提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


野菜

イチゴの授粉にハチを導入したいのですが、ミツバチとマルハナバチの違いを教えてください

●ミツバチの生態
授粉に利用されているセイヨウミツバチはもともとアフリカ起源のハチです。そのため、低温に対する耐性よりも高温への適応に優れます。活動半径は数kmにも及ぶため、閉鎖的な環境にはあまり適していない一面もあります。また、多くの蜜などの食糧を貯める能力が高いため、悪天候時には活動しません。


●マルハナバチの生態
マルハナバチの分布は、温帯の北部域を中心に北極圏にまで達し、冷涼な気候に適しています。そのため、少々の天候不順や低温条件んでも訪花活動できる能力を持っています。また、行動半径は800m程度と狭く、ハウスのような閉鎖空間への適性は高いと言えます。


●ミツバチとマルハナバチを併用すれば収量増加
晴れた日には働き蜂の多いミツバチの授粉活動に勝るものはありませんが、曇雨天や厳寒期の低温時には、ミツバチの活性が低くなり、不着果、奇形果増加の原因になります。そこで、悪天候でも活動し、低温耐性あるマルハナバチを併用すれば、収量が15~30%程度増加することが報告されています(イチゴの場合)。


(出典:「天敵を活用したイチゴの上手な病害虫防除」)