提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


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取り組みレポート



耕作放棄地再生で菜の花プロジェクトを進めよう(福井県越前市)

2009年10月23日

福井県越前市丸岡町では、今年度クボタeプロジェクトの支援を受けて、耕作放棄地50aの再生の取り組みが始まっている。


8月3~6日、10年以上放棄されていた土地の復元作業が行われた。
50aの耕作放棄地には2~3mもの高さに成長した木が数本点在、背の高さほどのヨシが群生の上、笹竹があちこちに繁茂し、ススキと雑草も土地全体に生い茂っていた。また、既存の溝は埋まり、排水ができない状態のところもあった。

木々が生い茂りヨシが群生した状態  広い範囲で笹竹がしっかり根を張っている
左 :木々が生い茂りヨシが群生した状態
右 :広い範囲で笹竹がしっかり根を張っている


木を倒して抜根し、笹竹は根こそぎ掘り起こす。また、草を刈り取り、木、根、草等を圃場から運び出し、地面が見えるようになってから、プラウやバックホーで耕起。一週間乾燥させ、さらに耕起・整地を行った結果、耕作放棄地は、見違えるような畑地に復元された。


クボタミニバックホーによる倒木作業  ブルでのプラウ作業
左 :クボタミニバックホーによる倒木作業
右 :ブルでのプラウ作業


プラウ作業終了。このまま一週間乾燥させる  プラウ作業の後作業
左 :プラウ作業終了。このまま一週間乾燥させる
右 :プラウ作業の後作業


整地作業  こんなにきれいになりました!
左 :整地作業 / 右 :こんなにきれいになりました!  


この再生農地を使って、沓掛水土里の会がナタネの播種を行い、栽培を続けている。来年6月にはナタネが収穫され、搾油して菜種油あができあがる見込みだ。
この菜種油を地域の学校給食で使い、将来的には廃油を回収してBDFにし、BDFや農業機械に利用されて、再びナタネを栽培する・・・という地域内循環をめざしている。(みんなの農業広場事務局)


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