提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ
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ビール麦(二条大麦)は、出荷先(一般的には農協もしくは、農協が管理するライスセンター)で乾燥・調製されることが多いことはご承知の通りです。
いただいた質問から推察すると、個人で乾燥・調製し、出荷されるのでしょうか。出荷先(ほとんどは農協)によって基準が異なることがあるため(出荷先が販売している実需者によって求められる品質が異なる)、乾燥・調製の基準は、出荷先にお問い合わせいただくのが一番です。まずは、そのようにしてください。
すでにご承知のことと思い、参考になるかどうか分かりませんが、一般的な麦の調製方法は下記の通りです。
収穫時に麦わらなど大きな夾雑物が混じっている場合、粗選機を通してそれらを除いてから乾燥します(大きな夾雑物がなければ不要)。
乾燥した麦は、その後、比重選別機(振動+傾斜+唐箕を組み合わせた比重選別機がよく使われています。唐箕だけでは細かな調製が難しいです)をかけ、比重の違う夾雑物を取り除きます。
その後、目的の篩目を付けた米麦選別機(ライスグレーダー)で整粒を得ます。ただし、整粒と比重が近く、篩でも除去できない雑草の種子、被害粒(変色粒など)が混じっている場合は、色彩選別機にかけ、それらを除去する必要があります。
なお、お問い合わせのあった篩目2.5mmは、食用二条大麦(麦茶用以外)の数量払いにかかる品質ランク区分の一項目です。繰り返しになりますが、使用する篩目については出荷先で確認ください。