子氏
右 :いちごを試食される知事


 早速、知事との対応方法等を市山部会長と打ち合わせし、当日は品種別の味くらべをしていただくことにしました。
 前日には、知事が回るコースを関係者で下見し、粗相がないように、万全の体制で望まなければなりません。知事等偉い方が来るというだけで、現場は小さなパニック状態と言えます。


 当日はあいにくの雨でしたが、市山部会長の計らいで、多くの部会員が集まり、笑顔で知事を迎えました。
 最初に知事を囲んで、全員で記念写真をとりました。その後、知事は部会員と談笑し、いちご経営のことや品種等について質問されました。また、3品種(さちのか、とよのか、こいのか)を試食していただき、「こいのか」が一番おいしいと評価されました。 たった15分の視察でしたが、集まった部会員は約1時間ほど待ちました。本当にご苦労さまでした。


 後日談ですが、11月20日~21日に、JA壱岐市いちご部会で島原地区へ視察研修に行きました。その時に、知事からのお礼として、宿泊先のホテルにお菓子が届きました。皆さん、ビックリされましたが、帰りのバスの中でおいしくいただきました。


*長崎県のいちごは、品種「さちのか」、「とよのか」が主流ですが、より高い消費者ニーズに対応するために、本年度より有望品種として、新品種「こいのか」(10月28日付官報第4942号にて出願公表済み)を県下5箇所の展示圃で、現地適応性等を確認するために調査を行っています。


いちご新品種「こいのか」。大阪市場へテスト販売を行っている。(11月10日より出荷開始)
いちご新品種「こいのか」。大阪市場へテスト販売を行っている。(11月10日より出荷開始)


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尾崎哲郎

長崎県壱岐地方局壱岐農業改良普及センターの技術課で野菜を担当しています尾崎哲郎といいます。離島ならではの普及活動や普及指導員としての苦労など紹介できれば幸いです。

埼玉県
鈴木知子

豪華な知事公館で

2008.11.27

 普及指導員の研修に、専門項目毎に担当者を集めて行うものがあります。私は花植木が専門なので、先日行われた「花植木専門研修」に参加してきました。
日の丸と埼玉県旗が知事公館らしい。あいさつをする高橋副課長。向かって右が講師の鈴木氏
 他の会議室が取れなかったためなのでしょうか。今回の研修は、知事公館という立派な場所で行われました。立派な場所でやっても、中身にそう替わりはありませんでしたが(笑)。写真右 :日の丸と埼玉県旗が知事公館らしい。あいさつをする高橋副課長。向かって右が講師の鈴木氏


 前半は、「花き経営・産地における今後の普及活動」というテーマで、県内10普及部が事前に作成した資料を提出して説明しました。生産技術より、市況低迷下での販売促進、経営改善支援、生産者(後継者)の確保といった点に課題が多いとの声が出されました。

後半は、「プランニング&プレゼンテーションの勘所」と題した講演会で、講師は株式会社JAMM取締役の鈴木肇氏でした。

 「普及指導員の活動として、これからは販売力の強化に重点を置くべきである」
 「税収アップのため地域の経済支援を行っていく必要がある」
 「プランニングの勘所は、わくわくするような良い企画を作って関係者を動機付けすることである」といった内容で、感じ入るところがありました。

 集合研修は、自分の管内だけを見ていてはわからない、県内全域の動きをつかむことができる、貴重な機会です。年に数回は必要と感じています。


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鈴木知子

埼玉県さいたま農林振興センター普及部の技術普及担当で、主に花植木と経営を担当しています。 埼玉県では女性農業改良普及員の1期生です。 農家と、若手の普及指導員が、夢を持って活動できるように支援していきたいと考えています。

愛知県
佐光佳弘

大豆共励会で今年の作柄を確認!

2008.11.26

 11月17日、JAの受託部会で大豆共励会があり、部会の役員、JAの担当者等と一緒に大豆の栽培ほ場を巡回しました。
 この巡回で、今年の作柄、刈り取り適期の確認をするとともに、先進的な取組を行ったほ場を見て、その結果を確認してもらいました。

部会役員やJA担当者と大豆ほ場を巡回
写真 :部会役員やJA担当者と大豆ほ場を巡回 


 海部南部地域の大豆は、6月下旬から8月初旬にかけて種まきされました。11月17日時点では、種まきが早い地域ではすでに刈り取りが始まっており、遅い地域ではやっと葉が落ちたというところです。小麦の種まき作業もありますので、その合間に大豆が収穫されます。


