提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


野菜編:根菜類・いも類

ジャガイモの栽培体系

(2022年5月 改訂)

圃場準備

●ジャガイモは未熟堆肥や石灰質資材を入れすぎると、そうか病が発生しやすくなります。10a当たり完熟堆肥500~1,000kg、石灰質資材は土壌pHが低すぎる場合は40kgを目安に、植付けの1ケ月前までに施用し、耕耘します。

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耕耘作業(トラクタ)

●土壌病害虫の多発圃場は、薬剤により土壌消毒を行います。(土壌消毒機)

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全面マルチ土壌消毒機

●基肥は、植付け前に圃場全面に施用し耕耘しておく全層施用と、植付け覆土後に条施用する方法があります。条施用では、全層施用に較べて2割程度の減肥が可能です。
●機械を利用して、種いも植え付けと同時に培土し、その上に肥料を条状に肥料を施用することもできます。

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 :全層施肥(ブロードキャスタ等) /  :条施肥(人力)

種いも準備

●種いもは、無病いも(植物防疫検査済み)を準備します。
●種いもは、土壌病害を予防するため、萌芽する前に薬剤消毒を行います。
 ※注意:消毒した種いもは食用、飼料用には使用できません。

●種いもは、1片重が30~50g程度になるよう2~4つに縦切りし、準備しておきます。頂芽(目が集まっているところ)が均等になるように切ると出芽時期の揃いが良くなります。

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左 :種いも切断作業 / 右 :発芽した種いも

植付け

●暖地では、1年間で春作、秋作の2回の栽培が可能です。
 ※長崎県の植付け時期:春作マルチ栽培は1~2月、秋作露地栽培は8月下旬~9月中旬

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左 :春作マルチ栽培 / 右 :秋作露地栽培

●種いもは切口を下にして20~25cm間隔に配置し、覆土します。
●マルチ栽培では厚めに覆土しておきます。

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ポテトプランター

マルチング 

(春作マルチ栽培)
●植付けた後で、降雨後の土壌水分がある時に行います。

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左 :人力作業 / 右 :マルチャー作業

芽出し

(春作マルチ栽培)
●出芽が始まったら1~2日おきに見回り、芽がマルチ内の高温で焼けないように、マルチを破って芽出しを行います。

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左 :芽出し作業 / 右 :芽出し後のジャガイモ

中耕・培土

●秋作では、草丈10cm程度の頃(追肥も可)、除草対策といもの肥大促進、倒伏防止のため、軽く中耕し、15cm程度培土します。(管理機)

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左から上から 管理機+培土機 / ロータリーカルチ

防除

●多湿条件で蔓延する疫病や強風後に多発する軟腐病、害虫ではアブラムシ類やジャガイモガ、ヨトウガ類の防除を中心に行います。
●大規模栽培では、無人航空機を使用した防除も行われています。

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左から上から 動力噴霧機、動力噴霧器を使用した地上防除

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左 :無人ヘリ / 右 :ドローン

かん水

●圃場の乾燥は、出芽不良や生育不良、いもの肥大不足となるので、干ばつが続く場合はスプリンクラー等でかん水します。

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灌水状況

収穫

●機械を使用して茎葉を除去し(写真下)、マルチ栽培ではマルチを除去します。

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左から上から 茎葉処理作業 / マルチ回収機

●収穫は、ジャガイモが皮むけしないように注意しながら、掘取り機械を使用して行います。

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左 :歩行型収穫機 / 右 :収穫コンテナ入れ

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乗用型自走式収穫機 

調製・出荷

●掘りとったジャガイモは日陰で風乾します。
●風乾したジャガイモは病いもや障害いもを取り除き、選果場に出荷します。

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ジャガイモ選果機械

後かたづけ

●圃場に残っている茎葉やくずいもは、圃場外に持ち出し処分します。特に取り残しのいも(野良いも)は腐敗や野良生えとなり、その後の病害虫の発生源となるので注意が必要です。

執筆者
平野 元
長崎県 農林部 農政課 技術普及・高度化支援班

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