提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ
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水田の土づくりで、最も経費が少なく効果の高い方法は、秋起こし(秋鋤込み)です。
1.時期
秋起こしは、稲収穫後できるだけ早く行うと、翌年の作付けへの影響が少なく、効果があります。
寒地では10月中旬頃までに、暖地では11~12月上旬頃までに、行いますが、平均気温15℃くらいまでが目安です。
2.方法
稲刈り取り後、稲わらを鋤き込む方法と、稲わらを水田から持ち出す方法がありますが、稲わらの鋤き込みが一般的です。
3.肥料
(1)稲わらの腐熟促進には、10a当たり「石灰窒素20kg(1袋)」が適当です。田植後のワキの心配が少なく、コストの低減にもなります。
(2)地力増進の土づくりには、10a当たり「熔成リン肥40~80kg」 「珪酸カルシウム(60~80kg」を施用します。いもち病や倒伏に強い稲づくりができます。
(3)土壌によって施用量が変わります。黒ボク土や秋落ち土壌では、熔リンに効果があり、いもち病や倒伏しやすいところでは、珪カル施用が効果を発揮します。