農業生産法人大盛堂生産農場(長野県駒ヶ根市)の大豆栽培の日々をお伝えします。

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大豆播種がスタート!

2008.06.13

【播種作業がスタート】

 17haある水稲の田植えも5月末にようやく終わり、続いて6月5日から大豆の播種作業をスタートしました。 
 本年の入梅は例年になく早く、晴れ間をみて作業が続きます。

種子大豆(ギンレイ)  紫斑病と鳥害予防のために薬剤(キヒゲンR-2フロアブル)を塗布した種子大豆(ギンレイ)
写真 左:種子大豆(ギンレイ) / 右:紫斑病と鳥害予防のために薬剤(キヒゲンR-2フロアブル)を塗布した種子大豆(ギンレイ)


【大盛堂オリジナル肥料】

 緩効性窒素肥料(全量基肥一発)を使用しています。大豆は生育初期に窒素吸収量が多いと、根粒菌の働きが弱くなる特徴があります。

大盛堂オリジナル肥料(全量基肥一発)
写真 :大盛堂オリジナル肥料(全量基肥一発)


 この肥料は、速効性窒素分を抑え、緩効性被覆窒素LPコートS100(シグモイド型)が配合されているため、根粒菌の機能を低下させることなく、生育期間を通じて窒素供給ができるように設計されています。

 播種と同時に施肥することで、省力化とともに増収効果も期待できます。
 10アール当たりの施肥量は40kg(窒素成分量:3.2kg)を標準としています。

 シグモイド型: 一定期間経過してから肥効があらわれるタイプ
 

【播種作業】

 トラクターに耕起施肥同時播種機を装着して作業を進めていきます。

播種作業の様子  播種作業の様子

播種作業の様子  播種作業の様子
写真 :播種作業の様子。耕起施肥同時播種機で作業効率アップを図っています。


 10アール当たりの播種量は8kg、畝幅60cm間隔で播種していきます。長野県上伊那地域の標準播種量4~5kgと比べると約倍量の播種量です。発芽率80%とすると、10アール当りの栽植本数は約20,000本となります。


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土づくりがスタート!

2008.04.10

【本年の作付計画】

 栽培面積は昨年と同じ約18haを計画しています。

 品種構成は「ギンレイ」50%、「ナカセンナリ」50%で、播種は5月末からを予定しています。長野県の奨励品種と認定品種で、豆腐・味噌加工に適した品種です。


【地力向上と根粒菌を生かした土づくり】

 地力を高めるため、10a当り2tの堆肥を毎年施用しています。
 この堆肥は牛ふん、おがくず堆肥、米ぬか、過燐酸石灰を加えたものを1年間堆積して使用します。

 大豆栽栽培は、化学肥料で生育をコントロールするのが困難な作物です。このため、堆肥等による土づくりを毎年しっかり行うことで、収量・品質を高めることができます。

 次は根粒菌を上手にいかせるかがポイントとなります。堆肥による土づくりは、土壌の物理性改善につながるため、根粒菌が働きやすい環境をつくり出してくれます。

 また、4月に苦土生石灰を10a当り100kg散布しています。カルシウムやマグネシウムは、着莢に効果があるだけでなく、根粒菌の活性を高める効果があると考えています。


   
(4月上旬、大豆圃場へ苦土生石灰散布後、トラクターで耕運作業(2回目)を行います。耕運は3回実施します。)
 

【耕うん】

 播種までに3回、深耕ロータリで耕うんを行います。

 1回目は堆肥散布後(3月)、2回目は苦土生石灰散布後(4月)、最後は基肥散布後(5月)です。
 耕起の深さは、15cmを目安にしています。砕土を十分行うことができ、雑草対策にも効果があります。


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【番外】新・農業人フェア’08に参加

2008.03.18

 3月15日、全国から83法人と50の団体が参加して開催された「新・農業人フェア」が東京池袋で開催され、NPO法人中央アルプス農業実践塾・(農)大盛堂生産農場も出展しました。


 NPO法人等とは、法人格を取得した民間の非営利団体で、農業に関する教育・研修の場として、就農希望者への就農支援活動や食育教育を通じて自然と人間が協働する農村づくりを目的として昨年、NPO法人中央アルプス農業実践塾(大沼昌弘代表)を立ち上げました。


 当日、同農業実践塾のブースには、農業に興味があり、農業をしたいという思いを持った18歳~57歳までの男女18名が訪れました。

 法人への就職希望者をはじめ、研修後に地元に帰って就農したい、退職したので農業を始めたい、当面現在の仕事を続けながら将来農業をしたがどうしたらよいかなど、様々な相談内容でしたが、同農業実践塾の役員らは、わかりやすく丁寧に対応していました。

  
    

 農業現場では後継者不足が課題となっており、相談にこられた方々は将来の貴重な担い手として期待しています。

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大豆の検査

2007.12.13

 色彩選別機で最後の調整を行った後、検査を受けてJAへ出荷します。
 今回は大豆の検査の様子をお伝えします。
                   
 1.大豆品質を確認
  検査前に品質を確認する大沼会長。

検査前に品質を確認する大沼会長


 2.検査風景
  大豆の検査は、(農)大盛堂生産農場の倉庫で行われました。
  事前に1袋ずつ袋の口をあけて検査を待ちます。全て手作業なため結構重労働です。

  今回は1回目の検査で「ギンレイ」354袋が検査されました。
  農産物検査の資格を持つJAの担当者が、1袋ごと慎重に検査を行いました。

検査風景


 3.検査終了
  検査が終了したものは、等級印が押され、袋の口を閉じていきます。
  その後、パレットに積まれ、JAへ出荷されます。

検査が終了


 4.出荷先
 (農)大盛堂生産農場で生産された大豆は、JAへ出荷された後、県内を始め関東・関西方面の実儒者へ引き渡されていきます。

大豆の乾燥・調整作業

2007.11.20

 大豆収穫も終盤に入りました。今回は収穫後の乾燥・調整作業の様子をお伝えします。

【収穫後~乾燥・調整までの作業工程】
                    
1.フレコンで搬入
  収穫された大豆をフレコンに詰め、トラックで大盛堂生産農場まで運び、倉庫へはクレーンで搬入します。

フレコンで倉庫に搬入   収穫された大豆


2.大豆品質をチェック (写真左)
  収穫された大豆の品質等をチェック。

3.水分の最終確認 (写真右)
  水分が15%を超えている場合は、通風乾燥機で水分調整します。

大豆品質をチェック   水分を最終確認 


4.選別機大活躍! 《選別の様子(写真左)、選別機(写真右)》
  品質の向上と均一化を図るため、選別作業を行います。選別機には、形状・粒径選別機能が備わっており、短時間で仕分けができます。

  ・形状:転がり特性を利用し、完全粒と被害粒とを選別。
  ・粒径:大・中・小の大きさ別に選別。

転がり特性利用   大きさを選別

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