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「野菜ソムリエ」の元気を作るおいしい食卓【88】

2021年05月17日

密を避けて楽しめる観光農園 ~メロンの安田農園~


野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター 田代由紀子   


 3回目の緊急事態宣言が出る直前だったので、出かけてもよいか少しためらいましたが、千葉県の南房でメロン栽培を行っている安田農園では、密を避けてハウス見学ができると知り、訪ねてきました。事前の電話予約が必須なので、密になる心配がありません。


■「1苗1玉」の最高級マスクメロン
 安田農園は千葉県南房総市千倉町の小高い山あいにあります。南房総といえば"海の幸"のイメージがありますが、花や米、野菜など農業も盛んです。安田農園の安田さんも、メインのメロンのほか、米も栽培しているそうです。
 メロンのハウスは8棟あり、それぞれのハウスには、10日ずつずらして植えたメロンの苗が整然と並んでいます。植付けから30日のメロンの苗には、黄色のかわいい花が咲いています。ウリ科の植物なので、花もキュウリそっくりです。ここに甘いメロンが育つのは不思議な気がしました。

 花をつけてから10日もすると、実がついて育ち始めます。安田さんは、おいしいメロンを育てるために、1本の苗に1つのメロンのみを育てています。この時点で、メロンの重みで枝が折れないように、上からひもで枝を吊してありました。マスクメロン特有の網目模様はまだ見られず、表面はツルンとしています。


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左から 植付後20日、30日、40日


 さらに10日後、植付けから50日ほどたったメロンには、網目模様が現れます。ここから約30日、植付け80日ほどで収穫です。メロンの網目模様は、果肉が育つことで皮の表面がひび割れ、コルク状に固まることでできるので、収穫間際のメロンは、ひびが盛り上がってくるそうです。中でも、細かい網目が均等に入っているものが、おいしいメロンとのこと。今後、メロンを選ぶときにチェックしてみようと思います。


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左から 植付後50日、50日の果実、収穫間際


 収穫直前のメロンのハウスには、甘い香りが立ちこめています。日差しをよけるために新聞紙で覆われたメロンは、いよいよ出荷間近! という感じです。


■笑みがこぼれる試食タイム
 安田農園では、入園料を支払うと、もれなく試食ができます。メロン4分の1個、2分の1個、食べ放題(8月20日~11月20日の期間限定)のプランがあり、メロンハウスを眺めながら、食べ頃に冷えたメロンを食べることができます。


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 肉厚な果肉は果汁がたっぷり。濃厚なのにすっきりした後味で、「品の良い」という言葉がふさわしい甘味です。購入できるお店はと尋ねると、ほとんどのメロンが東京都内の高級デパートの果物売場に並ぶとのこと。それが納得できる、おいしさです。


■お勧め! メロンボウル
 自宅でも味わいたいと思い、お土産用にひとつ買って帰ることにして、1週間後に食べ頃になるメロンを選んでもらいました。
 そのまま食べてもおいしいですが、連休中のごちそうの一品として、モッツァレラチーズ、生ハムとあわせて、生ハムメロンボウルを作りました。
 半分に切ったメロンのタネを取り除き、果肉を一口大にくり抜きます。そこに直径2cmほどのモッツァレラチーズと、食べやすい大きさに切った生ハムを加えて、ホワイトバルサミコ酢、エキストラバージンオリーブオイル、塩をふりかけました。


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 外出がままならない家籠りの食卓が、この一皿で華やぎました。
 コロナが落ち着いたら、ぜひまた訪ねたい農園です。

たしろ ゆきこ

野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター。「楽しく、美味しく、健康な生活を!」をコンセプトに野菜についてのコラム執筆、セミナー開催、レシピ考案などを行っている。ブログ「最近みつけた、美味しいコト。。。」で日々の食事メニューを発信中。


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