提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


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今月の農作業

今月の農作業(2月)

立春を迎えて

 立春を迎える頃には、寒さの底は脱しますが、まだまだ寒い日が続きます。
 関東以西、太平洋側の平野部の日差しは強くなっていますが、気温が低いため、冬を越した野菜の収穫や管理、春野菜のタネまきや植え付けの準備が主な作業になります。  

冬野菜のおいしいうちに収穫しましょう

201402kongetsu_image2.jpg  地温が上昇すると根の伸長も始まり、根からの吸水も多くなります。
 葉も立ち上がり、成長を開始します。
 それと同時に、冬場に蓄えられた栄養分や甘味も少なくなり、冬野菜特有のおいしさもなくなります。  冬野菜は早めの収穫を心がけましょう。

とう立ち(抽だい)しないうちに収穫しましょう

201402kongetsu_image3.jpg ダイコンやハクサイ、コマツナ等のアブラナ科野菜、ニンジン、ネギ等の多くの野菜は、冬の低温に感応して花芽が形成されています。
 春になると日長も長くなり、気温も上昇します。それに伴い花茎も伸びて、とう立ちしますので、遅れないうちに収穫しましょう。

ジャガイモの植付け準備

 ジャガイモの生育適温は15~20℃と、冷涼な気候を好みます。
ただし、あまり早植えすると、地表に出た芽が、霜の被害を受けやすくなります。
逆に植付けが遅れると、生育途中で梅雨に入り、疫病の被害を受けやすくなります。

(1)品種
 いろいろな品種がありますが、主な品種は下記のとおりです。
201402kongetsu_hyo.jpg

(2)種イモの催芽(芽出し)
 浴光催芽を行うと、充実した緑色の芽になり、生育が揃います。
201402kongetsu_image7.jpg 植え付け20日前を目安に、芽の長さが5~10mmになるように浴光催芽を始めます。
 温度管理は日中15~20℃、夜間は凍らないようにします。
地面を床にする場合はビニルなどを敷いて、その上に種イモを並べます。日光がまんべんなく当たるように時々向きを変えます。
 植付けの2~3日前には種イモを切断して、切り口を乾かしておきます。

▼「ジャガイモ」 栽培についての詳細はこちら

ミニ情報

【1年間の気象データから見た野菜栽培】
 各地の地方気象台では平年の気象データが作成されています。
 露地栽培の野菜の作付けは気温に左右されます。冬は気温や地温が低く、タネまきや定植は不可能です。
 葉茎菜類の多くは生育適温が15~20℃と低いため、3月に入るとタネまきが始まります。
 果菜類やスイートコーン等は生育適温が25~30℃と高く、凍霜害にも弱いため、晩霜の心配がなくなってからの定植になります。また、強い光を好むため栽培適期は春~夏になります。

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データ提供:EOM株式会社
(クリックで拡大します)

 冬といえども日射量が比較的多いため、マルチやトンネルをかけて保温すると葉菜類の作付けは可能です。
 また、果菜類やスイートコーン栽培においてもトンネルを被覆して、保温を行ない、凍霜害の対策をとると、約半月程の作期前進が可能です。

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初夏どりネギ、春どりレタスのトンネル栽培風景(茨城県坂東市)

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