 新しい取組を行ったほ場で、摘心したところを見ていただきました。

写真の左側が摘心した部分、右側が摘心していない部分。大豆の倒伏程度が異なります
写真 :写真の左側が摘心した部分、右側が摘心していない部分。大豆の倒伏程度が異なります 

 今回見てもらったほ場は、夏場に土壌がよく乾燥し、摘心後にあまり生育が進まず、摘心しなくてもほとんど倒伏しませんでした。しかし、摘心していないところはやや傾いており、もし夏場にあまり乾燥しなかったら、倒伏していたと思われました。
 摘心する機械が市販化されておらず、普及には障害もありますが、大豆の倒伏を軽減する技術として、今後も生産者の皆さんに紹介していきたいと思います。

佐光佳弘

愛知県海部農林水産事務所農業改良普及課(海部農業普及指導センター)の技術指導グループで、作物担当として仕事しています。 県職員12年目ですが、職場では3番目に若い新米です(職員数は18人)。

埼玉県
鈴木知子

1歩前へ!IFEXに出展

2008.11.25

 IFEX全景
 売上拡大、販路拡大のために、生産者は何をすればよいのでしょう?

良い物を作ることは基本中の基本。その上で、いかにその製品を知ってもらうかの工夫や努力が必要になってきます。待っているだけでは売れないこの時代、営業活動の必要性を認識し行動に移している、若い農業者の活躍が目立ちます。

 先日、花業界アジア最大の国際商談展とされる「国際フラワーEXPO:通称IFEX」が、千葉市の幕張メッセで開催されました。写真右 :IFEX全景


埼玉県農業大学校花き教室卒業生の団体である「FMC」は、今年始めて出展しました。
 中心となって準備を進めてきたのは20代~30代の農業者です。責任者の小泉氏(さいたま市)は、3日間の会期中、いろいろな業者と会うことで新たな取引をまとめたり、新しい包装資材の導入を決めたりすることができた、PR方法の改善点を見つけることもできた、と出展の成果を語ってくれました。

FMCのブース前で小泉氏と  宅配のできる洋蘭屋。PRビデオが流れている
左 :FMCのブース前で小泉氏と / 右 :宅配のできる洋蘭屋。PRビデオが流れている


県内の6戸の洋蘭生産者からなる「宅配のできる洋蘭屋」は、すでに何回も出展している団体ですが、今年は森田洋蘭園(川越市)の専務(後継者)が脚本・演出したPRビデオを放映するという、新たな取り組みを行っていました。
これからも、1歩前へ出ようと努力する農業者を支援し続けます。

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鈴木知子

埼玉県さいたま農林振興センター普及部の技術普及担当で、主に花植木と経営を担当しています。 埼玉県では女性農業改良普及員の1期生です。 農家と、若手の普及指導員が、夢を持って活動できるように支援していきたいと考えています。

愛知県
佐光佳弘

小麦の種まきの準備

2008.11.21

 11月に入り、小麦の播種の準備が始まりました。生産者の方々は、11月中旬以降の播種に向け、明きょを掘ったり暗きょを施工したり、水田の表面の整地を行ったりしています。

トラクタで明きょを掘っています  しっかりした明きょを掘らないと、排水対策になりません
写真 左:トラクタで明きょを掘っています /右 :しっかりした明きょを掘らないと、排水対策になりません 

 海部地域では、早生の「イワイノダイチ」と中生の「農林61号」が栽培されており、「イワイノダイチ」は11月末までに、「農林61号」は12月末までに播種されます。

 小麦は湿害に弱いのですが、生産調整の一環としての作付けなので、水田での栽培となります。
 また海部地域は海抜0m地帯で、地下水位が高いところもあります。このような条件でも、高品質な小麦を安定的に栽培するため、生産者の方々は徹底した排水対策をはじめ、さまざまな取組を行っています。


 本年度は、愛知県農業総合試験場(以下、農総試)と協力して、高品質な小麦生産のための施肥試験を現地で行います。11月11日には、農総試の研究員と、試験のための肥料を散布しました。

 今後、生育調査や収量調査を実施し、試験の成果を生産者の方に報告し、次の麦作に生かしていただけるようにしたいと思います。

農総試の研究員が試験のために肥料を散布
写真 :農総試の研究員が試験のために肥料を散布 

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佐光佳弘

愛知県海部農林水産事務所農業改良普及課(海部農業普及指導センター)の技術指導グループで、作物担当として仕事しています。 県職員12年目ですが、職場では3番目に若い新米です(職員数は18人)。

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