提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ
MENU
種子にするニンニクは、青森県でも昔から、茎葉をつけたまま風通しの良い軒先につるして自然乾燥させています。ただし、土はできるだけとった方がいいと思います。雨等で土が水分を吸って乾きにくくなるほか、腐敗の要因にもなりかねないためです。
青森県では、最近、この方法はあまり使われなくなりました。雨が多い時に腐敗するからです。
現在は、茎をりん球から15cm上で切り、球の土はできるだけ落として、根はすべてできるだけ短く切り取り、タマネギ用ネットなどに少な目に入れて、倉庫内の風通しのよいところにつるすか、棚などに並べおいて乾燥させます。雨が続くようなら、扇風機で風を当てるようにするとよいでしょう。
1カ月くらいで乾燥が仕上がります。仕上がりの目安は、根が出てくるところ(盤茎部)に親指の爪を立てて、爪痕が残らなくなるくらい堅くなったら終了です。この状態で置けば、植付けまで腐敗することはほとんどありません。
乾燥が仕上がった種子用のニンニクは通常、大きめの通気性のある紙袋(内側にビニール等のない飼料袋など)に入れて、倉庫などの風通しの良い場所に置いておきます。ネットのままや吊り下げておくと、青森県ではまれに蛾(ノシメコクガ等)の幼虫の食害を受けることがあります。