耕作放棄地のbefore after 転作大豆の圃場に生まれ変わった再生地 (青森県弘前市)
2011年09月08日
ちょうど一年前、青森県弘前市のクボタeプロジェクトによる耕作放棄地再生作業を紹介した。
▼放棄されて20年 雑木林が耕作地に再生された!(青森県弘前市)
一年が経過した今、この取り組みのその後を追い、再び現地を訪ねた。
農地としてはそれ程条件の良い圃場でなかったところだ。昨年訪れた場所に行ったが、目指す圃場が見つからない。同行の青森クボタ桜庭課長に聞いたところ、「この看板のあるところが、みんなで苦労して荒れ地や、林を切り開いた圃場です」
写真を見れば分かるとおり、立派な圃場に生まれ変わり、転作作物としての大豆が立派に育っていた。
その後の話を聞きに、鬼楢営農組合を訪ねた。
生産部長の鳴海廣治氏は、「昨年は県や市、農業委員会、土地改良区、クボタの皆さん方のお陰で、70aの立派な圃場ができた。その後組合独自で農道や用排水路を付けたり、小区画圃場を整備統合したり、利用しやすいよう再整備を実施した。皆さん方の志を無駄にしないよう、当初の計画通り(水稲・小麦・大豆と2年3作体系の1年目として)、今年は大豆を作付けている」
鬼楢営農組合は、昭和47年に設立された特定農業法人(組合員:120名、専任職員:6名)で、作業受託を含め米:30ha、麦:20ha、大豆30haの、計80haを経営する大規模営農組織である。
今年度からは従業員の雇用対策の一環として、水稲の育苗後の育苗ハウスを利用したミニトマトやエダマメ栽培、また、冬期アスパラのふかし栽培にも挑戦している。(みんなの農業広場事務局)