提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ
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「葉ニンニクとニンニクの芽の違い」
葉ニンニクは、ニンニクの葉が5枚前後に生長したものを生育途中で収穫して食用とするもので、軟らかい食感です。それほど日持ちしないため、都市部のスーパー等ではほとんど出回っていないと思われます。青森県のニンニク産地ではハウス栽培し、2月頃に直売施設で販売している例が多いようです。
ニンニクの芽といわれているのは、一般にニンニクの「とう」が伸長した茎の部分です。ニンニク球の収穫の1カ月前くらいに、先端に花を付けるための「とう」が伸びてくるので、この茎の部分を食用とします。やや歯ごたえのある食感です。
スーパー等で販売されているニンニクの芽は、ほとんどが中国産です。ちなみに青森県の品種「福地ホワイト」は「とう」があまり伸長しないので、ニンニクの芽の生産・販売はありません。一部のJAで中国系の品種を用いてニンニクの芽の生産・販売をしている例もあるようですが、販売量は極端に少ないようです。
ホームセンターの葉ニンニクの球根は中国系品種と考えられますが、葉ニンニクもニンニクの芽もつくれるタイプです。
栽培方法は普通のニンニクと同じですが、葉ニンニクは植え付けから収穫までの期間が短いので、通常より畦間や株間を狭くしてもいいでしょう。
ニンニクの芽の栽培は、同時に球も収穫できるので、通常のニンニクと同じ栽培方法となります。
※詳しくは、こちらのページ(ニンニク栽培の作業体系)を参考にしてください。
生育を良好にするには、良質な堆肥や石灰分、リン酸分を多く必要としますので、注意が必要です。
「料理方法」
適当な大きさに切って、肉と油炒めが一般的です。ニンニクの香りが柔らかくておいしいです。