提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


畜産

イネWCSの給与に関する注意点を教えてください。

イネWCSは、
①今まで給与してきた牧草サイレージとは異なって、モミが含まれていること、
②牧草と比べて生育ステージが進んだ状態で収穫されるため、茎葉部分も牧草とは異なって、繊維の消化率が低い傾向があること、
③粗タンパク質含量が低い、
 といった特徴を認識して、初めて給与する時は慎重に取り組んだ方が良いでしょう。


重要なのは馴致です。試験機関で行ったイネWCSの給与試験でも「給与開始から1~2週間で食滞を起こす牛が散見された」とのことです。そのために、1~2週間程度の馴致期間が必要としています。
実際の給与は原物で4kg(乾物で1.5kg)程度からはじめて、糞の状態を観察して、消化の状態に注意しながら給与量を漸増するようにします。
他に給与する飼料との兼ね合いや切断長なども影響するので、残飼量に注意しながら給与量を調整するようにします。

給与の順番については、給与する飼料を飼料設計に基づいてTMR(混合飼料)として、いっしょに給与するのが望ましいです。個別に給与する場合は、一般的には濃厚飼料は後にして、乾草や良質の牧草サイレージを先に給与した方が、ルーメンへの負担は小さくなります。