提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ
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どんな野菜を栽培されているかわかりませんので、ナス、トマト、キュウリ、ピーマン類、その他、実を収穫する種類で、ポリポットに土を入れてタネをまくことを前提に説明します。
①ホームセンターなどで、たねまき培土と呼ばれている用土が販売されています。この土はpH(土の酸度)を調整済みで、肥料分も混合してありますので、これを使うとよいでしょう。
②発芽するためには、水分・温度(一般的には生育温度より4~5℃高め)・光(明暗)の3つが関係します。とくに水分・温度を気にかけてください。
③ポットに培土を入れ、タネをまいたあと土をかけますが、かける土の深さ(厚さ)はタネの約3倍です。厚くかけると発芽が遅くなり、薄くかけた場合は土が乾いて発芽が遅れる場合があります。タネまき、覆土(土かけ)、水かけ(かん水)後、土の表面に濡れた新聞紙をかけて発芽しやすくします。発芽したら新聞紙をとります。
④発芽しはじめたら、太陽光線のあたる場所におきます。光線があたらないと、ひょろひょろの苗になります。また、適温より気温が高いと苗が伸びすぎます。
⑤よい苗の条件
●茎は太く、葉が素直に伸びている
●根は根量が多く、根の色は真白している
●病害虫がついていない
⑥苗の移植
●キュウリ
本葉1~2枚程度になったら9~12cmのポットに移植、本葉3枚程度で定植。
●トマト
本葉2~3枚になったら12cmポットに移植、本葉7~8枚、第1花房開花はじめ程度で定植
●ナス
本葉3枚程度になったら9~12cmのポットに移植
本葉4~5枚程度になったらひと回り大きなポットに移植
本葉6~7枚程度で定植
タネから育て始めることは楽しいものですが、タネをまいてから定植する苗の大きさになるまでキュウリは約30日、トマトは60~70日、ナスは70~80日かかります。4月中旬からはじめる場合は、気温が徐々に上昇してくるので短くなりますが、面倒を見るのはなかなか大変です。水(かん水)は、ポットの土の表面が乾いたら、十分水やりをします。たねまき培土を使用する場合、肥料は必要ありません。