田植同時処理除草剤の上手な使い方
(2020年6月 一部削除)

田植え同時処理作業は、1)田植、2)施肥、3)除草剤散布、4)箱施薬剤散布での殺虫剤、殺菌剤での防除 が同時に実施できる作業で、稲作における省力、低コストとして有力な技術のひとつです。ここでは、「除草効果と薬剤の関係」と、作業のポイントなどを分かりやすく解説します。
※平成25年(2013年)時点の情報となります
除草効果と薬剤の関係
【 効果 】
水田に散布された除草剤は、水中に分散してからゆっくりと土壌に吸収され、土壌表面に薬剤の処理層を作ります。
一年生雑草は土壌表層にある種子が出芽します。
これらの種子は発芽時薬剤処理層の影響を受け、発芽しないか、出芽してもすぐに枯れてしまいます。
多年生雑草は深い位置からも発生しますが、薬剤処理層を通過するとき茎部や基部から薬剤を吸収して、成長が困難な状態になります。
【 薬害 】
苗は土壌表面から2~3cm位の深度に植え付けられているため、除草剤の直接的な影響を受けにくいです。
浅植えや浮き苗の状態では苗の根が直接薬剤に触れるため、薬害の原因となります。
極端な砂壌土水田では処理層の形成が困難になり、薬剤が土中に浸透し、苗の根に触れるため薬害の原因となります。
参考
以下から、全国農業システム化研究会が作成した「省力・低コスト・環境保全を実現! 田植え同時除草処理の手引き」パンフレットがダウンロードできます。
パンフレット(表裏)
パンフレット(中面)