菜の花を栽培して地域おこし(秋田県由利本荘市)
2011年03月09日
鳥海山をのぞむ秋田県由利本荘市の耕作放棄地を2年計画で再生し、菜の花を栽培することになったのは、(株)秋田ニューバイオファーム。NPO法人あきた菜の花ネットワークからの要請で、秋田クボタが主体となり、クボタeプロジェクトとして耕作放棄地の再生を支援することとなった。
対象となる耕作放棄地は、鳥海山北麓の1.87ha。
2010年7~8月に、1年目の作業が行われた。詳細は、以下の通り。
草刈作業 7月21・22日
反転耕起 7月26・29日
整地 8月 5・6日
播種 8月10・11日
7月21・22日は晴れ、気温30度の夏空の下、草刈作業が行われた。トラクタに取り付けられたサイドカッターで問題なく終了した。
反転耕起は、前日までに散布された鶏糞を鋤き込みながら、作業が進められた。土壌が硬く、プラウによる耕起の深さは10~20cmと浅めになった。二日目は時々小雨がちらつく中で作業が行われた。
一週間後の整地では、バーチカルハローによる作業中に浮かび上がってくる石礫が予想以上に多かったが、35度を超える猛暑の中、2日かけて全面積の作業を終えた。
菜種の播種も2日で終了したが、反転耕起で残った草の根に引っかかり、しばしば作業が中断された。播種翌日から集中豪雨が3日間続いたが、1週間前後で無事発芽が確認された。
今年度のクボタeプロジェクトによる支援はこれで終了するが、続いて来年度は収穫から翌年作の播種までを支援することとなっている。
左 :整地された圃場
右 :関係者集合写真
秋田ニューバイオファーム、NPOあきた菜の花ネットワーク、県由利地域振興局、由利本庄市矢島総合支所、桃野地区農家、クボタ機械サービス、秋田クボタ
23・24年産のナタネは、搾油したうえで、秋田ニューバイオファームの自社ブランド食用油「菜ピュア」の原料となり、販売される予定だ。また、24年度に菜種を刈り取った後は、連作障害回避のため、野菜(ニンニク、タマネギ等)を栽培することとなっている。(みんなの農業広場事務局)