今月の農作業(6月)
管理作業中心の時期です
夏野菜の植え付けも終わり、管理作業が中心になります。
果菜類の整枝や誘引は遅れないようにしましょう。
梅雨の季節になり、曇雨天日が多くなります。日照不良で湿度が高い日が続くと軟弱な生育となり、病気が発生しやすくなります。雑草の発生も多く、成長も旺盛です。
また、降水量が多いと湿害を受けやすくなるので、排水対策を講じましょう。
病害虫の防除
梅雨時には、ナス科のトマトやジャガイモでは疫病、ウリ科の野菜では、べと病や炭疽病の発生に注意しましょう。
着果したトマトやナスに花弁が残っていると、灰色かび病の発生を助長するので取り除いてください。
カボチャ台木に接ぎ木をしたキュウリは、カボチャの子葉からうどんこ病が発生しやすいので、子葉や下葉数枚は早めに除去します。
農薬の殺菌剤は、予防的に発病前に散布します。
殺虫剤は害虫の発生初期に散布することが基本です。葉裏によくかかるように散布してください。
雑草の防除
防除のポイントは、
①草を生やさない
②タネができる前に除草すること です。
特に問題になる夏草は、メヒシバ、スベリヒユ、ゴウシュウアリタソウ、カタバミなどです。ゴウシュウアリタソウは帰化植物ですが、成長が早く、たくさんのタネができます。
カタバミはタネを周辺にはじき飛ばします。
畦間に生えたゴウシュウアリタソウ
「主な除草法」
①発芽間もないうちに耕起・かくはんします。
②畦間を耕して、株元に土寄せを行ないます。
③不透明なポリマルチや稲わら、麦稈などを敷き、遮光します。
④スプレー容器に除草剤(茎葉処理剤)を入れて、作物にかからないようにスポット散布を行ないます。(風のある日は飛散するので避けましょう)